三重のおすすめ潮干狩りスポット
もう少しでゴールデンウィークですね。
家族連れの方はどこへ行こうかなと思っている方も多いのではないでしょうか?
まだどこに行くか決めていないという方におすすめしたいのが潮干狩りです。
この時期ぐらいから、潮干狩りにうってつけの期間になることを皆さんはご存知でしょうか。
三重県には、潮干狩りスポットが複数あり、様々な貝を採ることができます。
行楽シーズンには、BBQや海水浴もできる場所もありますし、楽しいですよね。
今回はそんな知られざる三重県の潮干狩りスポットを紹介していきましょう。
潮干狩りとは?
潮干狩りとは、海の遠浅の砂浜で砂の中の貝を採取することを言います。
全国的にも、無料の箇所と有料の箇所もあり、一般的に有料の箇所であれば、貝を撒いていたり、用具の貸し出しを行っているところも多いですね。
無料の箇所は、自然の干潟となっております。
専用の道具として、バケツと長靴、熊の手があれば心強いです。
あとは、水分補給には気をつけましょう。
潮見表を活用しよう
潮干狩りをするにあたっては、潮見表の活用が大切です。
潮見表とは、潮の満ち干きが掲載されており、大潮回りの干潮時前後が貝を採取する上でおすすめです。
以前旦那が潮干狩りに行った際に全く潮が引いていないときに行って、なにもせずに諦めて帰ってきたことがありました。
せっかく潮干狩りのための準備をしたにも関わらず、落ち込んで帰ってきた姿には笑ってしまいましたが、初心者にありがちなミスであると思います。
そのことからも、事前にしっかりと潮見表を確認することは大事ですね。
潮見表は、インターネットで検索するとすぐに出てきますので、それを確認するのがおすすめです!
ネットがあまり普及していない時代はどのように読んでいたのか気になります。
採取できる貝について
三重県内の潮干狩りでは、浜によっては異なりますが、様々な貝を採取することができます。
皆さんが知っている貝から潮干狩りでしか名前を聞かないような貝までそれぞれです。
しじみ
シジミ科 に分類される二枚貝の総称です。
淡水域や汽水域に生息する2cm~3cmの小型の貝でみそ汁などにもおすすめです。
河口等で汽水域になっていて、干潮時に干潟ができたり、水位が下がって砂地があるところが採取に適している箇所です。
あさり
最大殻長6cmほどになる二枚貝でも黒無地、白黒、白茶、茶色無地、青無地、青白など多様で、同じ模様をした個体はいないほどです。
潮干狩りの中でも最もポピュラーかつ人気がある貝で酒蒸しやみそ汁など様々な料理に利用されます。
浅利という名前のとおり、成長するに従って 分布する水深の範囲が狭まり、殻長2.5cm以上の成貝になると水深1m あたりのみに見られるようになるとされています。
マテ貝
マテ貝は、あまり潮干狩りをしたことがない人にとっては馴染みがないかもしれませんが、縦に長い貝です。
マテ貝の潜む穴に塩を振りかけると驚いて出てくるのでそれを捕まえます。
バター焼きや酒蒸しなど見た目とは異なり、とても美味しいので酒飲みにも人気の貝です。
以前から祖父がマテ貝採りにはまっていたこともあり、よく昔は食べました。
はまぐり
こちらは誰もが知る貝です。
はまぐりは大きめの貝で、三重県では桑名のはまぐりが有名ですよね。
潮干狩りで天然はまぐりを採ることは中々難しいと思いますが、見つけた時の嬉しさはとてつもないものがあります。
あまりに珍しいため、見つけた時は近くの養殖場から大雨の影響で流れ出したのではないかと言われてしまうほどです。
焼きにしても酒蒸しにしてもどのような料理にも合う貝の王様です。
バカ貝(青柳)
バカ貝は、「ばかみたいに採れる貝だから」「はまぐりに似ているため採った人が勘違いして馬鹿みたいに喜ぶから」という複数諸説のある理由でバカ貝という名がついたと言われます。
関東地方では「青柳」という名で知られており、食用品として通っていますね。
潮干狩りにもよく採ることができ、先ほどの名前の由来でもありましたが、はまぐりのような見た目から「はまぐり」を採ったと勘違いする方も多いです。
バカ貝は味は一級品なのですが、砂を多量含んでいることから下処理が難しいんですよね。
よくあさりを採りに来たひとがバカ貝だけを山盛りにして帰ることがあります。
