三重県に移住したい! 東京圏に住む人の移住理由と仕事探しについて
地方に移住したいと考えている人にとっての懸念材料といえば「移住先で仕事が見つかるか」「希望の求人があるかどうか」といった仕事に関することではないでしょうか。
「自然豊かな土地で暮らしたい」「地元にUターンして親元から仕事に通いたい」
このような希望を持っていても、移住したあと経済的に安定した生活を送れなければ、移住に抱いた幸せなイメージは危ういものになってしまいます。
遠方で、なおかつ住み慣れた土地とは違う場所での求人を探して就職活動するには、まずなぜ移住したいのかを明確にし、その上で希望する職業を考えること。
それから、情報を徹底的に集めて就職活動へと足をすすめていきます。
この記事では東京圏に住む人が就職活動をする際に活用できる情報を一挙に紹介します。
ぜひ参考にしてください。
地方移住の種類
地方移住の種類には、都市部からふるさとに戻るUターン、ふるさとには戻らないけれど地方都市に移住するjターン、都市部で生まれ育った人が地方に移住するIターンの3種類があります。
ここでは、それぞれの種類についてくわしく説明します。
- Uターン
- Jターン
- Iターン
ひとつずつ見ていきましょう。
1.Uターン
Uターンとは、進学などを機に東京圏など都市部に移り住んだ人が、ふるさとに戻って就職や転職をすることを指します。
慣れ親しんだふるさとに戻るので、働く以外の時間はリラックスできる環境で生活できるでしょう。
学生時代の友だちとも気軽に会えるようになり、プライベートが充実する人も多いです。
2.Jターン
Jターンは、進学などを機に、いちどは東京圏など都市部に移り住んだ人が、ふるさとには戻らないけれど地方都市に移住して就職や転職をすることを指します。
ふるさとには希望通りの求人がないため、ふるさとからそれほど離れていない地方都市に移住し、実家にも通いやすい環境を手に入れます。
親の介護などがあって移住を検討する場合、すぐにふるさとに帰れる地方都市を選んで移住する人などがこれにあてはまります。
3.Iターン
生まれ育った場所は、東京圏をはじめとした都市部だけれど、地方に移住して新しい生活を始める人のことを指します。
都市部で育った人が地方の自然豊かな土地で生活することに憧れたり、ゆったりとした時間の流れの中で生活したいと思い、移住を決断したりします。
中には、縁もゆかりもないような土地に惹かれて移住を決める人もいます。
東京圏に住む人が移住を希望する理由
東京圏に住む人が移住しようと思うとき、その理由はさまざまです。
実家の近くにすまなければいけなくなって移住する人もいれば、住んだことのない街で暮らしたいと思い、移住を希望する人もいます。
ここでは、東京圏に住む人が移住を希望する代表的な例を紹介します。
- 生まれ故郷に戻って生活したい
- 子どもをのびのびした環境で育てたい
- 自然豊かな土地で生活したい
- 都会の通勤地獄から解放されたい
- 家族の介護がある
- 自給自足の生活がしたい
ひとつずつみていきましょう。
1.生まれ故郷に戻って生活したい
地方移住の多くを占めるのが、生まれ育った地元に戻るUターン。
東京圏の大学に進学して学生生活を送っていたけれど、就職は地元に戻ろうという人や、就職も東京圏でしていたものの地元に帰りたいという気持ちが生まれ、Uターン転職する人など。
若いときに東京に憧れて都会の暮らしをしたものの、生活してみるとマイナスの面が見えてきたり、離れたことでふるさとの良さがわかったりして、生まれ故郷に戻りたいと考える人が多いようです。
2.子どもをのびのびした環境で育てたい
Uターンする人に多い理由のひとつに、自分が育ったようなのびのびとした環境で自分の子どもを育てたい、というものがあります。
都会の生活では公共交通機関を利用することが多く、重いベビーカーを運ばなければならなかったり、エレベーターを利用しなければならないことも。
子どもが騒いだらほかの乗客に迷惑になってしまう、などといった気を使うシーンも多いものです。
家賃が高いので家も狭いことが多く、子どもをのびのび育てるということの難しさを感じずにいられません。
地方に移住して車で気軽に出かけられる環境になれば、子ども連れのお出かけもずいぶんアクティブになるでしょう。
子どもが寝てしまっても車なら安心。
家までラクに帰れます。
子育てという点において、地方のほうが親の負担が少なくのびのび育てられると考える人が地方移住を検討します。
