老後のライフスタイルを見直す中で、都市部を離れて地方に移住する方が増えています。その理由は、自然に囲まれた落ち着いた環境で、医療や生活インフラが整っている町が増えているからです。
中でも三重県は、温暖な気候と豊かな自然、そして名古屋や大阪にも出やすいアクセスの良さを兼ね備えたエリアとして、シニア世代から注目を集めています。
本記事では、老後を安心して暮らせる三重県のまちを3つ厳選し、それぞれの魅力や生活のしやすさについて詳しくご紹介します。
三重県が「老後の移住先」として人気の理由

老後の移住地選びで重要なのは、「生活の質」と「安心感」のバランスです。三重県が人気を集める理由は、以下の4点だと筆者は感じます。
- 温暖で安定した気候
- 都市部とのアクセスが良好
- 医療機関・交通・買い物など生活インフラが充実
- 自然・文化・人の温かさ
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
温暖で安定した気候|身体への負担が少ない暮らしやすさ
三重県は、北部・中部・南部で異なる気候帯を持ちながらも、全体的に温暖で過ごしやすい地域が多く、高齢者の身体への負担が少ないのが特徴です。
特に南部の伊勢志摩地域や熊野地域は、冬でも氷点下になることが少なく、雪かきの必要もほぼありません。寒暖差が大きすぎないため、関節痛や心血管系の疾患を持つ方にとっても安心できる環境といえます。
また、自然災害リスクについても、豪雪の多い地域に比べて比較的落ち着いており、「年を重ねても穏やかに暮らせる土地」といえるでしょう。
都市部へのアクセスが良好|地方でも“孤立しない”安心感
老後に地方へ移住する場合、よくある懸念は「都会との繋がりが絶たれるのでは?」という不安です。
しかし三重県は、名古屋・大阪といった大都市圏へのアクセスが非常に良く、車・電車・バスを使って気軽に移動できます。例えば、
- 桑名市や四日市市から名古屋駅まで電車で約20~30分
- 名張市から大阪難波駅までは近鉄特急で約1時間
- 伊勢志摩地域も、名古屋や大阪から直通の特急が運行中
このアクセスの良さにより、
- 都会に住む子どもや孫との交流がしやすい
- 大都市の専門病院や買い物スポットにも行きやすい
- 地方に住みながら都市との繋がりを保てる
という「ちょうどいい距離感」が実現できます。
また、現在名古屋へ通勤されている方も、三重県はすでに身近な場所かもしれません。通勤に便利なうえ、自然も豊かで生活コストも抑えられるため、老後はそのまま三重で穏やかに暮らす選択も現実的です。
名古屋へ通勤している方に向けた以下の記事も、ぜひ参考にしてください。
生活インフラが充実|医療・買い物・交通のバランスが◎
三重県は県内各地に総合病院や医療センターが配置されており、医療インフラが充実しています。
市町によっては救急医療体制や在宅医療支援が整備されており、慢性的な病気や持病を持つ方でも安心して生活できます。
買い物環境も、地方にしては非常に整っています。大型ショッピングモール(イオン・アピタなど)、スーパーマーケット、ドラッグストア、道の駅などが点在し、車があれば日常生活に困ることはまずありません。
さらに、多くの市町では公共交通機関や福祉バスも整備されており、免許返納後の移動手段としても利用しやすくなっています。
自然・文化・人の温かさに癒やされる暮らし
三重県には、伊勢神宮や熊野古道、リアス式海岸、鈴鹿山脈など、豊かな自然が点在しています。
日常の散歩や趣味として、自然や伝統文化とふれあう機会が豊富で、心が穏やかになる時間を得ることができます。
また、地元の人々は総じて温かく、地域行事やサークル活動に参加しやすい土壌があるのも大きな魅力です。
「移住者を受け入れる風土がある」ことは、老後の孤立感を防ぐ上でも大切なポイントです。
老後の暮らしで重視すべき4つのポイント

老後の移住先を選ぶ際に、「なんとなく自然があって静かそう」だけで決めてしまうのはリスクがあります。
定年後の生活は、日々の健康維持や安心感が最優先になるため、“環境の良さ”だけでなく、“暮らしやすさ”の本質を見極めることが大切です。
