三重県の夏祭り6選!日時や見どころもご紹介【夏祭り】【2024年最新】

三重県でも夏日が増えてきた近頃、「そろそろ夏が来たな」と感じる日が増えましたね。

そして、夏の風物詩と言えば、夏祭り!

本記事では、2024年夏に三重県で開かれる夏祭りのスケジュール、場所などをご紹介します。

海女さんの祭典「しろんご祭り」や、松阪市の無形民俗文化財に指定されている「松阪祇園まつり」など、三重県では大盛り上がりの夏祭りが、毎年多数開催されます。

今年は新型コロナの影響による規制も撤廃され、「いつも通り」の夏祭りを楽しめるようになりましたので、夏の風物詩・夏祭りを目一杯楽しんでください。

また、三重県在住の方だけでなく、大阪・京都・奈良などの関西地域、愛知・名古屋・岐阜などの東海地域からでも、一足伸ばせば三重県の花火を楽しむことが出来ますので、是非お越しください!

1.方座浦浅間祭 (南伊勢町)

出典:伊勢志摩観光ナビ 公式HP

まずご紹介するのは、南伊勢町で行われる「方座浦浅間祭」です。

  • <見どころ>
  • 化粧を施した祭衆が町練りや市場で歌い踊る
  • 市場前の港で打ちあがる花火
  • 高さ約8~10mの大幣・小幣と呼ばれる竹飾りを倒さないように運びながら、町練りや本祭のクライマックスでもある登山をする姿

「方座浦浅間祭」は、「ほうざうらせんげんさい」と読み、江戸時代中期に始まった「疾病退散」「大漁祈願」を祈る祭りと言われています。

方座浦は、現在人口300人足らずの漁師町ですが、少子高齢化や過疎化に負けず、毎年大盛り上がり!

初日は宵宮(よみや)または前夜祭、2日目は本祭(ほんび)と呼ばれ、祭りの最中に祭衆たちが奇抜な化粧をしたり、花火が打ち上がったり・・・

出典:観光三重 公式HP(奇抜な化粧をした祭衆)
出典:観光三重 公式HP(花火)

クライマックスは過酷な登山を行ったりと、南伊勢町指定の無形文化財です。

奇抜な化粧をする理由は、竹飾りでもある大幣・小幣(おおへい・こへい)の姉妹神が由来と言われています。

出典:観光三重 公式HP(奇抜な化粧をする様子)

大幣・小幣には、それぞれ姉のイワナガヒメと、妹のコノハナサクヤヒメが宿っており、

妹はとても美しい反面、姉は醜いと伝えられていたため、祭衆は奇抜でおかしな化粧をして、姉を慰めているとか。

また、祭り当日は、大きな竹飾りを運びながら祭衆は登山をします。

危険を伴いますので、祭衆の近くで登山するのはお控えください。登山の様子は魚市場から見るのがおすすめです。

  • <2024年 開催情報>
  • 日時:2024年6月29日(土)、30日(日)
  • 場所:南伊勢町、方座浦 魚市場 他
  • 住所:〒516-1531三重県度会郡南伊勢町方座浦区全域
  • 電話番号:0596-76-1810(方座浦区事務所)

2.しろんご祭り (鳥羽市)

出典:伊勢志摩観光ナビ 公式HP

次にご紹介するのは、鳥羽市で行われる「しろんご祭り」です。

  • <見どころ>
  • ホラ貝の合図で海女さんたちが一斉に操業を開始する瞬間
  • 休む間もなく次から次へと海に潜る職人技
  • 近年貴重な海女さんの磯着姿

「しろんご祭り」は、約700年前、菅島に現れた白蛇を龍神の使いと崇め、島の守護神としてお祀りしたのが始まりと言われています。

海女さんたちが黒・赤の「つがいあわび」の初採りを競うお祭りです。

最初に採れたつがいあわびを「まねきあわび」として白髭神社に供え、大漁と海上安全を願って奉納します。

出典:毎日新聞 公式HP(つがいあわびを奉納する様子)

奉納は奉納海女が行い、一番最初につがいあわびを採った海女さんは豊漁が約束され、「海女頭」として一年間、皆に尊敬されます。

ただし、しろんご浜は通常禁漁区に指定されており、祭りの日のみ海女漁が解禁となります。

祭りの朝8:30頃、しろんご浜で宮司さんが安全操業を祈願し、その後、ホラ貝の合図で海女さんの操業がスタート!

