三重県津市の分娩ができる産婦人科

女性にとって妊娠・出産は大きなライフイベントです。

母親から「あなたを産んだあの日はね・・・」と、思い出話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

どれだけ医療が進歩していても、出産は命がけです。だからこそ記憶に強く残ります。

妊娠から産後まで、快適に出産に臨めて、信頼できる産婦人科を選択することが大切になります。

ただし、診療科目に産婦人科を掲げていても、出産できる施設とは限りません。

この記事では、三重県津市で分娩できる産婦人科をご紹介します。

初めての妊娠だと調べることも多く、何かと不安を感じてしまうものですので、

ご自身に合った産婦人科探しのご参考にしてくださいね。

自分に合った、産婦人科を選ぶポイント

「自分に合った産婦人科ってどうやって決めればいいの?」

妊娠したら、母子手帳をもらいにいき、出産一時金の申請や産前産後休暇申請、育児手当など、手続きや分からないことを調べたりと、忙しくなります。

そんな中で妊婦検診を受ける施設、分娩する施設を決めていかなければいけません。

「親が出産した産婦人科で」と決める方もいれば、「リゾートのような空間で出産したい」と考える方もいると思います。

こちらでは、大まかにどのような選択ポイントがあるのかをご紹介します。

①アクセスのしやすさ

距離の近さは、産前産後ともにメリットがあります。

妊娠初期から23週までは4週間に1回の受診であるため、どこの産婦人科を選んでも大きく困る事はありません。

しかし24週から35週までは2週間に1回、36週からは1週間に1回と徐々に通院回数が増えていきます。

一般的に産前休業に入るのは予定日の6週間前(双子など多胎妊娠の方は14週間前)です。

また、産前休業に関しては法律的に必ず休まなくてはならないわけではないため「勤務地から通いやすい病院を選んだ方が良かった」と考える方もいます。

一方で、自宅から近い産婦人科を選ぶ場合は、いざ陣痛が来たときにすぐに駆け込めるといった点や入院中の必需品をご家族に届けてもらいやすいなどのメリットがあります。

産後には乳児検診や赤ちゃんケアを産院で行う場合があるので、距離的な負担が少ない方が安心できます。

またどのような交通手段で産院に通う予定かも重要です。

電車で通院する予定の方は駅から近いこと、車通院の方は駐車場が整っているかなども確認するようにしましょう。

里帰り出産を考えていて、旦那さんの立ち合い分娩を希望している場合は、旦那さんの交通手段を考えて産院を決めるママさんもいらっしゃいます。

②分娩費用

出産費用は、病院によって大きく差が出る場合があります。

2023年現在において、出産育児一時金は50万円に引き上げられています。そのため、50万円を超えた分が自己負担となります。

大きく差が生まれる点として、お部屋のランクや食事などのホスピタリティが挙げられます。

個室か相部屋か、お食事の種類、産後のアフターケアなど、病院にどのような設備やサービスがあり、どのようにご自身が選択されるのかで費用は変わってきます。

また、出産時の医療行為や出産時間帯でも費用は変わります。

分娩誘発や吸引といった医療行為を行った際にはその費用が計上されます。他にも時間外・深夜加算が病院では設定されています。

妊婦さん自身がコントロールできることではないため、出産費用は多めに準備しておきましょう。

③お部屋

個室なのか相部屋なのか、またシャワー・トイレ付きなのか、などの部屋のオプションによって1日の入院費用が変わります。

「産後は個室でゆっくり身体を休めたい」

「家族で宿泊できるファミリールームを利用したい」

「母児同室あるいは母児別室を希望する」

といったニーズにも対応できるところは個人病院の強みになります。

一方で、総合病院の場合には4人部屋などの相部屋という可能性もあります。

個室を希望する場合には、あらかじめ個室がある施設なのか、また出産予定時期に個室が確保できるかを確認しておくことをおすすめします。

なお、総合病院の場合にも差額ベッド代を支払って個室を選択することも可能です。

入院期間は平均的に6日間を取ることが多く、差額費用×6日分のお部屋代が必要となります。

