【2024年】夜空に幻想的に灯る、ホタル観賞スポット【7選】
夏の訪れを告げる、夜空を舞う幻想的なホタルの光。
わずか1~2週間しか生きられない中、ほのかな光を灯しながら舞うホタルたちの姿は、まさに感動ものの美しさです。
自然豊かな三重県には、ホタルを観賞できるスポットがいくつもあります。
静かな里山に儚げに灯るホタルの光は、私たちに心安らぐ時間を与えてくれますよ。
また観賞に出掛ける前に、ホタルの種類や観賞に適した時期・条件・時間帯など、ポイントをチェックしておきましょう。
それでは、三重県内で見られる「ホタル観賞スポット」をご紹介していきます。
心がほっこりするホタルの優しい光に癒されて、初夏の1日を楽しんでくださいね。
日本に生息するホタルの種類
日本には約50種のホタルが生息しています。
夜行性でキレイに光るイメージが強いホタルですが、すべての種類が光るわけではありません。
幼虫しか光らない種類、幼虫も成虫も光らない昼行性の種類も多くいます。
成虫が光るホタルの中で、全国的に目にする機会が多いのは、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種類です。
出典:るるぶKids
中でもゲンジボタルは全長15mmと大きく光が強いことから、日本のホタルの代表とされています。
地域によって変わりますが、ゲンジボタルが発生するのは大体5月下旬から6月下旬です。
ヒメボタルも5月下旬から6月下旬、ヘイケボタルは6月から8月にかけて、目にすることが出来ます。
さらに、ホタルの光り方にも特徴があります。
出典:るるぶKids
- ゲンジボタル
強い光を2~4秒おきにゆっくりと出す。曲線を描いて飛ぶので優雅 - ヘイケボタル
小さな光を約1秒おきに点滅する。ゆらゆらとした光が特徴 - ヒメボタル
ヘイケボタルよりもやや強い発光で、フラッシュのように点滅した光り方
驚くことに、同じゲンジボタルでも観測する地域で光る長さが違うそうです。
東日本では「4秒光って、4秒休む」、西日本では「2秒光って、2秒休む」、東日本と西日本の中間地帯では光る時間の長さも中間の3秒程度とされています。
実際にどのように違うのか、見比べてみたくなりますね!
成虫のホタルが発光する理由は”求愛のサイン”と考えられていますが、幼虫やサナギ、卵も光を発するものがあり、まだまだホタルの生態には多くの謎が残されているようです。
ホタル観賞にベストな時期や条件は?
出典:写真AC
ホタル観賞期間は上記で記載した通り5月から8月までと、想像するよりかは長い期間見ることができるんだなという印象です。
また発生時期は5月下旬となっていますが、気温が暖かい年ほど早く見られる傾向にあります。
三重県内でも5月中旬で、すでにホタルを観賞できたというニュースがありました。
次に、ホタルが多く飛び交う姿を見られる条件とは、月明かりがない新月または曇りがちで、湿度が高くかつ風がない夜です。
雨上がりや雨が降る前で、ムシムシとしているような日はおすすめです。
一方で、風が強かったり、雨が降っている日、明るい月明かりの中、冷え込む日などはあまり活動しません。
ホタルは生き物なので、場所や天候の関係で必ず見られるというわけではありませんが、この条件が揃っているときには遭遇しやすいと思いますよ。
また、観賞するベストな時間は20時~21時で、ホタルの活動ピークといわれています。
ホタルは一晩に3回飛び回るとされていて、1回目が20時~21時、2回目が23時、3回目が午前2時ごろです。
その中でも1回目が最も活発に動き回るそうです。
まとめると、この通りです。
- 観賞時期:5月~6月
- 観賞時間:20時~21時
- 気候条件:湿度が高くて風がない、暗い夜
この条件が揃った日を狙って観賞スポットに行けば、ホタルにきっと出会えるはずです。
注意点として、ホタルの生息地は足元が湿っていて不安定な場合が多いので、歩きやすい靴を履いていきましょう。
また、川辺に近づきすぎないように気を付けましょう。
ホタルを観賞する際の注意事項
夜空を幻想的に舞うホタルを、毎年観賞していくためにも、下記の注意点を守ってホタル保全活動に協力しましょう。
- ホタルを捕まえない
- 観賞場所では懐中電灯を消し、静かに観賞する
- 写真撮影でフラッシュを使わない(カメラセッティングは駐車場で)
- 観賞場所以外の草むらや川岸などに近づかない
- 決められた駐車場を利用し、夜間に近隣の迷惑にならないようマナーを守る
- ゴミは持ち帰る
そして各地域のホタルを守る会が、安全にホタル観賞を楽しむために整備をしてくれています。
これからも自然のホタルを楽しむためにも、保全協力金へのご協力をお願いいたします♪
それでは、三重県内でホタルを観賞できるスポット7選をご紹介します!
