【松阪市】関東(埼玉)在住の筆者から見た松阪市のイメージ、及び移住情報に関する提案

※当記事は埼玉在住の方が執筆した記事です。

この記事では、埼玉に住む筆者が、松阪市へ移住する想定で同市の移住に関するサイトなどを見た時に感じた問題点や、改善のためのアイディアを紹介します。
筆者個人の見解も含まれますが、関東に住む人間が抱く、松阪、及び三重に対するリアルな感覚も反映されている思います。

松阪市のイメージ

埼玉に住んでいる筆者の松阪市のイメージは、正直、松阪牛くらいしかありません。
やはり、関東に住んでいると三重県は遠く、何かきっかけがないとなかなか普段、意識することもなく、従って、情報も入ってきません。

松阪市に興味を持ってもらうためには

東京や、関東在住者に松阪市に興味を持ってもらう方法を、筆者なりの視点やアイディアを入れてお伝えします。

SNSの利用

基本的に、人は、物理的に遠い場所や人にはなかなか興味を持てないものです。
ですから、東京や、関東在住者に松阪市に興味を持ってもらうには、SNSやメディアを利用すべきです。松阪市にはInstagram・Facebook・YouTubeチャンネルもありますが、どれも関東在住者の興味を引く内容ではありません。
たとえば、現在松阪市のYouTubeにアップされている行政情報などは当然、興味が湧きませんし、Instagramの松阪市の観光地の綺麗な花の写真も、同じような場所なら関東にも沢山あるため、そこまで目を引きません。
そこで筆者がSNS利用として提案したいのは次の2点です。

➀狭く、深く紹介する

誤解を恐れず言うと、関東や東京の人は、恐らく、松阪市の人が「アピールしたい」と思っていることにはあまり興味がありません。
アピールしたいということは有名ということで、ネットで探せば情報が沢山出てくるからです。
たとえば、いくらブランドだといっても、今更松阪牛をアピールしても、新鮮味がなく、響かないことは想像できるでしょう。

それよりも、

「松阪市の○○町のどこそこに、近所の人しか知らないカウンター5席だけの小さなラーメン屋があって、すごく美味しいんだけど、店主が猫が好きすぎて、猫を席に座らせているので、5席しかないカウンターの2席がいつも猫で埋まっている。しかも、入り口に『猫嫌いお断り』の貼り紙がしてある」

といった情報の方が響くし、心に残るわけです。

観光地でもなんでもない、近所の人からしたら日常の一部でしかない、けれどちょっと変わっている人や店や物にフォーカスするわけです。
上のラーメン屋の例では、もちろん最初は紹介された店自体に興味がいくでしょうが、次第に、そんなマニアックな店を全力で紹介している松阪市自体を面白く感じだすというわけです
いわゆる、「面白い独自の視点で移住者にメッセージを送っている市」として、バズることを目指すわけです。
ちなみに、上の例であげた猫ファーストのラーメン屋は、実際に筆者が住んでいる近くにあるお店です。

➁移住者に向けたアカウント・チャンネルを持つ

➀のような情報を、誰に向けて発信しているのかをはっきりさせるために、移住者や県外の人に向けた専門のアカウントやチャンネルがあるといいでしょう。
移住検討者にとっては、そうしたアカウントやチャンネルをフォローすることで自然に情報が入ってきますし、そこでメッセージを送ると、移住についての質問に答えてもらえるとなお使い勝手がいいです。
あるいは、そうした質問を受け付けるLINEアカウントを作るのもいいでしょう。
移住検討者は、友達登録することで、いつでも気軽にLINEで質問ができるというわけです。

松阪市の移住サイトの改善点

関東から松阪市へ移住検討者が最初に見るのが松阪市のHPの移住に関するサイトです。具体的にはこのページになります松阪市(移住・定住)

移住に関して市がどういった発信をしているか、まずはオフィシャルな情報に触れたいと思うからです。そこで筆者自身がこのサイトを見て感じた問題点とその改善点をお伝えします。
なお、次の①~④のタイトルは実際のサイトのページ名と同じにしてあります。

➀移住の進め方

【問題点】

ページタイトルから、松阪市へ移住するにための具体的なステップや支援などの概要が紹介されているのかと期待しますが、実際は内容が薄いです。
具体的には、このページ内の「ステップ1」から「ステップ4」までの内容は、移住に関する一般的なアドバイスであり、言わずもがななことです。
少なくとも、松阪市のHPのこのページでわざわざ言うことではないでしょう。
正直、筆者はもっと濃い内容を期待しただけにがっかりしました。