お部屋代は入院費用が大きく変わるポイントになりますので、施設での費用を確認しておきましょう。

④分娩の種類

たとえば、無痛分娩を希望する場合には、無痛分娩を取り扱っている産婦人科を選択する必要があります。

また、逆子や帝王切開など、分娩の種類によって出産できる施設が決まってきます。

事前に設備や技術が必要となる出産方法を希望する場合には、産婦人科で対応可能かを確認しましょう。

⑤入院中の食事

入院中は施設から1日3食を提供されます。

趣向を凝らしたメニューやおやつ時間、そして産後のママさんへのお祝い膳や母乳育児の適したメニューなど、お食事に力を入れている施設も多くあります。

提供されるお食事を産院選びのポイントに挙げられるママさんも多いです。

食事だけでなく、産後の身体のケアにエステを行っている産院もあります。こういったサービスがあると嬉しいですよね。

⑥院内教室・乳房ケア

産前の母親学級やマタニティヨガ、産後の授乳指導や育児相談など、不安が尽きない産前産後を心強くフォローしてくれる産婦人科も増えています。

出産前には出産における不安や悩みを抱えていたり、産後は母乳の出が悪い、育児が思うように進まないなど、悩んでしまうママさんは少なくないです。

そのような時にもしっかりと寄り添ってサポートしてくれる体制の整った産婦人科であれば、安心して出産を迎えることができるでしょう。

⑦面会条件

新型コロナウイルス感染症が流行してから、産婦人科のルールも大きく変化しました。

例えば、
「通院時の付き添いはご遠慮ください」
「入院時の面会は30分まで・小学生以下のお子様の面会はご遠慮ください」
「出産時の立会いは1人まで」
などが挙げられます。

他にも母親教室の中止や教室のweb開催など、コロナによる変更は今も続いているようです。

産前産後のお母さんも赤ちゃんも免疫や体力が回復しておらず、病気になりやすい上に、治療方法の選択も大きく狭まるため、産院のルールは母児を守るためには必要なルールです。

このルールも施設ごとで変わりますので、確認してみましょう。

⑧分娩費用の支払い方法

出産は病気ではないため、基本的には健康保険の対象外です。

つまり妊娠出産の費用は自己負担になります。(帝王切開は健康保険の対象となります。)

そのため退院時には多額の出産費用を用意する必要がでてきます。

出産育児一時金直接支払い制度を取り入れている産院では、医療保険者から医療機関へ出産育児一時金の支払いが直接的に行われるため、あらかじめ出産費用をまるっと用意する必要がなくなります。

今ではほとんどの医療機関が直接支払い制度を導入していますので、一度病院に確認をいれるといいでしょう。

また支払い方法で、現金以外にクレジットカードやその他の支払いの対応があるかも確認しておくと安心です。

産婦人科の種類

続いて、産婦人科の種類について見ていきましょう。
それぞれに特徴や強みがありますので参考にしてください。

個人病院

出産後のママさんが快適に過ごせるように特化した施設です。

ニーズに合わせたお部屋の準備やバースプラン(どのように出産を迎えたいかという希望)を取り入れている施設があります。

他にもマタニティクラスや母乳ケア、産後のアロママッサージなど、出産するママさんへのサービスが充実しているというのが個人病院の魅力になっています。

また個人病院では、妊娠中から産後まで同じ医師に継続して診察してもらえるという点もメリットとして挙げられるでしょう。

総合病院

産婦人科以外にも小児科や循環器科など、さまざまな診療が併設されており、いざ母児に何かあったときでも迅速に対応を受けられるというのが総合病院の大きなメリットです。

ただし土日に診察をされていない場合もあることから、時間に融通が利かない場合には通うのが難しいかもしれません。

現在、三重大学医学部付属病院では「妊婦検診はかかりつけの産婦人科を受診し、分娩時は総合病院で」といった産科オープンシステムを取り入れています。(後にある三重大学医学部付属病院でも記載しています)

また総合病院では、紹介状がない初診を受けていない場合があります。さらに紹介状がない場合は初診時選定療養費(約7000円~9000円)が別途必要となることがあります。

