「家賃が高すぎる」「自然がない」「通勤ストレスが大きい」そんな悩みを抱えながら名古屋で働き続けている方も多いのではないでしょうか?
実は、三重県には名古屋から通勤圏内でありながら、住みやすさ・家賃・自然環境・子育て支援のバランスが取れた“穴場エリア”があります。
この記事では、名古屋へ通勤している方に向けて、通勤時間・家賃相場・自治体の支援制度・住環境などの観点から、移住におすすめの三重県エリアを5つ厳選してご紹介します。
- 名古屋での暮らしや通勤にストレスを感じている
- もっとゆとりのある生活をしたい
- 子育てしやすい環境を探している
そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。
三重県は名古屋通勤に便利?

交通アクセスの良さ
三重県北部は名古屋市に隣接しており、近鉄・JR・伊勢鉄道などの鉄道網が発達しています。特に近鉄名古屋線は、桑名・四日市・鈴鹿方面からのアクセスが良好で、特急や急行を使えば30〜60分以内に名古屋駅に到着することが可能です。
また、名古屋駅へは直通電車が多く、朝の通勤ラッシュ時でも比較的本数が多いため利便性に優れています。近鉄特急のチケットレスサービスを利用すれば、スマホで座席予約・乗車もスムーズです。
さらに、川越町や朝日町などの小さな町でも駅からの距離が近く、歩いて通える地域が多いため、駅チカ物件を探すのも現実的です。
通勤定期券の料金目安
例えば、桑名駅〜近鉄名古屋駅間の1ヶ月定期券は約20,000円、四日市駅からなら25,000円程度です。通勤にかかる交通費は会社から支給されるケースも多いため、実質的な自己負担は少ない場合もあります。
区間 | 通勤定期券の料金(1か月) | 所要時間 |
近鉄四日市~近鉄名古屋 | 24,560円 | 約35分 |
桑名~近鉄名古屋 | 20,000円 | 約20分 |
白子(鈴鹿)~近鉄名古屋 | 26,340円 | 約55分 |
川越富洲原~近鉄名古屋 | 22,670円 | 約35分 |
伊勢朝日~近鉄名古屋 | 21,910円 | 約35分 |
また、名古屋市内の1LDK・2K・2DKの家賃相場が6万円台〜10万円なのに対し、三重県北部では5万円台〜7万円で快適な住まいを見つけられます。
地域 | 1R・1K・1DK | 1LDK・2K・2DK | 2LDK・3K・3DK | 3LDK・4K・4DK |
四日市市 | 4.98万円 | 6.36万円 | 7.44万円 | 8.59万円 |
桑名市 | 5.45万円 | 6.76万円 | 6.70万円 | 9.14万円 |
いなべ市 | 4.80万円 | 6.07万円 | 6.69万円 | データなし |
鈴鹿市 | 4.04万円 | 5.48万円 | 5.86万円 | 7.45万円 |
川越町 | 5.27万円 | 5.66万円 | 6.04万円 | データなし |
朝日町 | 4.85万円 | 5.59万円 | 6.45万円 | データなし |
そのため、通勤代を含めても、毎月の生活費はトータルで2〜3万円抑えられることも珍しくありません。
通勤時間を“心の余裕”に変える
都市部での通勤は、たとえ距離が短くても乗換えや混雑でストレスが溜まりがちです。一方、三重県から名古屋へは「一本で行ける」「始発駅から座れる」といったメリットがあります。
例えば、朝7:00桑名駅発の近鉄急行に乗れば、7:25には名古屋駅に到着します。朝の時間に余裕ができることで、読書・勉強・仮眠といった有意義な時間の使い方ができます。
テレワークの導入が進む今、週2〜3回の出社という人も増えており、「たまに通勤するだけなら少し遠くても快適な暮らしを優先したい」という方も多いのではないでしょうか?
このように、三重県北部は「通勤の利便性」と「生活環境の充実」を両立できるエリアといえます。
1. 四日市市|名古屋まで特急で30分!都市機能と自然のバランス◎