①高松海岸(三重郡川越町)
こちらは三重郡川越町にある海岸です。
三重県の北部に唯一残る干潟であり、シーズン中はたくさんの潮干狩りに訪れる方やBBQに来られる方がいます。
駐車場やトイレ、水洗い場もあり、潮干狩りを無料で行うことができます。
大潮の際はこぞって参加する人が多いため、駐車場などが混むことがありますのではやめに訪れることをお勧めします。
近隣の愛知県の方や桑名市など市外県外からも人が訪れている隠れスポットです。
貝は、基本的に上記で説明した貝を採ることができるため、三重県北部の方にはおすすめのスポットです。
お店名
高松海岸
住所
〒510-8121
三重県三重郡川越町高松
電話番号
–
ホームページ
https://www.town.kawagoe.mie.jp/index.php/about/spot/
営業時間
駐車場開放時間
7:00〜18:00
定休日
–
アクセス
②御殿場海岸(津市)
続いては、津市にある海岸です。
こちらは三重県の中でも一番有名な潮干狩りスポットといっても過言ではない場所です。
はまぐりやばか貝などの大物を採ることができ、たくさんの人でにぎわっています。
利用シーズンとしては4月下旬から8月にかけてがトップシーズンです。
4月下旬から5月にかけてはたくさん人が訪れるため、混雑を避ける意味合いでは8月頃がおすすめです。
しかしながら、貝は序盤が良く採れるため悩ましいところですよね。
お店名
御殿場海岸
住所
〒514-0815
三重県津市藤方
電話番号
059-246-9020 (津市観光協会)
ホームページ
https://www.tsukanko.jp/spot/460/
営業時間
※無料で開放されていますが、シーズン中は駐車場確保も困難なので、
海の家(有料)のご利用をお勧めします。
定休日
※無料で開放されていますが、シーズン中は駐車場確保も困難なので、
海の家(有料)のご利用をお勧めします。
アクセス
③香良洲海岸(津市)
こちらも同じく津市の海岸になっており、2kmの海岸線があり、家族連れが多数訪れています。
かつては「伊勢湾風景第一の地」といわれた絶景で、潮干狩りや海水浴に訪れる方も多く、海の家もあります。
海の家では、GW時に毎年恒例のマグロの解体ショーなども行うとのこと!
潮干狩りは水際の辺りで、可能区域内で行うことができます。
気軽に訪れて楽しむことができ、水が引いた海岸での潮干狩りでは、あさり・バカ貝などいろいろな貝がとれます。
疲れたら海の家で休憩しつつ、無理をしない範囲で楽しみましょう!
(海の家一般休憩料金:大人:600円 小人:400円 温水シャワー・トイレ完備・屋根付き)
お店名
香良洲海岸
住所
〒514-0315
三重県津市香良洲町
電話番号
059-292-3331 (香良洲漁業協同組合)
ホームページ
https://www.tsukanko.jp/spot/151/
営業時間
潮干狩り:3~8月
定休日
–
アクセス
④向井黒の浜海岸(尾鷲市)
こちらは尾鷲市の海岸です。
以前はたくさんの大きなアサリをとることができた海岸でした。
現在は、貝が激減してしまったことにより、あまり貝が獲れない状況が続いているとのことです。
そのことは「尾鷲観光物産協会」HPにも記載されています。
干潟の際には弁財島が表れ、その景色には心を奪われます。
コロナの幕引きとともに、アサリの採れ高の幕開けはあるのか。
磯遊びをするにももってこいの海岸となっておりますので訪れてみてください。
お店名
向井黒の浜海岸
住所
〒519-3625
三重県尾鷲市向井
電話番号
0597-23-8261 (協同組合 尾鷲観光物産協会)
ホームページ
https://owasekankou.com/info_news/kuronohama/
営業時間
自然の浜なので基本年中入ることはできますが、
近年貝が採れない状況が続いております。
定休日
–
アクセス
⑤大淀西海岸ムーンビーチ(多気郡明和町)
こちらは、多気郡明和町にある海岸です。
バカ貝の漁獲量が多く、近隣のキャンプ場に来られる方も潮干狩りを楽しんでいます。
干潮時は熊手があれば、それだけでごっそりとたくさんの貝が獲れる時期もあったそうですのでおすすめですよ!