助産院

助産院はアットホームな雰囲気の中で、自分の希望に合わせた出産方法で産むことができるという点が魅力です。

また、出産費用が安いこともメリットとして挙げられるでしょう。

ただし、助産院では医療行為をおこなうことができません。
したがって、分娩に異常があった場合などには提携の医療機関で出産をおこなうという場合もあり得ます。

津市では かつはら助産院、くろつか助産院が分娩を行っているようです。

里帰り出産の注意点

里帰り出産を希望する場合は、転院先での分娩予約が必要です。

希望する産院があっても、
・すでに予約がいっぱいで、新規患者を受け付けられない
・里帰り出産を受け付けていない
・転院前に受診する必要がある
といった場合があるので、出産予定日が分かった段階でお早めに分娩希望の産院に連絡をしましょう。

里帰りする時期は、現在健診を受けている産院と転院先の産院の両方に伝えておきます。

人気のある産院などは、すぐに予約が埋まってしまうこともあるため、早めの予約や受診をおすすめします。

転院の際には、検査の重複を避けたり、妊娠の経過を正確に転院先に伝えたりするために、紹介状(診療情報提供書)が必要になります。

紹介状をもらうのに1週間ほど必要になることもあるので、転院先の受診日を決めたら早めに伝え、紹介状を準備してもらいましょう。紹介状の作成には、2,000円~3,000円ほど費用がかかります。

また里帰り先が現在住んでいる自治体と異なる場合、「妊婦健康診査受診票」が基本的に使用できないことがほとんどです。事前に確認しておきましょう。

三重県津市の、分娩できる産婦人科

2023年現在、三重県津市には分娩できる産婦人科が4施設あります。

  • セントローズクリニック
  • ヤナセクリニック
  • 三重大学医学部付属病院
  • 三重中央医療センター

それぞれの特徴を交えてご紹介します。

セントローズクリニック

出典:https://baby-calendar.jp/hospital/article/interview/20

●アクセス
津新町駅から徒歩5分にあります。駐車場は完備されています。

●医師
産婦人科4名と小児科1名の常勤医師と、数名の小児科非常勤医師が勤務されています。

●診察予約
ウェブ予約システムを採用されています。電話でも受け付けられています。

●特徴
分娩室では分娩支援システムといった、映像と音響とともに、分娩監視装置の陣痛曲線に合わせて呼吸支援するシステムで、安心感のある室内空間を作られています。
分娩室前ロビーでは生まれたばかりの赤ちゃんの映像をモニターで確認できるので、分娩室に入れないご家族の方も感動を共有できます。
入院中にはケーキバイキングやサラダバーの提供をされていたり、共有の授乳室が設けられていて、入院中に他のママさんとの交流を持つことができます。
個室のお部屋にはリモコンキーを採用されているので、ベッド上で安心して訪問者を迎えることが出来ます。
筆者が分娩施設を探していた頃では、セントローズクリニックに隣接する建物でマタニティアクアを経験できると聞き、大変興味を持ちました。現在行っている教室についてはお問合せください。

●私見
建物からは古き上品な病院といった印象です。友人がこちらの施設で出産しましたが、食事は美味しく、スタッフの対応もとても良かったそうです。また駅から近く、遠方に住む旦那さんが分娩立ち合いしやすいといった立地面をメリットに挙げていました。

ヤナセクリニック

出典:ヤナセクリニック公式HP

●アクセス
津新町駅・津駅ともに車で10分ほどの距離にあります。駐車場は完備されています。

●医師
女性医師が1人で診察をされていて、妊婦検診から産後までを通して見ていただけます。週に2日ほど、三重大学病院から来られる男性医師の診察もされています。

●診察予約
ウェブ予約システムを採用されています。電話でも受け付けています。
医療複合施設のフェニックスメディカルセンタービルの中にあるため、電話の場合はまず総合窓口に繋がりますが、初診や予約の場合は案内に従って行ってください。
里帰り出産で分娩予約をされる場合は、妊娠28週までにウェブのみで予約受付をされています。