四日市市は三重県最大の都市でありながら、名古屋へのアクセスが良好です。中心駅の「近鉄四日市駅」から名古屋駅までは、急行で35分程度と非常にスムーズ。特急を使えばさらに快適です。
- 所要時間:近鉄急行で約35分
- 家賃相場:1R/1K/1DK 約4.98万円(参考:LIFULL HOME’S 家賃相場)
- 主な魅力:商業施設が充実/教育機関多数/鈴鹿山脈が近く自然も豊富
- 支援制度:若年夫婦世帯、子育て世帯向け住宅支援など
商業面では「近鉄百貨店四日市店」や「トナリエ四日市」など、買い物には困りません。飲食店やカフェ、家電量販店も駅前に集中しているため、名古屋市内に住む感覚と大きく変わらない利便性が魅力です。
教育面でも、小中学校の教育環境が整っており、私立・公立ともに選択肢がたくさんあります。特に「四日市高校」は県内でも有名な進学校として知られています。
自然環境も抜群で、市の西部には鈴鹿山脈が広がっており、キャンプ場やハイキングコースも豊富。平日は都市生活、休日はアウトドアというライフスタイルが叶います。
市独自の支援制度も充実しており、若年層向けの新築住宅補助や移住促進事業が活発に行われています。実際にUターン・Iターンで四日市市に住む若者も増加しており、にぎわいのある街並みと住み心地のよさが共存する街です。
2. 桑名市|名古屋まで最速10分のアクセス&街の発展性に期待

桑名市は、愛知県と三重県の県境に位置するコンパクトな都市で、名古屋への通勤利便性がとても高いエリアです。近鉄桑名駅から近鉄名古屋駅までは特急で約10分、急行でも約25分と非常に近く、特に朝の通勤時間帯には本数も多く、通勤しやすい環境が整っています。
- 所要時間:近鉄特急で約10分、急行で約25分
- 家賃相場:1R/1K/1DK 約5.45万円(参考:LIFULL HOME’S 家賃相場)
- 主な魅力:名古屋に近いのに静かな住環境/再開発が進行中/車通勤も可
- 支援制度:移住奨励金、新築住宅取得補助、子育て支援制度など
桑名駅周辺には「サンファーレ」や「アピタ桑名店」などの大型商業施設があり、日常の買い物には不自由しません。市内には飲食店やドラッグストア、ホームセンターも点在しており、生活インフラがコンパクトにまとまっているのが特徴です。
再開発が進む駅前エリアでは、新しいマンションや商業施設の建設が続いており、今後さらに利便性が高まると期待されています。名古屋のベッドタウンとして人気が高く、不動産価値の上昇にも繋がっています。
また、子育て世代にとって嬉しいのが市の支援制度の充実度です。新築住宅取得に対する補助金や、移住者向けの奨励金制度、さらには保育料の補助制度など、家計面での助けとなる制度が多く用意されています。
さらに、桑名市は自然環境にも恵まれており、木曽三川公園や長島スポーツランド、九華公園など、子どもと一緒に遊べるスポットが豊富です。週末は家族で自然とふれあえる時間を持てるのも、桑名市の大きな魅力のひとつです。
近年では、地元企業との連携による雇用創出やスタートアップ支援も行われており、地域経済も活性化しています。「通勤だけの街」ではなく「暮らしも仕事も両立できる街」へと変化している桑名市。今後ますます注目が集まるエリアといえるでしょう。
3. いなべ市|自然派におすすめの隠れ家移住地

いなべ市は三重県北西部に位置する、自然と共に暮らすには理想的なロケーションです。市内には名古屋へ直通する鉄道駅がないため、近鉄富田駅や桑名駅まで車でアクセスし、そこから名古屋方面に通勤するスタイルが主流です。
- 所要時間:最寄り駅まで車利用+近鉄電車で計60分程度
- 家賃相場:1R/1K/1DK 4.80万円(参考:LIFULL HOME’S 家賃相場)
- 主な魅力:自然豊か/小中一貫教育/地域コミュニティが強い
- 支援制度:奨学金返済支援金制度、新築住宅支援、保育料補助など
一見すると通勤に不便そうに見えるかもしれませんが、逆に駅前の混雑や家賃の高さから解放されるというメリットもあります。
市内には広い敷地を持つ中古戸建て住宅が数多く流通しており、築20〜30年の物件なら1,000万円以下で購入できることも。家庭菜園付きの住宅や、薪ストーブのある家など、都市部では叶わない暮らしが現実になります。
教育面では、市内に複数の小中一貫校が整備されており、地域ぐるみの教育が受けられます。教員の配置やICT教育にも力を入れており、自然体験学習や農業体験といった独自プログラムも豊富です。
また、いなべ市では若者の定住を促進するため、奨学金返済支援金制度を導入しています。これは、Uターン・Iターンの若者が市内に定住・就職した場合に、一定額の奨学金返済を市が負担する制度で、全国的にも先進的な取り組みとして注目されています。
子育て世代やシニア層など、ライフステージに応じた支援もあり、住民同士のつながりを大切にしたい人には特におすすめです。
都市の便利さとはまた違う、「自然の中で豊かに暮らす」ライフスタイルがいなべ市にはあります。
4. 鈴鹿市|工業都市+家族に優しい住環境

