夏の暑さに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。年々、気温は上がり続けており、エアコンは生活に欠かせない家電となっています。しかし、エアコンを購入するにはある程度のコストがかかってしまいます。金銭面の負担が大きいため、エアコンの購入や交換を躊躇している方もいるでしょう。
そこでおすすめなのが三重県の省エネ家電補助金の活用です。省エネ家電補助金を活用すれば、エアコンの購入にかかるコストを削減できます。本記事では、三重県の省エネ家電補助金について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
三重県の省エネ家電補助金とは?
三重県の省エネ家電補助金は正式名称を「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」と呼びます。対象店舗において対象製品を合計5万円(税抜き)以上購入した県民の方を対象に、購入金額に応じたキャッシュレスポイントを交付するというキャンペーンです。
対象製品は以下のとおりです。
- 統一省エネラベル星3以上のエアコン(5.6kw未満)、星2.5以上のエアコン(5.6kw以上)
- 統一省エネラベル星3以上の冷蔵庫・冷凍庫
- 統一省エネラベル星4以上のLED照明器具
- 統一省エネラベル星4以上のエコキュート
エアコンはもちろんですが、冷蔵庫やエコキュートなどを購入した場合でも、「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」は利用できます。令和7年8月1日(金曜日)から令和7年12月15日(月曜日)までのキャンペーンとなっているため、新しい家電を購入する上でぴったりのタイミングといえるでしょう。
みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーンによる交付ポイント
みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーンによって交付されるポイントは、以下の通りです。
購入金額 | 交付ポイント |
15万円以上 | 3万円分のポイント |
10万円以上15万円未満 | 2万円分のポイント |
5万円以上10万円未満 | 1万円分のポイント |
また、以下のキャッシュレスポイントが利用できます。
- PayPayポイント
- dポイント
- Amazonギフトカード
- auPay
- VISA eギフト
- Apple Gift Card
- Google Playギフトカード
- WAONポイント
- FamiPay
郵送によって申請した場合は、プリペイドカード(バニラVisaギフトカード)として交付されます。
省エネ家電を購入するメリット

三重県はエアコンを始めとした省エネ家電の購入を推進しています。しかし「そもそも省エネ家電を購入する必要があるの?」と考えている方はいるかもしれません。キャッシュレスポイントが返ってきたとしても、省エネ家電の購入費用を負担しなければいけないのは間違いありません。
まだ使えるエアコンや冷蔵庫をわざわざ買い換える必要があるのかと考えている方は少なくないでしょう。ここでは、省エネ家電を購入するメリットについて解説します。
電気代を大幅に節約できる
省エネ性能が高いエアコンや冷蔵庫は、従来型の製品に比べて消費電力が大幅に抑えられています。例えば、古いエアコンを最新の省エネモデルに買い替えるだけで、年間の電気代が数千円から数万円安くなるケースもあります。長期的に見れば、購入時のコストを補って余りある節約効果が期待できるでしょう。
環境にやさしくCO₂削減に貢献できる
省エネ家電は消費電力が少ないため、CO₂排出量の削減にもつながります。三重県では環境保全への取り組みを推進しており、家庭単位で省エネ家電を導入することが地球温暖化対策にも直結します。自宅の電気代を抑えながら、環境への負担も減らせるのは大きなメリットです。
快適性や機能性が向上する
最新の省エネ家電は、省エネ性能だけでなく機能面も大きく進化しています。エアコンであればAIによる温度管理機能、冷蔵庫であれば自動節電モードや食材の鮮度を保つ機能などが搭載されており、日常生活の快適さが格段に向上します。省エネを実現しつつ、日常生活をより快適にできるのはメリットといえるでしょう。
省エネ家電購入に関するキャンペーンを利用できる
先ほども説明したように「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」を利用できる期間は定められています。そのため、このタイミングで省エネ家電を購入すれば、「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」によってポイントのキャッシュバックが受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。
後から省エネ家電を購入しようと思っても、そのタイミングではキャンペーンが行われていないかもしれません。少しでも興味があるのであれば、キャンペーンが実施されているこのタイミングにぜひ購入を検討してみてください。
省エネ家電を購入する際の注意点
省エネ家電を購入する際は、注意するべきポイントもいくつかあります。これからキャンペーンを活用して省エネ家電を購入しようと考えている方は、注意点に気をつけるようにしてください。
補助金の対象製品かを必ず確認する
省エネ家電といっても、すべての商品が補助金の対象になるわけではありません。例えば、エアコンの場合は「統一省エネラベルで星3以上(5.6kw未満)」や「星2.5以上(5.6kw以上)」といった基準が設けられています。補助金を活用するためには、購入前に必ず対象製品リストやラベルを確認しておきましょう。
キャンペーンの期間を把握しておく
「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」には実施期間が定められており、令和7年8月1日から12月15日までの限定となっています。申請の締切を過ぎてしまうと補助金を受けられないため、購入や申請のタイミングを事前に考えておくことが大切です。
購入金額の条件を満たしているか確認する