【改善案】

「ステップ5」や「ステップ6」のように、各ステップにおける松阪市の取り組みや支援を載せるべきです。例えば、「ステップ2」の家族のコンセンサスを得る段階では、松阪市が行っている移住相談会(➃参照)を開催していることなどを伝えるのが良いでしょう。

➁移住に役立つ情報

【問題点】

このページもタイトルは期待させてくれます。
タイトルに惹かれ、必ず移住検討者が開くページだと思います。
それだけに、このページも実際に開くと拍子抜けしてしまいます。
「暮らし」・「子育て」・「しごと」・「あそび」と4つのカテゴリーごとに関連サイトをまとめているページですが、そのうちの2つのカテゴリー、「暮らし」と「子育て」のページが機能していません。「暮らし」のページはクリックしても開かず、「子育て」のページは開きますが、「お探しのページが見つかりません」と表示されます(2022.06.22現在)。

ただし、ここで筆者は、重箱の隅を突くような、サイトのシステム的な不備を問題にしたいわけではありません。
そうではなく、移住ページがこうした状況になっていることを通じ、移住検討者に市の移住推進に関する熱意を疑われてしまうことを懸念しているのです。
関東の人が松阪へ移住するのは大きな決断です。
それだけに、情報収集には真剣になります。その時、こうしたページを見たら、「あ、松阪市は移住に関してはやる気がないんだな」と思われてしまいます。
移住に力を入れ、サイトも充実させている市や県に比べ、見劣りすることは否めません。

【改善案】

もちろん、機能していないページを機能させるのがベストです。
ただし、すぐにそれができないのであれば、その理由をメッセージで載せるべきです。
それも、ただ無機質に市役所的な堅い文章を載せるのではなく、市のイメージキャラクター“ちゃちゃも”などを使って、親しみある感じを出すといいでしょう。
情報と同時に、市の移住検討者に対する温かい「姿勢」を伝えることも大切です。

➂松阪市のガイドブック

【問題点】

このページは恐らく、紙ベースの市のガイドブックを画像にしたものだと思われます。松阪市の魅力や移住者の声がビジュアルもかわいらしく、わかりやすくまとまっていて、内容自体はとても良いです。
ただし、ガイドブックをそのまま画像として取り込んだためか、見にくいのが難点です。
拡大すると、文字がぼやけてしまいます。
ページ下部にPDFがあり、それを開けば拡大できますが、このPDFに関しても、1点、注文があります。
PDFがガイドブックの見開きになる2ページごとに分かれているため、全て見るには、何個もPDFを開かなければいけないのです。

【改善案】

ベストなのは、開いた時に表示される画像をPDFデータのようにそのまま拡大して見られるようにすることです。それが難しいのであれば、せめて、PDFデータを一枚にまとめるべきです。

分かれていると、前のページの内容を見返したくても、すぐに確認できません。
このページに限った話ではありませんが、ネットで情報を取ろうとする人は、手早く必要な情報にアクセスできることを求めています。

ですから、せっかく内容が充実していても、見るのに手間がかかるページだとしっかり見てもらえません。内容だけでなく、見る側に立ったページ作りを考えることも大切です。

④移住相談会

【問題点】

コロナの影響かもしれませんが、ページを見ると2020年しか開催されていないのが気になります。また、開催地を見ると、松阪市や関西圏ばかりです。

【改善案】

やはり、東京でも移住相談会を開いて欲しいです。関東や東京に住む人にとって、相談会のために名古屋や大阪、あるいは松阪市自体にまで行かなくてはいけないのは、ハードルが高いです。

オンラインでの開催でも良いでしょう。

松阪市の移住制度で良いと思った点

「お試し住宅」制度は良いと感じました。

やはり、どれだけ情報を集めても、住んでみないとわからないこともあり、移住する側からしたら不安が拭えません。そのため、この制度で、実際に松阪市の暮らしを体験できるのは良いなと感じました。

1ヶ月以上2ヶ月以内という期間設定もちょうど良い気がします。

まとめ

関東に住む自分が、移住するという視点から見た時、正直、松阪市の移住に関するサイトは寂しいと感じました。よく調べれば、松阪市自体は魅力のある市なことがわかるので、もったいないとも思いました。
また、これは松阪市に限ったことではないですが、LINEなど、気軽に移住やその市について質問できるチャンネルがあるといいなと感じました。

三重県が更なる発展となることを祈っています。

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この記事を書いた人

ミエタイムマスター

ミエタイムマスター

ミエタイム事務局長、通称「ミエタイムマスター」として就任。 三重県で生まれ、三重県で育つ、38年間三重一色の管理人。 三重県の素晴らしさを県外、国外に向けて日々発信中!

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