鈴鹿市は、三重県のほぼ中央に位置する中核都市で、製造業を中心とした産業基盤の強いまちです。ホンダグループをはじめとする大手企業の工場が立地し、雇用の受け皿も豊富。名古屋方面へ通勤する方は、近鉄名古屋線を利用することでおよそ50分で名古屋駅にアクセスできます。
- 所要時間:近鉄急行で約50分
- 家賃相場:1R/1K/1DK 4.04万円(参考:LIFULL HOME’S 家賃相場)
- 主な魅力:自動車産業が盛ん/保育園や学童施設が充実/交通インフラが発展
- 支援制度:定住促進補助金、病児・病後児保育事業など
市内は南北に広く、近鉄沿線を中心に住宅街が広がっており、生活インフラも整っています。大型商業施設「イオンモール鈴鹿」や市民病院、公共施設、スポーツ施設が点在しており、暮らしやすい街づくりが進んでいます。
保育園や認定こども園、学童保育も充実しています。市独自の子育て支援制度では、児童医療費の助成制度や、出産祝い金など、家計を支えるサポートが用意されています。
また、鈴鹿市では「子ども・子育て支援事業計画」をもとに、長期的な視点で子育て環境の整備を推進。子育て世代の移住者にも安心して選ばれる環境が整っています。
交通の便も非常に良く、伊勢湾岸自動車道や東名阪自動車道へのアクセスも良いため、自動車通勤や週末のドライブにも便利です。鉄道+車のハイブリッド通勤スタイルを取り入れている人も多く見られます。
さらに、モータースポーツの聖地「鈴鹿サーキット」もあり、地域の活性化や観光資源としての魅力も兼ね備えています。地域に活気があることは、暮らしやすさにも繋がる大きな要素です。
「産業都市=住みにくい」と思われがちなイメージを覆す、自然・利便・支援の三拍子が揃った鈴鹿市。家族の安心と自分の仕事、両方を大切にしたい方におすすめの移住地です。
5. 川越町・朝日町|近鉄沿線の小規模自治体という選択肢

川越町と朝日町は、三重県北部にある人口1万人前後の小規模自治体です。近鉄名古屋線の川越富洲原駅・伊勢朝日駅から名古屋駅までは、いずれも電車で約30分。乗り換えもなくスムーズな通勤が可能です。
- 所要時間:近鉄準急で約30分
- 家賃相場:1R/1K/1DK 5.06万円(参考:LIFULL HOME’S 家賃相場)
- 主な魅力:静かで治安が良い/海が近い/教育環境が整っている
- 支援制度:空き家バンク、移住者向け改修補助、出産・子育て支援金など
都市圏へのアクセスの良さに加え、地域全体が落ち着いた雰囲気に包まれているのが両町の大きな魅力。車通りの少ない住宅街や、緑豊かなウォーキングコースがあり、静かな環境を望む人にとって理想的な移住先です。
また、地域内には保育園・小中学校が1〜2校ずつあり、少人数教育が実現しています。子ども同士・先生との距離が近く、見守られて育つ安心感があります。いじめや不登校のリスクも比較的低く、地域一体となった子育てができる環境です。
住まいについては、比較的築年数の浅い賃貸物件や空き家が多く、2LDKで家賃6~6.5万円とコストパフォーマンスも良好です。両町では空き家バンク制度や改修補助制度を設けており、物件探しやDIYを通じた理想の暮らしづくりも支援されています。
地元の人との繋がりが深く、地域イベントや町内会活動も盛んです。引っ越してすぐに顔を覚えてもらえる規模感だからこそ、孤立しにくく、安心感を持って暮らすことができます。移住相談窓口も丁寧な対応で、初めての地方移住でも不安を感じさせません。
子育て支援も手厚く、出産祝いや保育料補助、医療費助成など、経済面のサポートも充実。仕事は名古屋、生活は落ち着いたまちでという「静と動」のメリハリを求める方に最適なエリアです。
まとめ|名古屋通勤も、理想の暮らしも、三重県で叶う

いかがでしたでしょうか?今回は、名古屋へ通期可能な三重県の移住おすすめエリアを5つご紹介しました。
名古屋に通勤しながら、経済的にも精神的にもゆとりのある暮らしを望む方にとって、三重県北部のエリアはぴったりではないでしょうか。
四日市市や桑名市のような都市機能を備えたまちから、自然に囲まれた癒しの環境が広がるいなべ市、地域密着型の暮らしが楽しめる川越町・朝日町まで、多様なライフスタイルに応える移住先が三重県には揃っています。
通勤時間は1時間以内、家賃は名古屋市内より2〜3万円安く、さらに各自治体の支援制度も手厚い。こうした条件が揃う三重県でなら、通勤も仕事も、そして暮らしも、すべてをバランス良く叶えることができます。
「今の暮らしに少しでも不満がある」「子育て環境を見直したい」「家賃や生活費を見直したい」そんな方は、ぜひ三重県への移住を検討してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。