なばなの里【桑名】
出典:ナガシマリゾート なばなの里HP
名古屋から車で30分の「なばなの里」には、ゲンジボタルとヘイケボタルが生息しています。
1999年3月頃に幼虫を自然放流して以降、ゲンジボタルの住みやすい環境づくりに取り組み、自然の状態に近づける努力が行われてきました。
その努力の結果、「なばなの里」の初夏の風物詩とまでなりました。
近年ではヘイケボタルも増えてきて、7月上旬までホタル観賞を楽しめるようになっています。
ホタルの飛び交うエリアでは照明をおとし、ホタルの観賞しやすい環境が整えられています。
ホタルの発生時間は19:30~21:00頃で、数千匹~1万匹ほどのホタルが夜空を舞います。
里内は歩道が整備されていて、さらにトイレや飲食店もあるため、お子様連れのファミリーや車いすの方でも安心してホタル観賞をすることができますよ。
ホタルまつりは5月下旬~7月上旬まで開催されていて、ホタル観賞のピーク期には22時まで延長して営業されています。
イルミネーションで有名な「なばなの里」が演出する、小川のせせらぎ周辺の美しい庭園と幻想的なホタルとの共演は、まさに日本一の絶景とも言えるでしょう。
また6月下旬までは、世界の絶景にも選ばれた「光のトンネル」内で展示されている「あじさい・花しょうぶ」ロードも見ることができます。
お店名
なばなの里
住所
〒511-1144三重県桑名市長島町駒江漆畑270
電話番号
0594-41-0787
ホームページ
https://www.nagashima-onsen.co.jp/nabana/index.html
営業時間
10:00~21:00(ピーク時は22:00)
定休日
アクセス
鈴鹿ほたるの里【鈴鹿】
出典:中日新聞 鈴鹿の記憶 坂尾富司様の写真より
鈴鹿市西庄内地区では、毎年多数のホタルが夜空を舞っています。
川と田んぼと山に囲まれた一帯にホタルが生息し、間近でホタルを観賞できるスポットです。
餌などの放流も行っておらず、自然に生息しています。
ホタルを守るために、川の清掃を行い、近くの農家さんたちは農薬の使用を控えたりしているそうですよ。
鈴鹿ほたるの里では、ゲンジボタルが多く飛んでいて、ヘイケボタルも観賞することができます。
大体5月20日前後からホタルが飛び始め、6月上旬から中旬にかけてピークを迎えます。
駐車場と観賞路が整備されているため、安全にホタル観賞をすることができます。
しかし観賞路以外の草むらや川岸にはマムシや転落の危険性があるため、近づかないようにしましょう。
ほたるの里内にはアジサイがたくさん植えられているので、明るい時間帯だとアジサイ観賞も楽しめます。
また、毎年ほたる祭りが開催されており、2024年は5月18日(土曜)の15:00~18:00に開催されます。
鈴鹿ほたるの里駐車場は、観賞スポットの北側と南側に整備されています。
車いすなどの利用は、北側駐車場が便利ですよ。
イベント名
ほたるの里オープニングイベント
開催場所
鈴鹿ほたるの里
開催日時
2024年5月18日(土)
延期の場合
ホームページ
http://www.suzukahotaru.com/events/2024/2024opening.pdf
アクセス
榊原温泉地内【津】
出典:榊原温泉HP
三重の山里、豊かな自然に囲まれた榊原温泉では、毎年初夏になると湯の瀬川沿いにホタルが自然発生し、ホタルの乱舞を見ることができます。
おおよそ6月上旬から中旬にかけて、ゲンジボタルが夜空を飛び交うようになります。
またこの地域では、榊原温泉ほたる祭り「蛍灯(ほたるび)」が開催されます。
2024年は6月1日(土曜)~16日(日曜)に行われ、期間中は市場地区小公園でイルミネーションを点灯するほか、毎週土曜日にはナイトマルシェが開かれます。
ナイトマルシェではキッチンカーや素敵なスイーツ、コーヒー、おしゃれな雑貨など勢揃いします。
なお、今年から射山神社でのイルミネーション点灯はありませんのでご注意ください。
また雨天の際は、ナイトマルシェは中止です。
中止のときには、当日の朝に榊原温泉振興協会HPで掲載されますので、ご確認ください。
イベントの期間中、駐車場が会場周辺に用意されますが、ナイトマルシェ時のみ使用可能な駐車場など、いくつか注意点がありますので、来場する際は1度公式HPをご確認くださいね。
イベント名
蛍灯(ほたるび)
開催場所
榊原市場地区小公園
開催日時
2024年6月1日(土)~6月16日(日)
延期の場合
ホームページ
https://sakakibara-onsen.jp/2024hotarubi/
アクセス
メナード青山リゾート【伊賀】
出典:伊賀ぶらり旅
