ティファニーブルーとちょっと無愛想なねこのアイコンが目印!マフィン屋「un bake」が人気な理由に迫る!
当記事では、三重県四日市市河原田でおやつショップ「un bake」を運営されている星名 さくら(ほしな さくら)さんのインタビュー内容をお届けしています。
前編では、星名さんがどのような経緯でお店をオープンされたのか、オープンに至るまでのきっかけや経歴を中心とした内容をお届けしておりました。
下記リンクから当該記事へ移っていただけます。
さて、後編では星名さんのおやつに対する考え方や試作方法、来店方法やお店以外の購入方法などを聞いていきます。最後には星名さんからのメッセージも!
ぜひ、ご覧ください。
後編のYouTube動画はこちら↓
一番の人気商品は?
1番人気の商品は?
チーズケーキ。あんチーズ。あんチーズは、バスクチーズが流行った時に、なんかバスクチーズってしっかり焼けばいい。でも焦げたやつで中がとろっとすればいい。みたいな感じで流行ったじゃないですか。めっちゃ流行った時期に作ってって言われて、絶対作りたくないと思って。なんか多分ひねくれもんなんですよね、私。なんでも流行ったものを作りたくないし、自分の店のものも流行って欲しくなくて。流行ったら廃るから。
なるほど。
そう、それが嫌で。その時にバスクっぽい材料の配合でちょっと変えて、自分なりのとろっとしたチーズケーキを作りたいと思って。でも、絶対これはバスクチーズって言われたくないと思って、でも配合的には似とるし焼き方も似とるけど、 でも、オリジナルのチーズケーキですよっていうので、あんチーズっていう名前にして。
あんこ入ってるって思われるんですけど。(笑)本当にとろっとしてシンプルな感じ。
インスピレーションから感覚で作る
新作はインスピレーションが湧いてくるんでしょうか?
そうです。急にこんなん作りたいみたいな。
レシピを考案して試作しながら?
いや、試作はしないです。ほぼほぼしないです。試作するだけ材料の無駄。試作をせずにバシッて決まったものが絶対いいと思っていて。試作をした方がいいんちゃうって思う時もあるけど、本当に計算できないタイプだから。めちゃくちゃ時間かかって配合とかも計算の仕方がわからんから、ペッペッペッて感じでやって決まったらオッケーみたいな。
全部勘なんですね。
そういう時って一応メモるものですか?これだけ入れたって頭にあるものですか?
入れたって頭にあってメモするけど、感覚人間やから2回目でやっとメモったりとか、未だにちょっとメモしてないものもある。レシピがあるやつは大体みんな(お店のスタッフ)作れるようにはなっています。カラメルソースとか。部品部品では作れないのはあるけど、主なものは作れるようにしています。
ちゃんとビシッと数字を絶対出して、計算してやっているシェフの方もめちゃめちゃいるし。パン屋さんは絶対そんな感覚ではやらないと思うけど…。
そろそろちゃんと書いてって怒られる。(笑)
一番好きなお店のお菓子
自分のお菓子の中でどれが好き?
私、甘いものが嫌いなんですよ。(笑)甘いものが嫌いで食べないので、どれが好きかって言われると ちょっと考えるんですけど。唯一食べたいなというか、置いてあったら食べるのはチーズクッキーとか。
甘いものそんなに好きじゃないのに、こういうスイーツとか作れるものですか?
作る作業が好きなので。
作れてしまうんですね。
これとこれは絶対合うっていう組み合わせでマフィンをやっとるから。
マフィンの種類
マフィンの味は何種類?
季節で変わるし定番もあるし、1回しか出していないのもあるし。
幻の商品?
そうそうそう。ほんとはこれ作りたかったのに具材がないから違うやつ入れよう。とかアレンジ&アレンジでどんどん増えていって。200種類くらいですかね。
常に並んでいる種類で言えば何種類ぐらいですか。
常に20種類くらいは旬で回しています。その中のいくつかを期間限定で出すくらい。
新商品は出し続ける
今後も新商品の予定はもちろんある?
それは。私は飽き性なので。メモしないからスタッフが覚えられないし、去年これ何入れとったっけみたいな。
記憶を遡るところから始めて。
それで、また新しいのになっちゃってる。お客さんの方が覚えてるんですよね。
あの時のあれ美味しかったよねみたいな。
そうそう。これ作ってくださいみたいな言われて、え、それどうなんでした?って言って。(笑)本当に毎週来てくれるお客さんがいて、そのお客さんは自分が食べたものを全部メモっているらしく、そのノートをちょっと見て遡ってもらって。お願いしますって言って見せてもらって。
一日の来店数
1日どれくらいのお客さんが来店されるんですか。
予約制で1人5分単位で予約を取ってるので、マックスで25組とかで。
金曜日だとおやつセットがあってその時はフリーなので、1番多い時で11時から13時の間で5〜60人ぐらい。予約制にする前はちょっと渋滞しちゃって駐車場問題が出て警察が来て。もう完全に予約のみで。
だいぶ落ち着いてきたので、おやつの時間っていうのでフリーで入ってもらうけど、でも選べないよっていう。セットのみで決められたものから選んでくださいっていうので、回転率をよくしようと思って、ドリンクとっていうセットの。
ここに来れない人は、もうマルシェになっちゃうんですけど、マルシェもやっぱり並んでもらったりしなきゃいけないじゃないですか。どっちか選んでもらって。お店は並ばずに自分だけの時間で絶対選ベて絶対買えるけど、この日のこの時間しか無理っていうのか、並んでマルシェで買えるか買えないかわからんけど…みたいな。
マルシェでもね、100人ぐらいは大体来てもらえるんで、マルシェはもうやめられないです。
たくさん作って廃棄0のルーティン
毎回売り切れる?