3.自然豊かな土地で生活したい
都会にも公園などは意外に多く、緑が身近に感じられる環境に住む人も多くいます。
とはいえ、海や山、川などの雄大な自然がそばにあるわけではありません。
アウトドアを趣味にする人は、都会から移住して地方で働きながら休日は自然の中でアクティビティを満喫したいと考えるでしょう。
このような人は、移住して人生を思いっきり楽しむために移住を選択します。
また、子どもがいる場合は、自然豊かな場所で子どもを育てられるという理由で移住を決断する人も多数います。
自然から学ぶことは多く、生きる力も身につきます。
都会暮らしの親が、子育て環境を考えたときに地方移住を検討するでしょう。
4.都会の通勤地獄から解放されたい
都市部に暮らしていて辛いことの代表例が、満員電車で毎朝通勤しなければいけないこと。
都心から離れた始発駅から乗る人でもない限り、座って通勤することは難しいですし、満員の車両のなかで過ごさなければなりません。
これが毎日のこととなると、そのストレスはかなりのもの。
満員電車に乗って通勤することが耐えられないという理由で移住を検討する人というのは、実際かなり多いもの。
通勤は毎日のことで、かなりの時間を割きますが、その時間が苦痛だと、クオリティ・オブ・ライフも下がります。
地方移住すれば通勤手段は車になることが多いですし、公共交通機関の混雑も都市部と比べれば不快さを感じるほどではありません。
5.家族の介護がある
Uターンする人の理由として家族を介護する必要性が出てきたからという理由も多いです。
都市部で進学してそのまま就職している人も、親が年老いて介護が必要になると、自分が親の介護をしたり様子を見たりしなければならず、都市部では働き続けられなくなることもあります。
故郷に移住して家族の介護をしながら働くことを考え、移住を検討します。
6.自給自足の生活がしたい
田舎暮らしや自給自足に憧れる人は、都市部に暮らしていては叶えられない生活を実現するため、移住を検討します。
「自分たちの体に入るものは自分たちで作りたい」「安全な無農薬で野菜を育てたい」
このような考えがある人は、大きく人生のシフトチェンジを行うことがあり、農業などにチャレンジすることもあります。
地方での働き方
地方移住を希望しても就職先が決まらなければ、移住は決断できないものです。
「移住したらどんな仕事があるだろうか」
というのは、もっとも気になるところ。
地方で働く方法として、地元企業に就職するほかにも、一次産業にチャレンジする、起業する、リモートで転職することなく働く、といった方法があります。
Uターンする人の中には、家業を継ぐ人もいるかもしれません。
ここでは、働き方の種類について紹介します。
- 民間企業に就職する
- 農業・林業・漁業などの第一次産業にチャレンジする
- 起業する
- 地域おこし協力隊になる
- リモートワークで現職を続ける
ひとつずつ見ていきましょう。
1.民間企業に就職する
移住先の民間企業に転職するのが、もっとも一般的。
転職活動は勤務地まで行って面接することもあり、転職活動にかかる交通費がかなりかかるケースもあります。
ただ、最近ではオンライン面接を実施し、最終面接のみ対面で行う企業もあるのでそれほど交通費を心配する必要はない場合もあります。
資格職の場合は、全国どこにいても資格を活かして仕事ができます。
2.農業・林業・漁業などの第一次産業にチャレンジする
地方移住を検討する人の中には、農業や林業、漁業に従事したい、チャレンジしたいという思いがあって移住を検討する人もいるでしょう。
都市部で生まれ育ち、一次産業にまったく縁のなかった人も一次産業に目を向けるケースがあります。
地方自治体や地元産業が主体となって研修を行ってくれることも多く、初心者でもやる気さえあれば飛び込めるようになっています。
地方としても、人材不足に悩む産業もあり、チャレンジしたいという人材はとても貴重。
各産業ごとに人を育てる仕組みが整っているところもあります。
3.起業する
地方の産業や特性を活かして起業する方法もあります。
例えば、地方の伝統工芸をSNSなどを活用して全国に広める仕事などで起業すれば、移住したことをプラスに活かして仕事を展開できます。
地方創生事業では、起業には支援金が出ることも。
Uターンで地元に帰って、地元のよさを全国に発信したり、ものを売ったり、その可能性はアイデアの数だけ無限にあります。
4.地域おこし協力隊になる