ここでは、老後の生活設計において特に大切な4つの視点を詳しくご紹介します。
医療機関の充実度|通いやすさと安心感の両立が重要
年齢を重ねると、持病の管理や定期的な健康診断が欠かせなくなります。そのため、近くに通いやすい病院・クリニックがあるかどうかは、移住先選びの最重要項目のひとつです。
三重県内には総合病院・地域医療センター・在宅医療に対応したクリニックが市町ごとに配置されており、高齢者向けの医療体制が整備されつつある地域も増えています。
また、夜間や緊急時に対応できる医療機関の有無も、確認しておきたいポイントです。
日常の買い物利便性|「車がなくても暮らせるか」は要チェック
スーパーやドラッグストア、郵便局、金融機関などが徒歩圏内またはバスで行ける範囲にあるかどうかは、老後の暮らしやすさに直結します。
特に免許返納を考えている方や、車の運転に不安を感じる方にとっては、「徒歩圏かどうか」「公共交通が使いやすいか」「移動支援の制度があるか」などが大切な視点になります。
三重県内では、福祉タクシー券の配布やシニア向けの移動支援バスを導入している自治体もあり、自家用車なしでも暮らしやすい環境づくりが進んでいるエリアもあります。
安全性・防災意識の高さ|安心して暮らせる地域かどうか
老後の暮らしでは「自然が多い=安心」と思われがちですが、地震や土砂災害、台風の影響を受けやすい土地もあります。
移住前には災害ハザードマップの確認や、自治体の防災情報の発信体制などを確認しておきましょう。
また、地域全体の治安や、ご近所との関係性も安全性の一部です。その点、三重県の多くの地域では、自主防災組織や見守り活動が根付いており、災害時や日常生活においても高齢者を支える仕組みがあるといえます。
地域との繋がりや活動の場|孤独を防ぐ“居場所”が大切
高齢期において最も深刻な問題の一つが「孤独」です。人との繋がりを保ち、社会的な役割を持ち続けることが、心身の健康維持につながります。
そのためにも、地域で活動できるサークルやボランティア、自治会活動が盛んな場所は、老後の生活にとって大きな価値を持ちます。
三重県では、市民活動センターや公民館を中心に、生涯学習講座や健康体操、趣味のクラブが活発に運営されています。
こうした“居場所”があることで、生活にハリが生まれ、毎日がより豊かに感じられるようになります。
老後を安心して暮らせる三重県のまちベスト3
ここまで、三重県が老後の移住先として注目されている理由や、暮らしやすさのポイントについてご紹介してきました。
ここからは、老後を安心して、心豊かに暮らせる三重県内のおすすめのまちを3つ厳選してご紹介します。
医療や交通、買い物の利便性だけでなく、自然環境や地域との繋がり、行政の支援体制など、さまざまな角度から“住みやすさ”を評価しています。
ぜひ、移住先選びの参考にしてみてください。
第1位|桑名市:利便性と落ち着きが両立する快適なまち

第1位は、利便性と落ち着きが調和する「桑名市」です。
名古屋圏からのアクセスの良さと、暮らしやすい住環境を兼ね備えた桑名市は、都市の便利さと地方の穏やかさを両立できる理想的なまちとして、シニア層から高い支持を集めています。
医療・買い物・交通の利便性はもちろん、安心して老後を過ごすための福祉制度や支援体制も整っており、「老後の拠点として選ぶならここ!」と納得できる環境が揃っています。
おすすめポイント
🚃 名古屋駅まで電車で約25分の好立地
JR関西本線や近鉄名古屋線が利用でき、名古屋方面へもスムーズにアクセス可能。リタイア前後のライフスタイル移行がしやすく、都市との繋がりを保ちやすいのが魅力です。
🏥 大型商業施設や医療機関が市内に点在
イオンモール桑名をはじめ、日常の買い物に便利な施設が多数あります。また、桑名市総合医療センターなどの医療インフラも整っており、定期的な通院にも安心です。
🌳 自然と歴史のバランスが心地よい
木曽三川や九華公園、六華苑など、四季を感じられる自然と歴史文化が日常に溶け込んでおり、静かな時間を大切にしたい方にもぴったりです。
🏠 再開発が進みつつも治安が良好