いや、最近は仕込む量が増えてきたので、売り切れないようにしようと。それで売り切れなくて余ったやつはその足でわくわく広場に持っていって、わくわくで売ってもらうっていう流れでやっているので。死に物狂いで売りに行くみたいな。(笑)絶対に廃棄はしないみたいな。
マルシェは並びますか?結構行列ができる?
できる。マルシェはもうすごい。
それ目当てに来られるお客さんももちろんいますもんね。
マルシェってこんなんなんや。ってやりだした時に思って。聞いとったけどすごいなマルシェって。みたいな。うん、好きやなって。推しがいるんですよね、やっぱりね。
あーそうですよね。
「推し活」や(笑)
お店以外での購入方法
お店以外での購入方法っていうのは、マルシェに行ってもらうかわくわく広場か…
それかネットか。
ネット販売もされてるんですね。
ネットでも買えるけど…。いつ届くかわからないやつ。
こちらの都合で送らせてもらうけど、それでいいですか?っていう。
いつ届いても良いのであれば頼んでくださいっていう。
やっぱりみんな子供がいて私もいるから、絶対この日に送れますって断言できなくて。
でもそれを最初から言ってくれていると買う側もイメージしやすいですよね。
突然届いた。あ、 さっき違う店舗のマフィン食べたばっかりだけど…みたいな。
そこはごめんしてって。(笑)
事業拡大?アパレル販売も!
アパレル販売もされていますか?
それは自分が欲しいから始めました(笑)
そう。また新しく、新しいデザイナーさんがいて、その人にめちゃくちゃかっこいいデザインをちょっと今考えてもらっていて。3種類あるんですけど、めちゃくちゃやばいです。ちょっとマジで自分が楽しみっていう。男性の方もかっこよく着れる感じ。めちゃくちゃかっこいい。「え、unbakeじゃなくね?これ。」みたいな。かわいい面もあるし、かっこいい面もあるし。でもかっこいい方が強いかなっていう。
合わせやすそうな。
そうそうそう、普段でも全然。「un bake」って書いてないような。ちょっと書いてあるけどよく見たら「un bake」やん。みたいな。
ブランド化するのもそのうち?
してもらえんかなって(笑)
星名さんからのメッセージ
お店を持つ夢がある子育て中の女性へメッセージをお願いします。
すごく思うことがあって。
なんか自分の今の日常生活とか、旦那さんのこととか、やらなあかんことがいっぱいあると思うけど、子育ては自分がしなきゃとか、お店のことは全部自分でしなきゃとか、そういうのは一切無責任やけど考えなくていいと思っていて、周りの人に協力してよと。
それが無理やったとしても、できることっていうのが絶対あるから。お店をやる前の準備をどんどんしていって、 そしたらいつか絶対できるって。やっぱり私がそうやったから。お店の名前を考えるだけでもいいし。ロゴを作るだけでもいいし。自分の妄想をどんどんして将来のことを1個ずつやってたら、気づいたら店できてましたってなると。
やりたいことは絶対口に出していくっていうのがすごい大きいかなと思います。
あとは、なんでも逆算していくっていうのが大事。
それで、なんかもう、ほんとに、一回来て話しましょう!って感じです。
私、恩返しっていう言葉より、恩送りっていう言葉が好きで。
色々と助けてもらった恩をここで止めちゃうんじゃなくて、私みたいに本当に助かったって思ってほしくて、それを送っていきたくて、それでまたその人が、さくらににやってもらったでって言って連鎖をしたくて。
私が教えてもらったことを、私の言葉でよければ全然教えますよみたいな。
知り合いだって紹介するし場所だって提供するし業者さんだって教えるし、何使ってるかとか作り方ももちろんだけど。そういう気持ちでおったらいいんじゃない。っていう。みんなハッピーじゃない?みたいな。
マフィンという商品を届けながら、人との繋がりをどんどん作っていくのですね。
そう。ほんとにそう。なんせ人が好きなので。
美味しい焼き菓子を焼いて待ってます!
〜三重県で活躍するすべての人、通称「ミエタイマー」〜
ミエタイムでは、今後もあらゆる場所で活躍するミエタイマーにスポットを当て、ミエタイマーの紹介はもちろんのこと、ミエタイマーを通して「三重県の魅力」を全国へ紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。