地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域などに住民票を移動して地域おこしのための職に従事する人のことをいいます。
地域のブランドや地場商品の開発や販売、PRなどの地域おこし支援のほか、農業や漁業、林業などの第一次産業に従事したり、地域の住民への支援を行ったりとその仕事内容は多岐にわたります。
隊員の任期は、自治体や活動内容によって異なりますが、大体1年以上3年以内。
協力隊の活動が終了したあともその土地に残って定住する人も多いようです。
「これからの人生をずっと移住先で生活するかどうか、まだ決断できない」という人にとっても、地域おこし協力隊として数年生活してみるというのはとてもよい方法です。
参考・参照:総務省 地域おこし協力隊|地域おこし協力隊とは
5.リモートワークで現職を続ける
移住を希望しても二の足を踏んでしまう理由として、転職がうまくいくか、移住先に仕事があるかといった不安があるでしょう。
その点、現在の勤務先での仕事がリモートワーク可能であれば、転職することなく移住できます。
地方移住して地方の生活の良さを享受できる上、現在の安定した仕事を今後も続けられるというのは、かなりのメリットです。
また、勤務先を変えないことのメリットとして、給与水準が下がらないということがあります。
都市部での給与水準は、地方と比べて高いです。
その水準で、住居費をはじめとした生活費が安く抑えられる地方に移住すればゆとりのある生活を送ることができるでしょう。
たまに出社しなくてはいけない場合は、都市部へのアクセスの良い市町を選ぶとよいでしょう。
移住先での仕事選びの注意点
移住先で仕事を探す場合に、いくつか注意する点や認識しておかなければいけない点があります。
まず認識しなくてはいけないことは、収入が変わることです。
また、地方は求人数が少ないので希望する仕事に付けないかもしれないというリスクもあります。
移住を決断、実行する前に、仕事のことに関してはしっかり注意点を理解しておく必要があります。
- 収入面はクリアできるか
- 新しい仕事を続けられるか
- 希望するキャリアか
ひとつずつ見ていきましょう。
1.収入面はクリアできるか
まず、もっとも大切なのが収入面。
地方移住して理想の生活ができたとしても、生活費がままならなければ結局理想の暮らしはできなくなってしまいます。
基本的に、地方で就職する場合、都市部にいた頃よりも給与は下がると思ったほうがよいでしょう。
それでも、家賃は都市部、特に東京に比べたら数万円単位で安く借りられます。
駐車場代が込みのことが多いので、車を所有している人は駐車場代もかからなくなります。
この他、食品は地域の特産物が安く売られていることも多いので、総じて食費も安くなります。
また、Uターンの場合は実家や親戚から農産物や米を貰える機会も多く、こういったことでも食費を抑えられます。
生活費が抑えられるので、給与は下がっても生活レベルは下げずにいられますし、かえってゆとりのある暮らしが可能かもしれません。
2.新しい仕事を続けられるか
移住先でまったく新しい仕事にチャレンジする場合、その仕事を続けられるかどうかというのはしっかり考える必要があります。
例えば、第一次産業にチャレンジする場合は、最初に抱く憧れのようなイメージと、実際の仕事内容にギャップがあり、肉体的にもきつくて続けられないこともあるかもしれません。
新しい仕事にチャレンジしたいと考えている場合は、短期で研修を受けられる制度があればそれを活用し、自分にできるかどうか見極めましょう。
現地に行って仕事の様子を見せてもらうだけでも、実際の仕事のイメージがわくかもしれません。
3.希望するキャリアか
地方移住した場合、求人が少ないので希望するキャリアが築けるかどうか分かりません。
東京にいたときにコツコツと積み重ねた専門的スキルを活かせる仕事がないと、そのキャリアは途絶えてしまうことになります。
移住して希望の生活を手に入れることとキャリアを築くこと、両方を天秤にかけて、どちらがいいか考えるとよいでしょう。
また、キャリアを途絶えさせないためには、リモートワークが可能ならばその道を模索するのもひとつの方法といえるでしょう。
地方での仕事探し
地方での仕事探しには、いくつかの場所があります。
それぞれに特徴があるので、比較して自分にいちばんしっくりくる求人を掲載している媒体を見つけるとよいでしょう。
- ハローワーク
- 地域に根づいた求人サイト
- 転職エージェントの活用