約百万坪の敷地にホテルや温泉、ハーブガーデンを備えた、リラクゼーションリゾートである「メナード青山リゾート」。
あちらこちらに手つかずの自然が残り、自然の宝庫となっていて、ホタルもそのひとつです。
ホタルの観賞スポットである「ほたる池」では、最盛期には数百匹ものホタルが光の舞を披露してくれます。
2024年のホタル観賞期間は、6月8日(土曜)から23日(日曜)の20:00~21:00を予定されています。
ほたる池の近くには駐車場がありませんので、ご留意くださいね。
イベント名
メナード青山リゾート
開催場所
メナード青山リゾート「ほたる池」
開催日時
2024年6月8日(土)~23日(日)
延期の場合
ホームページ
https://www.menard.co.jp/resort/index.html
アクセス
種生ほたるのふる里公園 【伊賀】
出典:中日新聞(博要地区市民センター提供)
伊賀市種生にある「種生ほたるのふる里公園」では、6月になるとたくさんのホタルの飛翔を観賞することができます。
2024年6月2日(日曜)~10日(月曜)を「ほたるウイーク」とし、地域にある「博要の丘」付近でホタルの観察スポットなどを案内しています。
水路や田んぼではゲンジボタルやヘイケボタルを観賞でき、ホタルの発光を見やすいように、期間中は付近の街灯が消されています。
駐車場は「ほたるのふる里公園」近くを利用することができます。
日中には、豊かな自然に囲まれた種生集落の見晴らし台から、とても美しい里山の景色を見ることができますよ。
イベント名
博要地区ほたる祭り
開催場所
博要の丘
開催日時
2024年6月8日(土)
延期の場合
ホームページ
https://www.water.go.jp/kansai/kizugawa/kawakami/event/pdf/20240521_hotaru-festival.pdf
アクセス
大台町内のホタル【多気郡】
出典:大台町観光協会
清流宮川が流れる、大台町内の栗谷・浦谷・薗・弥起井地区の田んぼや川、高奈区(寺谷~モウ谷水路)がホタル観賞スポットになっています。
6月初旬から20日頃にゲンジボタルを、6月15日頃からの2週間にヘイケボタルを、場所によっては7月初旬からの2週間ほどヒメボタルを見ることができます。
また、「やきいホタルの郷公園」では、一帯を数千匹のホタルが乱舞します。
公園内には桟橋があり、そこから野生のホタルを見ることができますよ。
足元が暗く足場の悪いところがあるので、歩きやすい靴で行きましょう。
さらに奥伊勢フォレストピアでは、宿泊もしくは夕食を予約された方を対象に、自然のホタルの地元隠れ観賞スポットまで案内してくれる「ホタル観賞ナイトツアー」を開催されています。
2024年の開催期間は、6月1日(土曜日)から7月7日(日曜日)までです。
事前予約が必要ですので、興味のある方は奥伊勢フォレストピアまでお問合せくださいね。
- 大人(中学生以上)1000円
- 子ども(0歳~) 500円
イベント名
ホタル観賞ナイトツアー
開催場所
奥伊勢フォレストピア
開催日時
2024年6月1日(土)~7月7日(日)
延期の場合
ホームページ
https://okuiseforestpia.com/play/337.html
アクセス
平尾井・井田・神内・井内地区【紀宝町】
出典:紀宝町ホタル鑑賞スポット.pdf
紀宝町では、毎年田植え作業が始まる5月初旬から6月下旬にかけて、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類のホタルを見ることが出来ます。
特に5月初旬から5月下旬にかけて、平尾井、井田、神内、井内地区にある田園の谷川に飛ぶゲンジボタルの乱舞は圧巻です。
また、ゲンジボタルやヘイケボタルが水辺に飛ぶのに対し、6月中旬には森のホタルと呼ばれるヒメボタルが、町内の山の中で黄色の光を照らして飛んでいる様子をうかがうことができます。
ホタルの繁殖を助けるため草を刈らない、ホタルのエサとなるカワニナの生息状況を把握し放流するなどの活動を続け、ホタルが飛び交う美しい光景を後世に受け継ごうとする活動を行っています。
詳しい観賞スポットは下記のURLからご確認ください。
イベント名
紀宝町ホタル観賞スポット
開催場所
平尾井・井田・神内・井内地区
開催日時
5月~6月
延期の場合
ホームページ
アクセス
さいごに
幻想的な光りを放ち、自然の中を舞うホタル。
家族や友人とホタルの光を眺めながら、初夏の一夜を過ごしてみませんか。
この貴重なひとときがいつまでも見られるように、ホタル観賞のマナーを守りながら、素敵な時間を満喫してくださいね。