野球名門校出身の指導者が教える身体の使い方から学ぶ野球スクール 三重県四日市のあかほりベースボールアカデミーをご紹介
当記事では、三重県四日市市で野球指導に特化した接骨院「あかほり接骨院」と、少人数制野球教室「あかほりベースボールアカデミー」を運営されている小林 晃徳(こばやし あきのり)さんのインタビュー内容をお届けしています。
前編では、小林さんがどのような経緯で野球選手時代を過ごしてこられたのか、野球経歴を中心とした内容をお届けしておりました。まだお読みでない方は下記リンクから当該記事へ移っていただけます。
前編のYouTube動画はこちら
さて、後編では三重県での就職以降、あかほり接骨院を開業され現在に至るまで、野球指導の現場風景と併せてご紹介して参ります。最後には小林さんからのメッセージも!
後編もまた、実際のインタビュー動画をYouTubeにアップしておりますので、本記事と併せてぜひ、ご覧ください。
三重県で就職 総合病院から独立のきっかけとは
富田浜病院でされていた仕事は?
初診で来られた患者さんの問診を取る作業と、骨折・脱臼された方の整復をして固定までさせてもらうという仕事。デイサービスの介護施設で高齢者の方に体操を指導したり、入院されている方の管理業務などに携わらせてもらいました。整形外科業務というのは、一通り勉強させていただいたという感じです。
その後独立しようと決めたきっかけはなんですか?
富田浜病院でも投球外来というのがあって、例えば球を投げる時の肘が痛いという子のリハビリを担当する業務があり、僕たちにもリハビリをさせてもらえるんですけど、その中でこれに特化した接骨院があったら面白そうだなと、もうちょっとリハビリの幅を広げて自分なりに色を出してできるんじゃないかなと思ったこと、そこをチャレンジしたいと思ったことがきっかけで独立を考え出しましたね。
慣れない場所で開業することの不安は?
野球をしている知り合いがいないのでその面では不安があったんですけど、それまでに病院で知り合った方、病院で指導していただいた先生がいたので、そんなにすごい不安というわけでもなく、挑戦してみようと意気込み(感覚)で独立を決めた気持ちの方が強かったです。
独立して大変だなと思うことは?
全部の業務を一人で運営してやっているので、それが大変ですね。リハビリだけやれれば良いんですけど、集客であったり、接骨院を運営していく方法っていうのはあまり勉強していなかった分野なので。そこはちょっと大変だなと。今も模索しながらやっていますね。
開業当初と比べて今はどうですか?
最初はそうですね。集客が難しかったので不安な部分もありましたけども、徐々に小中学生を中心に投球フォームを教えてください、打つフォームを教えてくださいという方達が集まってきたので、自分がやりたいこと進みたい方向が合ってたんだなと思えてきたことでちょっとずつ回せるようになってきたという感じですかね。
これまでに指導されてきた人数は?
小中学生を中心に500人くらいですかね。接骨院でも投球フォームやバッティングフォームの指導もやっているので、大体500人近くは指導させてもらったと思います。
野球強豪校へ進学された生徒さんは?
今年の高校1年生で東洋大姫路や桐生第一高校・三重高校・海星高校に進学した子もいましたね。僕の力ではなく、選手の力というか、それまで携わってこられた指導者の力が大きいと思いますが、そういう子たちに来てもらってたというのはありがたいことですね。少しでも影響があったなら尚嬉しいですね。
接骨院での野球指導方法は?
ボールを使わずに、細かい動作を教えています。例えば、お尻の筋肉を付けて上半身にパワーを伝えられるようにした方がいいとか。また、上半身にパワーを伝えやすい姿勢や角度が研究されて結果として出ているのでそれを参考にして指導をしています。投げ方に至るまでの段階で体の硬い子は柔らかくしたり、体の動かし方がわかっていない子にはバランスボールや器具を使って動きを出していくことをトレーニングしてから投球フォームへ入っていく感じです。
2023年6月 ついに実践型野球教室をオープン!
あかほりベースボールアカデミーはいつから開講されましたか?
2023年6月からですね。
展開しようとしたきっかけはなんですか?
接骨院だと限られた場所で指導を行うのでボールを使えない環境でしたが、将来的には実際にトレーニングしたことをボールを使って実践したいと思っていました。そんな中、運よくこうやって室内練習場を使ってもいいよと言ってくださる方が見えたのでお言葉に甘えて貸していただきました。
あかほりベースボールアカデミーの特徴は?
野球に必要な関節の可動域や身体の使い方、「ここの関節は動いたほうがいいけど、ここは動かないほうがいい」というのをまずはしっかり身体に覚えさせてあげて、それから実際にボールを使って実践できることが他とは違う特徴ではないかと思いますね。
体の専門家ならではというか、柔道整復師の資格を取る時に勉強した運動学などから得た知識が「現役の頃に知っていたらもっと上手くなっていたんじゃないか」「もっと早く知っておきたかったな」と思う内容ばかりで。その情報がいっぱい落ちていたので、それを今の子達に伝えないのは勿体なさすぎると。自分がプレーヤーとしてやってきた経験や感覚と、医学的な知識を融合させるともっと効率的に野球が上手くなるんじゃないかと思い、始めました。
改めて開講日を教えてください。
毎週火曜日がピッチングスクールで、毎週水曜日にバッティングスクールを開講しています。
ピッチングスクールは、投げることに特化した日で、ピッチャーだけではなく野手でも送球に困っている子や悩んでいる子、何回も肘や肩を怪我をしてしまったことがある子など、そういう投げるのに悩みを持った子のスクールを展開しています。
バッティングスクールは打席での足の動かし方やバットがどう出てきた方がいいのかというバッティングの深いところを指導しています。
時間は何時からですか?