駅周辺では再開発が進み、住環境がさらに整備されつつあります。一方で、治安も安定しており、落ち着いた暮らしを望む方には安心できる環境が整っています。
暮らしの特徴
三重県北部に位置する桑名市は、「都会すぎず、田舎すぎない」バランスの良い住環境が魅力です。高齢者向けの医療や福祉施設も多く、退職後の生活も安心して過ごせます。
特にJR・近鉄「桑名駅」周辺は交通網が整っており、買い物や通院にも困りません。
老後にやさしい制度
🤝 地域包括支援センター
高齢者の暮らしを地域全体で支えるための総合相談窓口です。桑名市内にも複数の拠点が設けられており、気軽に立ち寄って話をすることができます。
地域包括支援センターでは、例えば次のようなことが相談できます。
- 介護に関することや、将来介護が必要にならないようにする方法(=介護予防)
- お金の管理や日常生活に関する不安
- 高齢者の権利を守るための支援や、虐待を防ぐための取り組み
- 自立した生活を続けるためのプラン作成(ケアプランの作成支援)
- 高齢者向け施設やサービスの案内・紹介
「ちょっと困っていて・・・」という段階でももちろん大丈夫です。
福祉や医療の専門職(保健師・社会福祉士・ケアマネジャーなど)が連携して、本人や家族の不安に寄り添いながら解決策を一緒に考えてくれる心強い存在です。
🧓 高齢者向け健康づくり・介護予防事業
桑名市では、高齢者の健康寿命を延ばし、できるだけ介護に頼らず自立して暮らせるよう、健康づくりや介護予防のための様々な取り組みが行われています。
高齢者向け健康づくり・介護予防事業の主な取り組みは以下の通りです。
- えぷろんサービス
- 洗濯や買い物、掃除、調理などをサポートする制度
- 桑名市シルバー人材センターのシルバー会員がお手伝い
- 1週間あたり2回かつ2時間が限度(1時間360円)
- 栄養いきいき訪問
- 高齢者向けの食生活改善・介護予防のための教室
- 管理栄養士による講話や栄養ミニ知識の紹介
- 健康的な食生活をテーマにしたグループワークや交流
- 高齢者向け教室・講座(健康・ケア教室)
- 高齢者の介護予防や閉じこもり防止を目的に実施
- 介護・医療の専門職が関わるため、安心して参加できる
- 体操や軽い運動、折り紙などの手作業、茶話会など気軽に取り組める
👀 くわな見守りサポート
自宅の冷蔵庫にセンサーを設置し、冷蔵庫の開閉の状況をもとに高齢者を見守るサポートです。
- 高齢者の異変に気づいた際、事業者や市民が市に連絡できる見守り体制を整備
- 登録事業者が“地域の目”となって見守りに参加
- 通報内容に応じて、市や地域包括支援センターが状況を確認し、必要な支援に繋げる
参考:桑名市「くわな見守りサポート(IoTによる一人暮らし高齢者の見守り)」
第2位|伊勢市:心静かに暮らせる“神宮のまち”

第2位は、歴史と自然が調和する「伊勢市」です。
伊勢神宮を中心に、静けさと落ち着いた空気が漂うまち・伊勢市は、心穏やかに暮らしたいと願うシニア世代にとって、理想的な移住先のひとつです。
観光地として知られる一方で、地元住民にとっての生活環境も整っており、医療・買い物・交通のバランスが良く、落ち着いた暮らしを望む方にはぴったりの環境が揃っています。
おすすめポイント
🍃 伊勢神宮を中心とした、静けさと自然が共存する環境
市内には伊勢神宮(内宮・外宮)をはじめとする歴史的・文化的なスポットが点在し、四季折々の自然に包まれながら、心穏やかに暮らせる空気感が魅力です。散策や神社巡りが日常の一部になり、ゆとりのある生活を送りやすいです。
🛍️ 生活の利便性も十分に確保されている
市街地には「イオン伊勢店」や「ぎゅーとら」などのスーパー、ドラッグストア、商業施設が揃っており、日々の買い物に不便はありません。また、金融機関・郵便局・病院も市内に複数あり、地方暮らしの“困りごと”が起こりにくい環境といえます。
🏥 医療機関が充実しており、高齢者にも安心
「伊勢総合病院」などの総合病院をはじめ、内科・整形外科・歯科など地域密着型の医療機関が多数あります。定期通院が必要な方や、将来的な介護を見据えた方にも、比較的安心の医療体制が整っています。
暮らしの特徴