近隣のキャンプ場には、オートキャンプ場やコテージ・バンガローなどもあります。
さらにはミニゴルフやバスケ、夏にはプールも楽しめる設備も!
潮干狩りを行うだけでなく、行楽としてキャンプのついでに潮干狩りをするというのも中々いいかもしれませんね。
キャンプ場の公式URLは下記に掲載していますので興味があれば訪れてみてくださいね。
案内図 – 大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場|アウトドアを満喫できる三重県人気のおすすめスポット (moon-beach.com)
⑥箕田海岸(鈴鹿市)
こちらは鈴鹿市の海岸です。
あまり知られていないスポットですがシジミ・ハマグリ・アサリなどが採れる海岸で地元の方向けの潮干狩り場です。
箕田公園から徒歩3分の場所にあり、小さな海岸となっており人も少なく、ゆっくりゆったり時間をかけながら貝を採ることができます。
公園で手足が洗えるので、潮にまみれたまま帰る必要がなく、家族連れにもおすすめな場所です。
住宅街にも近くあまり知られていないために他の人とかぶることがないスポットです。
潮干狩りに必要なもの
さて潮干狩りについて述べてきましたが、潮干狩りには準備が必要!
持ち物として次の用意をお勧めします。
①熊手(じょれん付きではないもの)
②スコップ
③長靴
④バケツ
この4つが必需品です。
これに追加して、「マテ貝」を狙うのであれば、塩が必要です。
熱中症に注意しよう!!
潮干狩りの際は、海岸線のため太陽の光をもろに受けます。
潮干狩りに熱中していると、集中しているあまり、熱中症(日射病)になって倒れてしまう可能性があるので注意が必要です。
潮干狩りをしていると時間が過ぎるのがはやく、体感時間より時間が経過していることが多いんです。
そのため水分補給は定期的に行う必要があります。
念のため、塩分の入ったラムネ(タブレット)があれば手持ちにあった方がよいと思います。
潮干狩りでの順守事項
さて今回は上記のように潮干狩りスポットをおすすめしてきましたが、この記事を読んでいる方に気を付けていただきたいことがあります!
漁具・漁法の制限について
じょれん(大きさに関わらず網やカゴが付いているもの)を使用することはできません。
潮干狩りに必需とも言っていい熊手にもじょれん付きのものもありますので、注意が必要です。
三重県では、水産資源の保護培養等を目的として、三重県漁業調整規則を定めており、遊漁者等が使用できる漁具又は漁法が規定されており、じょれんはその中に含まれていません。
また、ポンプ等を用いて、二枚貝やすなもぐりなどの水産動植物を吸いだす、ないしは巻き上げる等の方法で採捕することはできません。
あさり・はまぐりの捕獲制限
あさり、はまぐりの採捕には、採捕できる大きさに制限があります。
規則において採捕できる全長等の制限がされており、あさりは2cm以下、はまぐりは3cm以下の採捕が禁止されています。
最後に
今回は潮干狩りのおすすめスポットについて、紹介をしてきました。
4月から8月すぎにかけては、潮干狩りのシーズンとして大人気です。
潮干狩りはアクティビティとして楽しめることもありながら、その後に貝を調理して食べるまでがセットになっております。
注意事項として、三重県の規則に接触しないようにすることはもちろんのこと、太陽の光で熱中症にならないようにしなければなりません。
また、潮干狩りでは潮の満ち引きがありますので、干潮時に沖の方で採取している場合に潮が満ちてきて取り残されないように注意する必要があります。
貝の時期によっては、貝毒の危険もあるため要注意です!
貝毒については、三重県の水産基盤整備課の情報公開により貝毒が確認された場合は公開されますので要チェックです。
注意事項はありますが、やはり貝が採れた場合は、とてもうれしいもの。
それが大物のハマグリであれば、その喜びも何十倍にもなりますよね。
子供から大人まで老若男女楽しむことができる潮干狩り。
皆さんも是非機会があれば行ってみてください。
今回の記事も最後まで読んでいただきありがとうございました。