補助金を受け取るためには、対象製品を合計で5万円(税抜き)以上購入する必要があります。安い買い物をしただけでは対象外となってしまうので注意しましょう。
省エネ家電への買い替えが推奨されている背景

そもそもですが、三重県がキャンペーンを行って省エネ家電への買い替えを推奨している理由は、なぜだと思いますか?電気代の高騰は社会問題の1つになりつつあります。電気代の高騰を少しでも抑制するためには、国全体で省エネ家電への移行を考えていかなければいけません。
ここでは、省エネ家電への買い替えが推奨されている背景について解説します。
電気代の高騰による家計への負担増
ここ数年、燃料価格の上昇や円安の影響を受け、電気代は全国的に高騰しています。特に夏や冬は冷暖房の使用量が増えるため、光熱費の負担が大きくなりやすい時期です。古いエアコンや冷蔵庫を使い続けると、電力消費量が大きいため電気代が高止まりし、家計を圧迫する原因になります。省エネ家電への買い替えは、このような負担を軽減する具体的な対策として推奨されています。
脱炭素社会の実現に向けた取り組み
省エネ家電は電力消費量が少ないため、二酸化炭素(CO₂)の排出削減に直結します。日本は2050年カーボンニュートラルの実現を目標に掲げており、その達成には家庭部門での省エネ推進が欠かせません。三重県が補助金キャンペーンを通じて省エネ家電の普及を後押ししているのも、地球温暖化対策の一環といえるでしょう。
老朽化した家電の安全性への懸念
古いエアコンや冷蔵庫は、省エネ性能が低いだけでなく、安全性の面でもリスクがあります。部品の劣化や電気系統の不具合により、故障や発火といった事故につながる可能性も否定できません。こうしたリスクを防ぐためにも、一定年数を超えた家電は新しい省エネモデルに買い替えることが推奨されています。
災害や電力不足に備えるため
日本は夏の猛暑や冬の寒波で電力需要が急増し、電力不足が懸念されることがあります。省エネ家電を普及させることで家庭全体の電力消費を抑えれば、ピーク時の電力需給バランスを改善でき、停電などのリスクを減らすことにつながります。こうしたエネルギー安定供給の観点からも、省エネ家電への移行は重要視されています。
今すぐにできる節電方法
先ほども説明したように、電気代の高騰は日本にとって大きな問題の1つです。環境への配慮や電力不足に備えるためにも、節電について一人ひとりが意識することは欠かせません。ここでは、今すぐにできる節電方法について紹介します。ぜひ参考にして、可能な範囲で節電に向けた取り組みを行なってみてください。
エアコンの温度設定を見直す
エアコンは家庭での電気使用量の中でも特に大きな割合を占めています。夏場は冷房を28℃、冬場は暖房を20℃程度に設定することで、快適さを保ちながらも消費電力を抑えられます。設定温度を1℃変えるだけで、年間で数%もの電気代削減につながるといわれています。
加えて、扇風機やサーキュレーターを併用すれば、空気を循環させて体感温度を下げられるため、エアコンの効率をさらに高めることができるでしょう。
照明をLEDに切り替える
家庭で使用される電力の中で、照明の占める割合は意外と大きいです。従来の白熱電球や蛍光灯をLEDに切り替えるだけで、消費電力を大幅に減らすことが可能です。例えば、白熱電球の消費電力が60Wに対して、同じ明るさを出すLED電球は10W程度で済みます。
さらにLEDは寿命が長く、交換頻度が少ないため、長期的に見てもコストパフォーマンスに優れています。家庭のリビングや寝室、玄関などから順番にLEDに変えていくと、無理なく節電効果を実感できるでしょう。
家電の「つけっぱなし」を減らす
日常生活の中で、テレビやパソコン、電気ポット、電子レンジなどをつけっぱなしにしていませんか?実際には使っていないのに電力を消費してしまうケースは少なくありません。また、電源をオフにしても待機電力が発生する家電も多くあります。
待機電力は家庭の電力使用量全体の5~10%を占めるといわれており、決して無視できません。コンセントを抜いたり、スイッチ付きの電源タップを利用したりするだけでも節電になります。
冷蔵庫の使い方を工夫する
冷蔵庫は24時間稼働し続ける家電であるため、使い方を工夫することで節電効果を高められます。庫内に食材を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。逆に空っぽすぎても効率が落ちるため、7割程度の収納を意識すると良いでしょう。
また、熱い料理をそのまま入れずに冷ましてから保存する、扉の開閉回数を減らすといったちょっとした工夫も大切です。省エネモードを搭載している冷蔵庫であれば、その機能を積極的に活用するのもおすすめです。
洗濯はまとめて行う
洗濯機は1回の稼働でかなりの電力と水を消費します。1日に何度も回すよりも、できるだけまとめて洗濯する方が効率的です。特に家族が多い家庭では、洗濯の回数を減らすだけでも大きな節電効果があります。
また、夜間や早朝など電力需要の少ない時間帯に稼働させると、電気料金の安いプランを利用している場合はさらに節約につながります。乾燥機を使わずに天日干しを活用すれば、電気代の削減効果は一層大きくなるでしょう。
三重県の「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」を活用して省エネ化を進めよう!
三重県の「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」は、エアコンをはじめとした省エネ家電の購入をサポートしてくれる制度です。購入金額に応じてキャッシュレスポイントが還元されるため、初期費用の負担を軽減しながら最新の省エネ家電を導入することができます。
省エネ家電は電気代の節約だけでなく、CO₂削減による環境保全や快適な生活の実現にもつながります。さらに、老朽化した家電を使い続けることによる安全面の不安も解消できるのも家電の買い替えを行うメリットです。
また、省エネ家電に切り替えるだけでなく、日常の中でできる小さな節電の工夫も大切です。エアコンの温度調整や照明のLED化、冷蔵庫の使い方を工夫するなど、ちょっとした意識の積み重ねが家計と環境の両方に良い影響を与えてくれます。
電気代の高騰や地球環境の問題を踏まえると、省エネ家電への買い替えはもはや「いつか」ではなく「今」取り組むべき課題といえるでしょう。補助金制度をうまく活用しながら、家計にやさしく、環境にも配慮した暮らしを実現してみてください。