伊勢市は観光地としての顔を持ちながら、地元住民が暮らしやすいまちづくりにも力を入れています。市街地にはショッピングセンターや総合病院が集まっており、生活に困ることはほとんどありません。
退職後に心を整えたい、静かな時間を過ごしたいという方にはぴったりです。
老後にやさしい制度
👵 地域で介護予防活動
伊勢市は、身近な場所で地域住民と一緒に介護予防に取り組む「集いの場」づくりを行っています。
介護予防活動では、以下のような講座を受けることができます。
- 運動や食事、お口のお手入れなどについての講座
- フレイルチェック(認知機能の低下などにより、介護が必要になってしまう可能性のチェック)
- 10秒運動(動作をゆっくり行い、かつ10秒の姿勢保持をすることで、ストレッチ効果と筋力の向上を図る運動)
🚖 高齢者リフト付タクシー利用支援事業
リフト付タクシーやストレッチャー装着ワゴン車の利用券を伊勢市が交付する事業です。
伊勢市が、1枚1,000円の利用券を年72枚を上限に交付してくれます。
📤 認知症高齢者等SOSネットワーク「いせ見守りてらす」
「いせ見守りてらす」は、伊勢市が運営する認知症などで行方不明になるおそれのある高齢者を地域全体で見守るネットワーク事業です。認知症の方やその家族が安心して暮らし続けられるよう、早期発見・早期保護を地域ぐるみで支援する仕組みです。
「いせ見守りてらす」の仕組みとサポート内容は、以下の通りです。
- 事前登録制度(見守り対象者の情報を市に登録)
名前や写真などをあらかじめ登録しておくことで、万が一行方不明になった場合にすぐに対応できます。
- 行方不明時の情報共有と協力体制
本人がいなくなった際には、実施機関に情報を提供。地域全体で捜索・保護を支援します。
参考:伊勢市「認知症高齢者等SOSネットワーク「いせ見守りてらす」登録制度」
第3位|名張市:自然と都市機能が共存するまち

第3位は、自然の豊かさと都市機能のバランスが魅力の「名張市」です。
大阪方面へのアクセスが良く、都市との距離感を保ちながらも、静かな環境と利便性のどちらも手に入る“ちょうどいい田舎”として、シニア世代から注目されています。
落ち着いた住宅地と、生活に必要な施設が身近に揃った名張市は、老後の暮らしに安心と快適さを求める方にぴったりのまちです。
おすすめポイント
🚃 大阪方面からのアクセスが良好で“通える田舎”
名張市は三重県の西部に位置し、大阪府との県境に近いです。近鉄大阪線を利用すれば、大阪難波駅まで特急で約1時間程度で到着するため、都市部との距離感を保ちつつ、静かで穏やかな生活が送れます。
移住しても都市圏との繋がりを保ちたい方にとって、絶妙な立地です。
🏠自然環境と住宅地がほどよく調和
名張市は、名張川や青蓮寺湖など、水と緑に囲まれた豊かな自然環境が魅力です。一方で、住宅地はきれいに整備されており、静かで落ち着いた雰囲気があります。
公園や遊歩道も多く、散歩や軽い運動にもぴったりの環境です。自然を感じながらも、郊外の整った住宅地で快適に暮らしたい方におすすめ
👝日常生活に必要な施設が身近に揃う
中心市街地には「イオン名張店」や「オークワ」「MEGAドン・キホーテ」などのショッピング施設があり、日用品の買い物に困ることはありません。
また、郵便局や金融機関、飲食店などもコンパクトにまとまっており、車があれば10分圏内でほぼ生活が完結する利便性の高さも魅力です。
💉医療・介護施設が充実しており、将来も安心
名張市立病院をはじめとする医療機関が整備されており、外来から在宅医療・リハビリまで幅広く対応可能な体制が整っています。高齢者向けの介護事業所・デイサービスも点在しており、要介護となっても安心して暮らせる環境が備わっています。
暮らしの特徴
名張市は三重県西部に位置し、奈良・大阪との県境に近いベッドタウンです。
都市部との距離感もちょうどよく、自然豊かな環境でありながら生活の利便性もあります。特に戸建て住宅地が多く、静かな環境でのんびり暮らしたい方にはおすすめです。
老後にやさしい制度
♿ 名張市紙おむつ等給付
