【美し国三重】「あおさのり」は、手軽に美味しく栄養が摂れる有能な食材

無限の広がりを感じさせる磯の匂い、他に類を見ない独特の香り。

天ぷらや味噌汁・吸い物の具材としても、海苔の佃煮の原料としても親しまれている「あおさのり」。

玉子焼きやパスタにも合い、毎日のおかずのレパートリーに彩りを添えてくれる食材です。

今日は、「美し国三重」が全国一の生産量を誇る「あおさのり」についてご紹介します。

美味しさだけでなく、抗腫瘍作用やコレステロール低下作用などの研究が進む「ラムナン硫酸」を多く含むことから、機能性食品としての可能性にも注目が集まっています。

さらに2023年11月には、あおさの成分が動脈硬化の予防につながることが報告されています。

それでは三重ブランドにも認定されている「あおさのり」について、これから詳しくご紹介していきます。

あおさのりって何?

出典:三重ブランド

「あおさのり」とは三重県をはじめとする地域での呼び名であり、標準和名はヒトエグサと言う海藻になります。

北鹿児島地方では『おさ』とか『銀あお』、南鹿児島地方では『このい』、沖縄県で『アーサー』『あーさー』『あーさんくぁ』とも呼ばれています。

三重県内では、葉が広くてボリュームのある天然の「あおさのり」が採れることから、昔から食べられてきました。

「あおさのり」には多くの食物繊維が含まれており、その量は食物繊維が多いとされているごぼうの約7倍。

さらにカルシウムは牛乳の約8倍、ビタミンAはほうれん草の約2倍と、栄養成分が豊富な海藻です。

これにより、「海の緑黄色野菜」とも呼ばれています。

かつては佃煮の原料としての用途が主でしたが、伊勢志摩サミットの食材として採用されるなど、近年は香りの良さや調理の手軽さから、需要が拡大しています。

今では、一般家庭や飲食業界向けに「生あおさのり」から、お菓子やインスタントみそ汁などの加工品まで幅広く販売されています。

あおさのりの生育場所や旬はいつ?