●特徴
分娩室には分娩台が設置されている洋室と、好きな態勢で出産に臨める和室があります。
入院のお部屋には相部屋から個室、そしてファミリールームなどさまざまなニーズに合わせて用意されています。
出産後にはアロマエステやお祝い膳といった、ママさんに喜ばれるサービスを提供されています。
妊娠・出産・子育てを機に、正しい知識を持ち、ママ友を作り、充実して楽しく過ごしていけるように、ママと家族のためのストロベリークラブ・ラビングクラブを開設されています。
女医さんのきめ細やかな診察と、妊娠期から出産まで同じ先生が診てくれるので、安心してお産に臨めます。

●私見
筆者はこちらの施設でお世話になりました。女医さんであること、1人の医師に健診から産後まで見てもらえることで、不安も伝えやすく安心して通うことができました。入院時には提出したバースプランに最大限応えてくれて、産後の不安や体調にも寄り添ってもらえるため、快適な入院生活を過ごせました。

三重大学医学部付属病院

出典:三重大学医学部付属病院公式HP

●アクセス
津駅から車で10分ほどの距離にあります。駐車場は完備されています。
津駅東口から三重交通バスの「大学病院」行きが発車しています。

★2024年1月4日から三重大病院への直通バス「みえブルーライン」の運行が開始★
患者さんと付添者の方は、降車時に三重大学病院の診察券または紹介状を乗務員に提示すると、運賃を病院負担で利用できます。一般利用は通常運賃(大人230円/小児120円)で乗車できます。

江戸橋駅からは徒歩15分ほどになります。江戸橋駅には特急電車が止まりません。

●特徴
産科オープンシステムを採用されています。
三重大学医学部附属病院では、妊婦健診は近くの診療所で受けて、分娩は産科・小児科・新生児集中治療室(NICU)・内科・外科などの設備やスタッフが充実した大学病院で行うといったシステムを採用しています。
妊娠高血圧症候群やその他合併症、前置胎盤、多胎妊娠といった、ハイリスク妊娠の場合では総合病院の分娩を推奨されます。分娩時に何か起こった際にも、各科の医師が対応にあたるので安心です。

三重中央医療センター

出典:総和技術研究所HP

●アクセス
久居駅西口から、三重交通バスの「三重中央医療センター行き」が出ていて、約10分ほどの乗車です。
平日は1時間に2本、土・日・祝日は1時間に1本の間隔で走っています。
また、久居ICから約800mほどの距離にあります。駐車場は完備されています。駐車料金は60分以降で100円となります。

●特徴
2003年に三重県下ではじめて、総合周産期母子医療センターの認定を受けた病院になります。
NICU(新生児集中治療室)などと連携をとりながら、三重県内のハイリスク妊娠・分娩管理、母体搬送などを多く引き受け、正常妊婦さんから幅広い患者さんの診療にあたっています。

また、三重県内で唯一のBaby Friendly Hospital(赤ちゃんにやさしい病院)認定病院でもあり、母乳育児の推進・サポートを実施されています。

口コミを見ると、産後は母子同室や母乳育児を推奨しているので、入院中から母乳マッサージを積極的にしてくれるため、完母で育てたい人にはおすすめだそうです。

まとめ

冒頭でお伝えした通り、出産前後の思い出はつらかったことも嬉しかったことも印象的に残っているママさんは多いのではないでしょうか。

もちろんママさんだけでなく、大切な赤ちゃんをお任せする産婦人科は、ご家族みんなが安心できるところに決めたいことでしょう。

産後の疲れた身体を癒す環境、大切な赤ちゃんを保育される環境、また病院へのアクセスや妊娠状況など、それぞれの事情や希望にマッチした分娩施設を選んで、素敵なマタニティライフをお過ごしくださいね。

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この記事を書いた人

menou

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三重県で生まれ、学生時代は特に三重県の魅力に意識することなく過ごしてきました。 大阪に出て10年近く生活していたけれど、三重の程よい自然が恋しくなりUターンすることに。 三重県民がより活き活きとした生活を送れるように、情報を発信していきます♪

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