両スクールとも、小学生が17時45分から18時45分までの1時間。中学生が19時00分から20時30分までの1時間半でさせてもらっています。
具体的なスケジュールは?
前半は身体操作、自分の体をどうやったら上手く扱えるかといったトレーニングや野球選手に必要な体幹トレーニングを30分ほど。そのあとはバランスボールなどの道具を使いながら遊びながら野球の動作を入れていく。最後に実際にボールを投げたり打ったりしてそれまで行ったトレーニングの感覚を技術に落とし込んでいく流れです。
生徒さんは何名くらい?
小学生で2つのスクール合わせて10人前後。中学生が20人近く来てくれています。
野球指導者として勉強は続けていますか?
いろんなところで勉強会が行われているので、それに参加して学んだり、オンラインスクールをやってくださっている方がいるのでそれに入会して色んな技術や体の動かし方を知識として新しいのをどんどん自分にアップデートして、それをもうちょっと細かくして小中学生に教えたり自分なりにアレンジしたりしてトレーニングを考えています。
指導することについて思うことは?
指導は楽しいですね。それこそ教えたら一発でできる子もいますし、何回教えても技術として体で表現できない子もいるので、その中でできない子ができるようになった時、試合で「この前打ったよ」とできたことを笑顔で報告してくれることが指導をしていることの醍醐味というか、魅力じゃないかなと思いますね。
もし、サボっちゃう子がいたら小林さんならどうする?
走ってこい!とはならないですね。ただ、やっぱり小学生だと集中力が切れちゃう子はいますね。僕もコラっと言えないタイプで一緒になって楽しんじゃうので流されないようにすることが僕の課題ですね。
小林さんは生徒さんから何と呼ばれていますか?
小林さんか、ゴリラって呼ばれていますね。
接骨院のアイコンなので、接骨院にも来てくれている子を中心に呼ばれるようになりました。(笑)
ゴリラのアイコンにされた理由は?
自分がゴリラっぽいので、接骨院の扉を開けた時に「ゴリラおるやん!」とびっくりされないように。まず、アイコンとして可愛いゴリラを置いておいて、目慣らししてもらってから入ってもらうようにという僕の戦略があります。
今後のスクールについて、展望を教えてください。
今後は、スクールに通って野球が上手くなる・楽しいなと感じてもらうというところは当然僕の使命としてやっていかないといけないなと思います。それより、調子が悪くなった時、感覚が狂ってきた時にいち早く自分で気づいて、あかほりでやったエクササイズを思い出してもらって、「一回やってみよう!」と取り入れて調子が戻ったり感覚が戻ってくるような、引き出しの多い選手になってくれることを願っているので、そこは今後も継続してエクササイズやトレーニングを教えていきたいです。
野球について小林さんが伝えたい思い
野球に興味のある方・始めようと思っている方へメッセージ。
野球ってすごい指導者に怒られる・坊主にせなあかんとかっていうマイナスのイメージがあってやりたくないなという子供達がいると思うんですけど、今の野球界ってそういうのが排除されてきているので、単純に野球で打って投げて楽しいなと思ってもらえたら気軽に始めてもらえるスポーツになったんじゃないかと思うので、どんどん始めてもらって和が広がって行けばいいなと思います。
すでに野球をしていて悩みを抱えている方へメッセージ。
怪我をするともう野球できないんじゃないかとかって気持ちが沈んでしまうことがあるので、でも怪我をしている時でもできることって山ほどあって。例えば体幹トレーニングや身体トレーニング身体操作のトレーニングは、肩とか肘を怪我していてもできることなので、投げずに違うところをトレーニングすることで今までと違う感覚が出てくることがあります。
怪我したからこういうトレーニングができた。この感覚が出て野球が上手くなったというのがもっともっと出てくると思うので、落ち込まず前向きに捉えて相談してもらえたらなと思います。
野球が上手くなりたいとか、どうやったら上手くなるんやろっていうのは多分すごく悩んで道に迷っている子は、身体の使い方から変えていくという方法もあるので、身体を変えると、これだけ感覚が変わってバットスイングって速くなるんやとか、球速って上がるんやっていうのを感じてもらえればすごくいいかなと思います。あとはエクササイズやトレーニングをたくさんやりますので、引き出しを多く持てる選手になれると思うので、野球が上手くなって、甲子園やプロ野球に行ける選手になってもらえるように頑張りたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
最後に全国の高校球児に一言
毎回、僕も感動しているところでもあるのですが、全力でやる姿勢が心を打ちますので、怪我をしている選手もいるかとは思いますが、悔いのないプレーで終わっていただけるよう、応援していますので頑張ってください!
ありがとうございました。
あかほりベースボールアカデミーについて
お店名
あかほりベースボールアカデミー
住所
三重県四日市市江村町971-1
室内型野球練習施設「FIELDERS」
電話番号
059-358-5533
ホームページ
https://akahori-sekkotsuin.com/
営業時間
【ピッチングスクール】
毎週火曜日 17:45〜18:45(小学3年生〜6年生 軟式)
19:00〜20:30(中学1年生〜3年生 硬式)
【バッティングスクール】
毎週水曜日 17:45〜18:45(小学3年生〜6年生 軟式)
19:00〜20:30(中学1年生〜3年生 硬式)
定休日
あかほり接骨院定休日:日曜日
アクセス
最新情報はあかほり接骨院 Instagram をチェック!
〜三重県で活躍するすべての人、通称「ミエタイマー」〜
ミエタイムでは、今後もあらゆる場所で活躍するミエタイマーにスポットを当て、ミエタイマーの紹介はもちろんのこと、ミエタイマーを通して「三重県の魅力」を全国へ紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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