日本一の【鋳物の街】から創造!三重県桑名市が誇る職人匠の技!
三重県の北部に位置する三重県桑名市。歴史の深い街並みが残る一方、桑名駅(JR東海、近鉄線)の大型改装により、都市化が進んでいます。ナガシマスパーランドや多度大社など観光地やレジャー施設も多く、県外の方からも人気の街です。
そんな桑名市は、鋳物の町としても有名です。三重県の桑名市、埼玉の川口市は日本でも2大鋳物の町として、今も尚活躍されている企業が多いことで有名です。
鋳物とは?
製品を形作るための「型」があります。これは鋳型と呼ばれています。その鋳型に、熱で溶かした金属を流し込んで固めることを鋳造といいます。この製造工程と、固まった金属、つまり製品(鋳造製品)の事を総称して鋳物と呼ばれています。
桑名市の鋳物の歴史
鋳物の歴史は古く、紀元前4,000年ごろメソポタミアで始まったといわれているほどです。
日本には、紀元前数百年ごろと言われています。
桑名の鋳物は、江戸時代です。
徳川家康の家臣である本多忠勝が桑名藩主となり、鉄砲の製造を始めたのが起源といわれています。
「東の川口、西の桑名」と呼ばれるほど、鋳物の二大鋳物産地として有名です。
鋳物は身近なところに”欠かせない”もの
鋳物は身近なところで多く活躍しています。例えば、マンホールの蓋や下水道の蓋、消火栓や郵便ポスト、塀や門扉などです。
また、車のエンジンや、鍋や鉄板など身近な私生活でも多く使われています。強度が強い鋳物は、”割れにくい”ことが特徴です。
鋳物からプラスチックへ・・・
しかし、そんな鋳物もプラスチックに切り替わっていることも事実です。例えばマンホールが一つの例です。
プラスチックは鋳物に比べて軽量で、生産性や形状の自由度が高いため、量産する際のコストが安いという特徴がある。鋳物と比べ、錆や腐食したりすることが少ないのです。
もちろん、プラスチックに比べ、鋳物は強度が高く重さの耐久性の面で優れています。ですが、”生産性”という意味ではプラスチックに切り替わる理由も頷けます。
“絶やしたくない”生産者の想い!
そんな鋳物業界は後継者不足で悩まれている事業所が多いことも事実です。
3K+A(キツイ・キタナイ・キケン+アツイ)とも言われている職種。実際に現場で活躍されている岡田鋳物さんに魅力をお伺いしました。
お客さんからの”こんな商品欲しい”という要望はもちろん、”あったらイイな”と想像したものを”形”にできる、自由度の高さが鋳物の強みです。
岡田鋳物様「インタビュー」より
マンホールに使われる程の素材の高い強度、鋳物ならではの重厚感が魅力です。
ザラザラした質感はやみつきになります。
もう一度鋳物の魅力を伝える
鋳物工程は、型作りから始まります。
設計やデザインを行います。
設計が完了すれば、型を機械加工ができる会社に製作依頼します。
鋳物は、この”型製作”に大きなイニシャルコストが発生します。その金額数十万〜数千万のものまで、大きさや精密さによって異なります。
型製作が終われば、その型を鋳物工場へ持ち込みます。
作られた型に、砂を詰めて、鉄を溶かして流し込みます。
最後に仕上げです。できた鉄製品を型から取り出し、研磨や錆止め、塗装などをして完了です。
このように、鋳物はさまざまな職人たちが、「ひとつの製品」に関わり作られるのです。
職人たちの想いが、製品ひとつひとつに詰まっていることがわかりますね。
桑名市多度町から生む新たな鋳物の形
そんな魅力あふれる鋳物から新たに創造された製品があります。
その名もIMONO PLATE!三重県桑名市から生まれたアウトドアブランドです。
もう一度鋳物に”風を吹かせる”と立ち上がったのが岡田鋳物さん。
お店級の調理ができる優れもの
鋳物から作られたアウトドアブランドIMONO PLATE。
岡田鋳物が手がける新たな挑戦です。
“食材がくっつかない”仕様に作られているIMONO PLATEは、独自にシーズニングを行う事で、錆止めや色付けに使う塗装を行なっておりません。お子さんでも安心安全ですね!
また、厚さ8ミリと分厚い仕様になっている鉄板は、食材を焦げにくくしています。
それによって、お店級の調理が実現できるのです。
ぜひこれからのシーズン、ご自宅でのBBQやキャンプなどで使用してみてはいかがでしょうか。
尚、IMONO PLATEはミエタイムのショップでも購入することができます。
ぜひ覗いてみてください。
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