【必見!】三重県の伝統的工芸品5つを紹介!特徴や歴史をあわせて解説

三重県の伝統的工芸品の5つを紹介します。

三重県には焼き物から文具までさまざまな伝統的工芸品があり、どれも全国に誇れるものばかりです。

本記事では、伝統工芸品との違いや生活に取り入れるコツも紹介するので、一緒に三重県の魅力を再発見していきましょう。

伝統的工芸品と伝統工芸品の違いは明確な定義があるかどうか

引用:Pixabay

伝統的工芸品と伝統工芸品の違いをご存知でしょうか。

実は「的」があるかないかだけで意味が異なります。

伝統工芸品とは、全国に1300種あり、長年受け継がれている技術や技法を用いて作られた工芸品のことです。

伝統的工芸品とはその中でも「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づき、経済産業大臣が認定した物のみを指します。

伝統的工芸品に選ばれる条件は以下の5つです。

  1. 日常生活に使用されている
  2. 製造過程が手工業的である
  3. 100年以上の歴史があり、現在まで続く伝統的な技術や技法によって製造されている
  4. 100年以上の歴史があり、現在まで続く伝統的に使用されてきた原材料を使っている
  5. 工芸品が製造される地域において10企業以上、または30人以上の従事者が製造に携わっている

伝統的工芸品には明確な定義がありますが、伝統工芸品にはそれがないのが大きな違いです。

三重県の伝統的工芸品は5つ!焼き物から文具まで幅広いラインナップ

引用:Pixabay

三重県の伝統的工芸品は以下の5つです。

  • 伊賀くみひも
  • 鈴鹿墨
  • 伊勢型紙
  • 四日市萬古焼
  • 伊賀焼

焼き物から文具までさまざまなものがあるので、伝統的工芸品を知るためにもチェックしておきましょう。

1.伊賀くみひも

引用:中川政七商店の読みもの

伊賀くみひもとは、生糸絹糸や金銀糸などを組み糸に使い伝統的な組台で繊細な紐に組み上げたものを指し、その中でも手で組み上げる「手組紐」が有名です。

映画「君の名は。」で主人公・宮水三葉が髪を結ぶ際に使っており、注目を集めました。

現在も、帯締めや羽織の紐には欠かせない商品です。

伊賀くみひもは、当時伊賀に主たる産業がなく原材料の養蚕が盛んだったため伊賀で作られるようになりました。

奈良時代に伝来し、鎌倉時代以降に需要が増加しましたが、明治時代に一時衰退。

その後復活し、伝統的工芸品として認定されました。

2.鈴鹿墨

引用:鈴鹿墨進誠堂

鈴鹿墨とは、鈴鹿市白子地区で作られる伝統的工芸品です。

鈴鹿墨の発祥は、延暦年間とも言われ、鈴鹿の山から採取される肥松をたいてできた 煤を原料として墨を作っていたと伝えられています。

鈴鹿墨の特徴は以下の4つです。

  • 発墨のよさ
  • 上品で厚みがある
  • 基線とにじみが見事に調和する
  • 分子が細かく、紙や絹への墨の定着度が高い

鈴鹿は、気候風土の諸条件に恵まれているため、現在も植物性油煙を原材料に、昔ながらの製法で作られています。

3.伊勢型紙

引用:伊勢型紙 おおすぎ

伊勢型紙とは、本来着物の生地に柄を染め付けるための型紙のことで、1000年以上にわたり三重県鈴鹿市で技術が継承されてきました。

和紙を加工した紙に、彫刻刀で着物の文様や図柄を丹念に彫り抜いた美しい文様が特徴です。

伊勢型紙の起源は明らかではありませんが、京都や紀州から伝播したと考えられています。

江戸時代には紀州藩の保護を受けて大きく発展しましたが、明治時代は繁盛と衰退を繰り返して現代に至ります。

4.四日市萬古焼

引用:ばんこの里会館

四日市萬古焼とは、江戸時代中期に桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が始めた萬古焼を参考にして、山中忠左衛門が始めた焼き物の一種です。

萬古焼は、弄山が自身の作品がいつまでも変わらず残るように「萬古」または「萬古不易」の印を押したことに由来します。

日市末永村の村役だった山中忠左衛門は萬古焼の人気に着目し、村に導入しようと考えました。

忠左衛門は研究を重ねて1870年に陶法を確立させると、村人に道具と陶土を与えて指導します。

町が整備されるのに伴って、四日市萬古焼は国内外問わず盛んに輸出されるようになり、伝統的工芸品としての地位を築きました。

5.伊賀焼

引用:伊賀焼窯元 長谷園

伊賀焼は、約1200年前に農民が生活雑器を焼いていた事が始まりとされています。

室町時代末期には太朗太夫、次郎太夫が伊賀焼を再興したといわれており、2人が伊賀焼の創始者とされています。

桃山時代には千利休らに大変好まれ、献上品として利用されるほど重宝されていました。

江戸時代中期には、再び日用雑器が作られるようになり、伊賀焼は復興を遂げ現在では伝統的工芸品に指定されています。

伝統的工芸品を日常に取り入れるコツ2選!おしゃれに取り入れて最先端を目指そう

引用:Pixabay

伝統的工芸品を日常に取り入れるには以下の2点を意識してみましょう。

  • ファッションとして取り入れる
  • 生活に取り入れる

伝統的工芸品を取り入れている人は少ないので、個性的なスタイルを目指せます。

「伝統的工芸品に興味はあるけど敷居が高い……」と感じる方は参考にしてみてください。

ファッションとして取り入れる

伊賀くみひもをファッションとして取り入れてみましょう。

帯締めに使われていますが、普段和装をする機会が少ないですよね。

そんな方には、日常生活にプラスして伊賀くみひもを取り入れてみることをおすすめします。

伊賀くみひもは、靴ひもとして使われていたりアウターの袖口に使われていたりすることもあります。

意外と伊賀くみひもが使われている商品は多いので、比較的取り入れやすいでしょう。

生活に取り入れる

四日市萬古焼や伊賀焼を生活に取り入れるには、日常食器として取り入れてみましょう。

焼き物のよさを活かした土鍋やかまどが多く発売されています。

価格もリーズナブルなものも多いので、手軽に取り入れやすいです。

普段焼き物を使わない方は、1つでも三重県の伝統的工芸品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

焼き物特有の暖かさを感じれば、普段の食事がさらに美味しくなること間違いありません。

伝統的工芸品を取り入れて三重県の魅力を再認識しよう

引用:Pixabay

三重県の伝統的工芸品は5つありますが、どれも日常に取り入れやすい商品ばかりです。

伝統的工芸品はなじみの薄い商品かもしれませんが、意外と取り入れやすいので生活に三重県を感じるにはぴったりです。

伝統的工芸品の体験なども開催されているので、もっと身近に感じてみてください。

魅力的な三重県の伝統的工芸品を取り入れて、生活に趣をプラスしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

和崎もも

和崎もも

三重県鈴鹿市在住の20代のライター。同年代の方にもささる情報を発信していきたいです。生まれ育った三重県が大好きなので、みなさまにも三重県の良さを伝えられるような記事をお届けします!

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