出典:三重ブランド

穏やかな内湾性の海域を好む「あおさのり」にとって、リアス式海岸を持つ三重県の海岸は生育に絶好の環境です。

また清流の宮川や木曽三川などから注ぎ込む栄養豊富な河川水や、太平洋からの黒潮が混じり合う豊かな漁場など、「あおさのり」が好む条件が揃っています。

そのため、北は松阪市から鳥羽・志摩、紀北町までと幅広く生育されています。

伊勢湾、英虞湾、そして熊野灘沿岸の比較的波当たりが緩い湾内で見かけることができます。

毎年1月から4月頃になると、三重県内各地の沿岸域にあちらこちらで設置された網が、一面鮮やかな緑色に色づきます。

この海の上に広がる「緑色のじゅうたん」は、太陽の光に照らされ、海の青色と鮮やかな対比をなし、とても美しい風景を見せてくれます。

浅い海中に立てられた「のりそだ」と呼ばれる「あおさのり」の養殖風景は、伊勢志摩地方の風物詩となっています。

混同しがちな「青のり」「あおさ」「あおさのり」

出典:食宣伝.com

見た目や呼び方が同じで混同されている方もいらっしゃるかもしれません。

まずは、磯部揚げやお好み焼きなどによく使われている「青のり」と「あおさ」。

「青のり」と「あおさ」は見た目が似ていますが、大きく分けると同じグループに属するものの、細かく分けると違う種類になります。

「青のり」はアオサ科アオノリ属、「あおさ」はアオサ科アオサ属、そして「あおさのり」はヒトエグサ科ヒトエグサ属に分類されています。

三重県ではヒトエグサを「あおさ」や「あおさのり」として表現されていることが多いです。

しかしパッケージの原材料名を見ると、ヒトエグサと明記されています。

「青のり」や「あおさ」と比べて、「あおさのり」は厚みや大きさがあり、また生の「あおさのり」は手触りがヌルヌルしているのが特徴です。

おすすめの食べ方

出典:伊勢内宮前おかげ横丁オンラインショップ

いつもの料理に「あおさのり」を入れるだけで栄養が十分に摂れて、さらに食卓に彩を与えてくれます。

食物繊維はもちろん、ビタミン群やミネラルが豊富で、さらにはなんにでも相性抜群なので、とても使い勝手の良いハイスペック海藻です。

①あおさの味噌汁

出典:伊勢乾物

王道な食べ方はやっぱりお味噌汁!

「あおさのり」には、カリウム・水溶性食物繊維・ビタミンCなど水に溶け出しやすい性質を持つ栄養素が含まれています。

これらの栄養素をしっかり摂るためには汁物が一番です。

味噌汁が出来上がる寸前に、さっと水戻しした「あおさのり」を入れてひと煮立ちするだけなので簡単に出来ます。

色や香りが悪くなるので煮すぎないのがポイントです。

②あおさの天ぷら

出典:cookpad マッキークッキング様

「あおさのり」を適当な大きさに切り、ころもをつけて揚げます。

低い温度で揚げると、色も良くカラッと美味しくいただけます。

③あおさの佃煮

出典:cookpad アイルーくれは様

「あおさのり」は緑色をしていますが、もし茶色く変色してしまった場合には佃煮にするのがお勧めです。

しょうゆ・酒・みりん・砂糖で煮詰めたら完成です。

ごはんのお供にピッタリですよ!

④あおさのパスタ

出典:kurashiru

ペペロンチーノやボンゴレビアンコなどに「あおさのり」を混ぜ合わせると、磯の香りとニンニクの香りがマッチしてより食欲がそそられます。

⑤あおさの卵焼き

出典:伊勢乾物

ご家庭のだし巻き卵にあおさを入れるだけで、磯の風味がプラスされて味に深みが増します。

「あおさのり」に豊富に含まれているカルシウムは、ビタミンDと一緒に摂取することで腸からの吸収率を高めることができます。

成長期の子ども達のお弁当に入れて、栄養も彩りもアップしちゃいましょう。

⑥きゅうりとあおさの和え物

出典:伊勢乾物

三杯酢できゅうりと和えるだけ。たこを入れてもさっぱりと美味しいです。

「あおさのり」が動脈硬化の抑制に効果あり?

出典:伊勢新聞:研究成果について説明する鈴木副学長=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで

元々、「あおさのり」に多く含まれている「ラムナン硫酸」には、抗血液凝固作用、抗ウィルス作用、肝臓脂肪沈着抑制作用や脂肪代謝遺伝子の調整など、身体に有益な効果を有していることが報告されています。

さらに2023年11月には動脈硬化を抑制する作用があると、産学共同研究で新たに報告されました。

動脈硬化は、日本人の死因に多い「心疾患」や「脳血管疾患」といった重大な病気の原因になり得ます。

ササっと美味しく食べられて、身体にもありがたい効果があるなんて、使いやすくて便利な食材ですね。

「あおさのり」が健康にどのように作用していくか、今後も研究が進められていきそうです。

まとめ

三重の恵まれた自然に育まれた「あおさのり」は、冬から春にかけて旬を迎えます。

海を感じる豊かな磯の香りが魅力です。

忙しい毎日でも、ササっと料理にプラスするだけで栄養面も彩りも豊かにできますよ。

手軽に美味しく摂れて、さらに身体にも有益な成分がたくさん含まれている「あおさのり」、

ぜひご賞味くださいね。

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この記事を書いた人

menou

menou

三重県で生まれ、学生時代は特に三重県の魅力に意識することなく過ごしてきました。 大阪に出て10年近く生活していたけれど、三重の程よい自然が恋しくなりUターンすることに。 三重県民がより活き活きとした生活を送れるように、情報を発信していきます♪

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