名張市では、在宅で生活する高齢者の負担軽減と介護を支える家族の支援を目的に、紙おむつや尿とりパッドなどの排泄介助用品を給付する制度を実施しています。(個人負担500円/月あり)
以下の中から、必要とする物品を市指定のセットで毎月1回支給します。なお、支給内容は介護の状況などに応じて調整されます。
- 紙おむつ(テープ型・パンツ型)
- 尿とりパッド
- 大人用おしりふき など
「おむつ代が家計を圧迫している」「介護の出費が増えて困っている」というご家庭にとって心強い支援制度です。
また、自宅で介護を続けている家庭にとっては、大きな助けとなる取り組みです。
🥗 名張市配食サービス
名張市では、高齢者の在宅生活を支えるために、栄養バランスのとれた食事を定期的に自宅へ届ける「配食サービス」を実施しています。
食事の提供に加えて、配達時の安否確認を兼ねた“見守り支援”の役割も担っており、ひとり暮らしや高齢夫婦世帯の安心に繋がっています。
「名張市配食サービス事業」では、以下のサービスが受けられます。
- 最大週3回までの夕食配達(朝食、昼食の提供は行っていません)
- 栄養士が監修した高齢者向けのメニューで、栄養バランスのとれた食事を提供
- 配達スタッフが利用者の安否・体調確認も同時に行い、異変があれば市や関係機関に連絡
栄養面のサポートと日常の見守りを両立した、高齢者に優しい取り組みです。
特に「食事の用意が大変」「一人暮らしで不安」という方にとって、健康と安心の両方を支える力強いサポートになります。
三重県の高齢者支援制度も活用しよう

三重県では、各市町の取り組みに加えて、県全体としても高齢者の安心・安全な暮らしを支える支援制度が用意されています。
老後を見据えて移住を検討している方は、市町村の制度+三重県の広域的な支援をうまく組み合わせるがよいでしょう。
活用できる主な制度・取り組みは、以下のようなものがあります。
🧑🤝🧑 地域包括ケアシステムアドバイザー派遣
三重県では、市町や地域住民が高齢者の暮らしを支える「地域包括ケアシステム」を円滑に構築できるように、専門家(アドバイザー)を派遣する制度を実施しています。
アドバイザーからは、以下のような支援を受けることができます。
- 地域づくり・ネットワーク形成に関する助言
- 多職種連携や住民主体の活動の立ち上げ支援
- 地域課題の整理や、今後の活動方針の助言 など
地域の力で高齢者を支える“まちづくり”を進めたい団体にとって、非常に心強いサポートです。
「何から始めていいかわからない」「専門的な意見がほしい」といった場面でも、外部の力をうまく活用して地域包括ケアを形にしていくきっかけになります。
🚙 運転免許証自主返納サポートみえ
三重県では、高齢者の交通事故防止と安全な暮らしを支えるために、運転免許証を自主的に返納した方への支援制度「サポートみえ」を実施しています。
この制度は、返納後の生活を少しでも安心・快適に送れるよう、各種サービスや割引などの特典を提供する地域連携型の支援です。
具体的には、以下のような支援を受けることができます。
- タクシー料金の割引
- バス・鉄道など公共交通の運賃割引や回数券の進呈
- 協力店での買い物割引や特典サービス(飲食・買い物など)
- 一部の市町では、ICカード支援・見守りサービス連携もあり
高齢者の“運転卒業”を地域ぐるみで応援する制度です。
「運転は卒業したけれど、まだまだ外出も楽しみたい」そんな方にとって、生活の安心と行動の自由を支える心強いサポートとなっています。
参考:三重県「【返納者向け】運転免許証自主返納後の支援制度(運転免許証自主返納サポートみえ)について」
まとめ|老後の移住は「暮らしやすさ×安心」がカギ
いかがでしたでしょうか?今回は、老後を安心して暮らせる三重県のまちベスト3をご紹介しました。
三重県には、都市の便利さと地方の穏やかさを兼ね備えたまちが点在しています。特に桑名市・伊勢市・名張市は、シニア層にとって理想的な住環境を持つ地域といえるでしょう。
まずは短期滞在やお試し移住制度などを活用し、現地の暮らしを体験することから始めてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。