出典:観光三重 公式HP(宮司さんによる安全操業の様子)

海では大漁旗で彩った6艘の船が沖合を3周し、祭りを盛り上げます。

操業は約45分と短い時間ですが、海女さんたちが次から次へとアワビやサザエを採る様子はまさに圧巻。

しろんご浜では採れたてのアワビ・サザエの販売を行いますが、とても人気で昨年はあっという間に完売していました。

伊勢志摩の自然、そして伝統的な海女さんの洗礼された技術を存分に体験できる「しろんご祭り」。

是非一度、実際に足を運んでみてください。

3.松阪祇園まつり (松阪市)

出典:観光三重 公式HP

次にご紹介するのは、松阪市で行われる「松阪祇園祭り」です。

  • <見どころ>
  • 夕刻から日野町交差点で行われる三社みこし
  • 松阪の夜に響き渡る「チョーサヤ!」の掛け声
  • 力強い和太鼓の演奏

松阪祇園まつりは「2月の初午大祭」、「11月の氏郷祭り」と並ぶ松阪三大祭りの一つです。

平安時代、京都で始まった御霊会に由来し、牛頭天王(ごうずてんのう)を祀る八坂神社の祭りが松阪に波及したものだと伝えられています。

祭りは2日間行われ、前半は「三社みこし」、後半は松阪市の無形民俗文化財に指定されている「松阪しょんがい音頭と踊り」や「松阪しょんがいソーラン」「鈴おどり」なども披露され、

大勢の子供から年配の方まで、幅広い年齢の方が参加し、大いに盛り上がります。

出典:松阪市観光協会 公式HP(三社みこし)

三社みこしは今年で36回目を迎え、御厨神社と八雲神社の神輿、松阪神社のふたつみこしが「チョーサヤ!」の掛け声と共に市内を渡御し、夕方から夜にかけて日野町交差点にて練り歩きます。

掛け声の「チョーサヤ」は「千代に栄えよ」の意味が込められていると言われています。

三社の熱い共演をを見ようと、毎回多くの方が集まる様子は、一見の価値あり!

また、小学4年生~中学3年生が担ぐ「小若みこし」も7月13日(土) 16:00~18:30に見られます。

出典:松阪祇園祭り 公式HP(小若みこし)

さらに、「松阪祇園祭り」では数多くの趣向を凝らした屋台が立ち並び、夏祭りの長い夜を楽しむことができるのも嬉しいですね。

松阪が最高に盛り上がる「松阪祇園祭り」へ、是非実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

  • <2024年 開催情報>
  • 日時:2024年7月13日(土)、14日(日)
  • 場所:松阪駅前中心商店街周辺、御厨神社 等
  • 住所:松阪市本町2304(御厨神社)
  • 電話番号:0120-348-354(三社みこし世話人会事務局)
  • 公式URL:https://matsusaka-gionsan.jp/

4.大四日市まつり (四日市市)

出典:まなぼうや 公式HP

次にご紹介するのは、四日市市で行われる「大四日市まつり」です。

  • <見どころ>
  • 天王祭、石取祭、諏訪太鼓、大念佛が合同行う鉦と太鼓
  • 数多く立ち並ぶ屋台
  • 2日かけて行われる歴史ある祭事や伝統芸能

今年で61年目を迎える「大四日市まつり」では、お祭りの醍醐味でもある屋台がたくさん出店され、多くの人が集まる祭りです。

初日の8月3日(土)は、「おどりの日」として、子どもから大人まで、たくさんの人が参加して踊りを披露される予定です。

出典:四日市観光協会 公式HP

また、2日目の8月4日(日)は、「郷土の文化と伝統芸能」と題して市内の祭礼行事を各年のテーマに沿って紹介する構成となっており、今年のテーマは「鉦と太鼓の大競演」!

出典:観光三重 公式HP(四日市諏訪太鼓)

クライマックスは史上初の試み・市内の天王祭、石取祭、諏訪太鼓、大念佛が合同で鉦と太鼓を披露される予定で、豪華な舞台になること間違いなし!

そして、四日市と言えば「鯨船行事」も有名で、今年も「鯨船 勢州組」が披露されます。

出典:大四日市まつり 公式HP(鯨船 勢州組)

2日間で歴史のある祭事や伝統芸能を数多く楽しめるお祭りは非常に珍しく、きっと贅沢な気分を味わえるはず。

子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめる「大四日市まつり」へ、是非足を運んでみてください。

  • <2024年 開催情報>
  • 日時:2024年8月3日(土) 、4日(日)
  • 場所:四日市市中心部(諏訪町ほか)
  • 電話番号:059-354-8481(実行委員会事務局)
  • 公式URL:http://kankou43yokkaichi.com/matsuri/

5.桑名石取祭 (桑名市)

出典:中日新聞Web 公式HP

次にご紹介するのは、桑名市で行われる「桑名石取祭」です。

  • <見どころ>
  • 「日本一やかましい祭り」と称される祭りの雰囲気
  • 全国的にも珍しい山車の台数
  • 真夜中まで鳴り響く祭りの音色

「桑名石取祭」は、「日本一やかましい祭り」と言われており、桑名を代表する盛大な夏祭りです。

江戸時代初期頃に石取の記録が残されていて、桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を採り、祭地を浄めるために、春日神社に石を奉納する祭りと伝えられています。

元々、祭車は小さな車だったのですが、後に大きく豪華に発展し、太鼓や鉦を打ち鳴らすようになりました。

その祭車は合計43台あり、昨年は40台が祭りに参加しました。

そして今年も40台の参加が決定しており、2年連続で40台が参加するのは史上初!