ひとつずつ見ていきましょう。
1.ハローワーク
求人探しのもっともメジャーなものといえば、ハローワーク。
仕事探しをするうえで、多岐にわたる求人を検索・閲覧し、気になる求人があれば紹介してもらうことができます。
ハローワークは厚生労働省が運営するサービスで、全国の主要都市に置かれていますが、オンライン上で自宅から求人を閲覧できるものもあるので、移住希望先のハローワークに問い合わせてみましょう。
2.地域に根づいた求人サイト
求人サイトには全国区のものもありますが、地域に特化した地元の企業が運営する求人サイトもあります。
地元に特化していているので、そこにしか掲載されないような求人を見つけることもできます。
数が絞られているので検索もしやすいでしょう。
3.転職エージェントの活用
転職エージェントは、担当者がつき応募から内定までをサポートしてくれるもので、企業との仲介の役割を果たしてくれます。
職務経歴書や履歴書の添削をおこなってくれるエージェントもあり、かなり心強いサービスです。
ただし、全国展開しているエージェントが多い分だけ、地方に特化する求人には弱くなるかもしれません。
リモートワークで求人を探す場合にはとても役立つでしょう。
三重県の仕事の探し方
三重県で仕事を探すなら、方法はいくつかあります。
三重県の仕事に特化したものや、全国的に有名な求人サイト。
どちらもうまく活用して、希望の求人に巡り会えるようにしましょう。
- ええとこやんか三重
- 「みえ」の仕事マッチングサイト
- 一般的な求人サイト
ひとつずつ見ていきましょう。
1.ええとこやんか三重
東京の有楽町のふるさと回帰支援センター内にある「ええとこやんか三重 移住相談センター」では、就職相談アドバイザーが常駐。
三重県内の就職相談に乗ってくれます。
相談は対面とオンラインのどちらでも可能なので、気軽に問い合わせてみましょう。
就職相談の予約はコチラ→三重県で働く本気のUIターン就職・転職相談
電話080-7039-4764 mail:u-oshihiro05@mie-kinfukukyo.or.jp
営業時間:火曜・木曜〜日曜 10:00〜18:00 定休日:月曜・祝日
参考・参照:おしごと|三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重
2.「みえ」の仕事マッチングサイト
「みえ」の仕事マッチングサイトでは、三重県内の無期雇用求人に特化した求人を掲載しています。
2024年7月22日現在では、252件の求人があります。
この求人サイトでは、エリアと職種から希望の求人を検索できます。
希望のエリアで希望の職種を探したい人にはピッタリのサイトです。
ぜひ活用しましょう。
3.一般的な求人サイト
全国的に有名な求人サイトには、全国各地の求人が掲載されており、幅広い職種の求人があります。
三重県に特化した求人サイトと並行してみるといいでしょう。
三重県の移住支援
ええとこやんか三重によると
「東京23区の在住者又は東京圏在住で23区への通勤者を対象に、三重県に移住して就業された方などへの移住支援金制度があります」としています。
東京圏から三重県に移住して、移住支援金の対象としてマッチングサイトに掲載している求人に就業する人には、移住支援金が給付されるとのことです。
なお、支援金を受けるには移住元に関する要件及び移住先に関する要件があるので、必ず要件にあてはまるか確認しましょう。
また、移住先市町によって支援金額なども異なる場合があるので、希望移住先に問い合わせることも忘れずに。
引用・参照:ええとこやんか三重|東京23区の在住者又は東京圏在住で23区への通勤者を対象に、三重県に移住して就業された方などへの移住支援金制度があります
まとめ
東京圏に住む人が移住を希望する理由は、地元にUターンして生まれ育った場所で再び生活を始めるといったことのほか、都会育ちの人が田舎生活に憧れ、人生を大きくシフトチェンジするためということもあります。
いろいろな理由で移住を希望する人がいますが、もっとも懸念されることのひとつが、地方での仕事探しです。
記事内では、地方での働き方の種類や移住先での仕事選びの注意点、地方での仕事探しについて紹介しました。
さらに、三重県内に特化した仕事の探し方についても役立ててほしいサイトを紹介しています。
東京圏から三重県に移住する人に対しては、移住支援金もあるので、自分が要件に当てはまるかどうか確認し、ぜひ活用しましょう。