あなたは知ってる?三重県の方言!
三重県は、日本の丁度真ん中にあり、時には東海地方、時には中部地方、時には近畿地方に属しています。
地方によって、関西であれば関西弁。
秋田県であれば秋田弁、沖縄県であれば、沖縄弁などその地域ごとに根付いた方言が存在します。
沖縄は特に方言に特徴があり、「ハイサイ」「なんくるないさあ~」など独特な言い回しの言葉がたくさんあります。
他にも言葉はあまり変わらないですが、独自のイントネーションがあったりするなど方言は奥が深いものです。
三重県にももちろん方言があります。
三重県在住の方は当たり前のことで方言とは思っていないかもしれませんが、他地方の方が聞いた際に「あれ?方言かな?」と思うことも多々あると思います。
そんな三重県の方言を今回の記事では紹介していきましょう。
①~やん
まず、初めに紹介するのは、「〜やん」です。
例えば、友人と話していて、間違ったことを言っていると思った時に発する言葉「それは違うやん」
待ち合わせをしていたのに来なかった場合、「何でこやんだん?」
同意する場合「そうやんなあ」
絶対できないと否定するとき「いや、絶対できやんやん」
やんが2回連続で繰り返されることもあるのです。
このように様々な言葉に派生して使うことができます。
②~やに
続いては「〜やに」です。
友達と話していて、気のせいだよと諭すときには、「気のせいやに〜」
ママ友と話していて、冗談のように言う「あんただけやに〜、そんなことすんの」
今日だけよくて、通常はダメな場合「今日だけやに〜」
そうだねという同意語の三重県バージョン「そやに」
こちらも様々の言葉で応用が効きます。
③~へん
続いては「〜へん」です。
一緒に遊ぼうと誘う時に使う「一緒に遊ばへん?」
ゲームを一緒にしてた友達が塾で帰ることになった際に「えー、せえへんの?塾やめとこ」
わからない時に使う「わからへん」
①〜③のような言葉は、会話の中で柔らかく優しい印象を他地方の方には与えるらしいですね。
関西弁よりは口調がきつくなく柔らかでありながらも、標準語と比べたら個性があるような感じがする。
ここ三重県が日本の真ん中らへんで様々な文化・人々に触れているからこそ、様々な方言が混ざり合って、心地よく感じるものになっているのではないでしょうか。
愛知県の友人に聞いたのですが、三重県の女性の方言は可愛く聞こえて、合コンでも人気だとか!
あれ、私にはそんな記憶があまりないのですが、兎にも角にも三重県の女性陣にとっては、いいニュースですよね。
④机をつる
よく学校の掃除の時間に先生から指示されたのが、「机つってー!」
「机をつる」とは、机を運ぶこと、前から後ろに机を運んで、掃除をしていたことを思い出します。
県外の友人にその話をしたら、ぽかーんとしていて、自分でびっくりしたのを覚えています。
「つる」というと、足をつるとか魚をつるとかそういうイメージがあるようで瞬時に理解できなかったそうです。
おそらく三重県民の中には、「机をつる」という言葉が方言であることを知らない人もいるでしょう。
それだけ身近で違和感がない言葉なんでしょうね。
しかしながら、三重県へ転校してきた生徒だと冷静に「何言ってるんですか?」と聞かれてしまうこともありそうですので、注意しましょう。
⑤ごみをほる
「ごみをほる」というと、ゴミをスコップでほるのかな?と思う方もいるかも知れませんが、ごみを捨てることを指します。
三重県の人間はもちろん、関西圏の人間も同じような方言を使うみたいです。
応用でよく使われるのは「それほってきてー」(捨ててきて!)です。
穴をスコップで掘りたくなる気持ちもわかりますが、三重県で言われたら「捨てる」ようにしましょう。
ちなみに焼肉のホルモンは、ホルモン(内臓)の肉が元々肉屋さんでも「放るもん」であったことからホルモンとなったという話があるぐらいです。
あんなに美味しい部位を昔はほっていた(捨てていた)とは信じられませんね。
⑥つんどる
「あー、道路めっちゃつんどるやん」三重県民がよく使う日常的な言葉です。
積む?道路が積む?と他地方の方は思ってしまうかも知れませんが、違うんです。
道路が混んでいることを「つんどる」「つんでる」と言います。
将棋の詰みと関係しているのでしょうか?
将棋で自陣の王が王手になり、どこにも動かせるところがなくなると「詰み」といいます。
道路が混んで渋滞しているからこそ、「詰み」の状態で「つんだ」といっているのかもしれませんね。
⑦えらい
「あー、めちゃえらい」
この言葉は、中学や高校の持久走を走り終わった後に三重県民が言う言葉です。
えらいと聞くと偉い(位)を想像してしまう方が多いでしょう。
「偉い人がいるのかなあ。」と思ってしまう人もいるのかもしれませんね。
三重県で「えらい」というのは、疲れた・しんどいと言う言葉を表すものなんですよ。
持久走を走り終わって、つかれたなあ、しんどいなあそれがえらいという言葉に変換されるわけですね。
⑧よばれよ
使い方としては、「母ちゃん、手を洗っとるから、さきよばれよ!」です。
これもよくある方言であり、家族での食事のシーンを想像してください。
お母さんが手を洗いに行った→子供たちは食べたそうにしている→お母さんが時間がかかりそう→先にご飯を食べようと子供たちに言う。
「よばれよ」とはご飯を食べよう、もらおうという意味です。
これも、他地方の方が聞くと、「あれ?」と困惑する表情が目に浮かびますね。
⑨ごうわくわ
この言葉は、何かが他人のせいで起こってしまい、心の底から怒りがこみあげてくることです。
「あんなこと言いやがって、ごうわくわ」
「あの新人がこんなことしたんやってさ、ほんまごうわくよな」
実際にはこのように使うことが多いでしょう。
漢字表記にすると「業が湧く」という字になりますので、カルマが湧く。
信じられない程の許せない気持ちが「ごうがわく」という言葉になるんでしょうね。
最後に
今回は三重県の方言を紹介してきました。
書き出していると、私自身も意外に三重弁がたくさんあるんだなあとしみじみしてしまいました。
三重県民である私が記事にしているため、自分でも気づかない方言がまだまだあるかもしれません。
しかしながら、三重県の方言は、わかりやすい方言が多く、完全に理解できないというものは少ないかもしれないですね。
前後の会話の内容で想像できるため、馴染みやすいかもしれません。
三重県の方言でよく知られているのが「やん」「やに」「へん」といった言葉。
関西チックなイントネーションと優しく柔らかいその言葉が語尾につけば、相手に対する印象もよいものになり、女性は合コンでの印象もとてもよくみられるようですね。
三重県の方言は特に他地方の方に移りやすく、近隣の愛知県や岐阜県の人が会社や大学で長期間一緒に働いたり、大学通学をしていたりすると、いつのまにか三重弁を話すのが当たり前になっていることもあります。
この「ミエタイム」では、県外の方の移住などを応援することを目的にしていますが、特に馴染みやすく、わかりやすいという点では、三重県の言葉はおすすめであると思います。
そんな柔らかい言葉の虜になってしまい、いつの間にか三重県に住んでいるということがあるかもしれませんよ!
我々一同、柔らかい三重弁で移住してくるあなたをお待ちしておりますよ!
「みんなも三重に来たらええやん!!」
今回も最後まで記事をよんでいただき、ありがとうございました。