出典:桑名市 公式HP(祭車)

全国的にも一つの神社、一神事にこれほどの山車が一堂に会する祭りは非常に珍しく、

  • 平成19年 「桑名石取祭の祭車行事」の名称で「国指定重要無形民俗文化財」
  • 平成28年 「山・鉾・屋台行事」として「ユネスコ無形文化遺産」

に登録され、さらに「桑名石取祭」が全国的に知れ渡りました。

「日本一やかましい祭り・桑名石取祭」は試楽0:00の「叩き出し」から始まります。

出典:観光三重 公式HP(叩き出し)

各組の中で、最も春日神社に近いポイントでその時を待ち、春日神社の神楽太鼓を合図に、神社から近い地区から遠い地区へと音が広がっていきます。

桑名石取祭の参加者たちは、この瞬間のために1年間待ち続けてきました。

23:45あたりからの緊張と0:00になった瞬間の緩和、そのギャップは思わず声が漏れるほどの感動で、必見です。

暑い夏を吹き飛ばすほどの、熱い熱気と歓声に包まれる「桑名石取祭」を、是非実際に体験してみてください。

  • <2024年 開催情報>
  • 日時:2024年8月3日(土)、4日(日)
  • 場所:春日神社
  • 住所:桑名市本町46番地
  • 電話番号:0594-24-6085(桑名石取祭保存会)
  • 公式URL:https://isidori.jp/

6.小向八王子祭 (朝日町)

出典:観光三重 公式HP

最後にご紹介するのは、朝日町で行われる「小向八王子祭」です。

  • <見どころ>
  • 祭車に乗せた大太鼓と鉦を打ち鳴らしながら、小向地区を練り歩く様子
  • 圧巻のクライマックス「叩き合い」

「小向八王子祭」は、三重県朝日町小向地区に伝わる「疾病退散」の祭りです。

約300年前、小向地区に疾病が発生し、疾病退散の祈願をして始められたとされていて、平成5年に朝日町の無形民俗文化財に指定されました。

開催日は、毎年8月13日に行われます。

祭り当日の18:30頃、小向公民館に祭衆や参加される地域の皆さんが集合し、祭車に乗せた大太鼓と鉦を打ち鳴らしながら、小向地区を練り歩き、小向神社に向かいます。

出典:観光三重 公式HP(小向地区を練り歩き、小向神社に向かう様子)

力強く打ち鳴らす姿は、思わず声が出てしまう程のかっこよさ。

そしてクライマックスの「叩き合い」では、壮年と青年に分かれた男性たちが上半身裸になり、疾病を追い払うかの如く、バシバシと火の付いた松明で叩き合います。

出典:観光三重 公式HP(叩き合い)

激しく叩き合う姿には、観客も大盛り上がり!

観客目の前で叩き合いが繰り広げられるため、火の粉や松明の一部が飛び散る可能性があります。近づきすぎないように気を付けましょう。

ラストは神社内に建てられた大松明を燃やし、祭りは終わりを迎えます。

出典:観光三重 公式HP(祭りのラスト)

朝日町独自の祭り「小向八王子祭」。一風変わった形式の伝統的なこの祭りは、一見の価値ありです。

  • <2024年 開催情報>
  • 日時:2024年8月中旬予定
  • 場所:小向神社
  • 住所:〒510-8102三重県三重郡朝日町小向1573
  • 電話番号:059-377-5658(朝日町役場産業建設課)
  • 公式URL:https://obukeshrine.com/fest.html

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、三重県の夏祭りを、厳選して6つご紹介しました。

海女さんの祭典「しろんご祭り」や、松阪市の無形民俗文化財に指定されている「松阪祇園まつり」など、三重県では大盛り上がりの夏祭りが、毎年多数開催されます。

外に出るのも億劫なほど暑い日が続きますが、そんな沈んだ気分も吹き飛ばすくらい、今回ご紹介した夏祭りは盛り上がること間違いなし!

是非、実際に足を運んでいただけると幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

タグ

この記事を書いた人

神村茜

神村茜

三重県鈴鹿市在住のライター。旅行、グルメ、美容、料理、自動車関連と様々なジャンルの執筆をしています。2021年に大阪から三重県に引っ越し、日々感じる三重県の良さを発信しています。「三重県に住んでみたい!」と幅広い年代の方に感じていただけるような、三重県の魅力をお伝えします!

この記事を見た人がよく見ています!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です