【体験談】赤ちゃん連れで泊まった鳥羽・戸田屋|子ども連れに優しすぎた宿

赤ちゃん連れでの旅行は、楽しみな反面、不安も多いものです。「泣いたらどうしよう」「食事は大丈夫?」「温泉に入れるかな?」など、考え始めるとキリがありません。

今回、筆者は8か月の子どもを連れて、三重県鳥羽市にある老舗旅館「戸田屋」に宿泊してきました。

赤ちゃん連れでの温泉旅行は何かと手間がかかるため、「楽しめるかなぁ」と不安に感じていました。

しかし実際に泊まってみると、その不安はチェックイン直後から少しずつ解消されていきます。

館内の雰囲気、スタッフの対応、設備やサービスの細やかさなど、随所に「子ども連れでも安心して過ごしてほしい」という思いが感じられたからです。

この記事では、8か月の赤ちゃんを連れて実際に宿泊した体験をもとに、戸田屋の魅力を子ども連れ目線で詳しく紹介します。

これから赤ちゃん連れで旅行を考えている方や、初めての温泉旅行を検討している方の参考になれば幸いです!

※料金、料理メニュー等は筆者が訪れた時点のものです。最新の情報は公式HP等でご確認ください。

宿全体│戸田屋は赤ちゃん・子ども連れに本当に優しい宿!

戸田屋の入り口

結論から言うと・・・子ども(特にベビー)連れの方は「戸田屋」を強くおすすめします!!

戸田屋に滞在して一番強く感じたのは、「子ども連れを特別扱いしている」のではなく、「当たり前に受け入れている宿」だということです。

館内には赤ちゃんや小さな子どもを連れた家族が多く、泣き声や子どもの声があっても、周囲の空気がとても穏やかでした。

そのため、親としても必要以上に周囲を気にせず、気持ちに余裕を持って過ごせます。

また、スタッフの方も赤ちゃんに慣れている様子で、声かけや対応がとても自然でした。

「大変ですよね」といった共感の言葉をかけてもらえるだけで、気持ちがとても軽くなりました(涙)

こうした雰囲気があるからこそ、赤ちゃん連れでも安心して滞在できる宿だと感じました!

到着時|豪華ウェルカムドリンク&広々ロビー

ウェルカムドリンクコーナー

チェックイン時にまず驚いたのが、ウェルカムドリンクの豪華さです。

ぜんざいやワインまで用意されており、お酒好きの夫、甘党の筆者は大喜びでした(笑)

ウェルカムドリンクの白ワイン

もちろんソフトドリンクやコーヒーもたくさんあるので、子どもも大人も好きなものが飲めるは嬉しいですね。

今回、筆者は11月後半に訪れたので、ロビーもクリスマス仕様になっていました。日々子育てに追われる中で、「あぁ、クリスマスが近づいてきたんだな~」とここで気付きました(笑)

クリスマス仕様のロビー

後ろに写っている屋外プールは、夏季限定で営業しています。水深50cmの子ども用プールもあったので、次の夏にはわが子も楽しめそうです!

赤ちゃんのお世話で慌ただしくなりがちな到着時に、ロビーで親がほっと一息つける時間があるのは本当にありがたいです。

また、ロビーはとても広く、ベビーカーでの移動もスムーズ。人が多い時間帯でも通路に余裕があり、赤ちゃんを抱っこしていてもストレスを感じませんでした。

部屋│和室は子連れにぴったり

「嬉寿亭」の和室全体

今回宿泊したのは、2024年に新しくオープンした「嬉寿亭」の和室(喫煙)です。

「嬉寿亭」の和室は、6名まで利用可能な広々とした和室12.5畳+広縁のお部屋です。

広縁スペース
広縁スペース隣の一間
テレビ(置くタイプだと、子どもが倒す危険あるので壁付けは嬉しい)
入り口横に設置された流し台、冷蔵庫

今回は予約をギリギリにしたため、禁煙室は空いておらず・・・ただ、タバコのニオイは全くせず、禁煙室とほとんど変わらない環境だと感じました。

部屋に入った瞬間、新築ならではの清潔感と落ち着いた雰囲気があり、第一印象から好感を持ちました。

和室なので、8か月の赤ちゃんを布団の上にそのまま寝かせられるのが大きな安心材料です。(ベビー連れにとって、和室は絶対条件!)

ベッドからの転落を心配する必要がなく、ハイハイや寝返りをしても安全に過ごせます。

また、部屋の広さにも余裕があり、赤ちゃん用の荷物を広げても窮屈さを感じませんでした。

部屋からの眺めも良く、外の景色を眺めながら過ごす時間は、赤ちゃん連れでも気分転換になります。

部屋から見える眺望

部屋で過ごす時間が多くなりがちな子連れ旅行。部屋でものんびり広々楽しめて、とてもリラックスできる客室でした。すでにこの部屋が恋しいです(笑)

設備│赤ちゃん連れに嬉しすぎる充実の貸し出しベビーグッズ

戸田屋では、赤ちゃん連れ向けの貸し出しグッズがとても充実しています。

今回、筆者は「ウェルカムベビー特典付き」のプランで予約したため、以下のベビーグッズの貸し出しがありました。

  • ベビーチェア(キッズチェアもあり)
  • ベビーバス
  • バスチェア
  • オムツ用ゴミ箱
  • 調乳ポット
  • 加湿器・空気清浄機の貸出
オムツ用ゴミ箱(もちろんゴミ袋付き)
ベビーバス(手前)、バスチェア(奥)

特に助かったのが、調乳ポットとおむつ用ゴミ箱です。

筆者の子どもはすでに夜間授乳は卒業していますが、調乳ポットがあれば夜中のミルク作りが格段に楽になるので、調乳ポットがある宿はレアかつとても助かるポイントです。(もちろん日中でも大活躍!)

また、おむつ用ゴミ箱があることで、ニオイを気にせず過ごせるのも嬉しいポイントです。大き目のゴミ箱なので、1泊2日ならゴミ袋の交換も必要ありません。

今回は、子どもも一緒に大浴場に行ったため、ベビーバス・バスチェアは使用しませんでしたが、6か月ベビーくらいまでなら大活躍ですね!

「全部持って行かなくても大丈夫」という安心感は、荷物が増えがちな赤ちゃん連れ旅行では本当に大きいと感じました!

食事(ベビー)│離乳食が用意されていて食事の不安ゼロ!

赤ちゃん連れ旅行で特に悩みがちなのが、食事の時間です。

戸田屋では、有料で赤ちゃん用の離乳食を用意してもらえます

今回は夕食時に、7か月用の離乳食を注文しました。

7か月用離乳食(880円)

バイキングの席に案内されてすぐにベビー椅子を準備していただき、「離乳食はもうお持ちしても良いですか?」と声掛けしてくれました。

1分ほどで離乳食を温めて持ってきてくれましたが、子どもが寝てしてしまい・・・(汗)

スタッフの方に「寝てしまったので、ラップをかけてもらえますか?」と声をかけると、「また起きたら声かけてください!もう一度温めてお持ちしますね。」と言っていただけました。

寝てしまった子どもとベビー椅子

しばらくして、大人たちがバイキングを楽しんでいる間に起きて、その後ぺろりと完食しました!

わが子はたくさん食べる子ですが、1食でこの量を平らげたのは初めてだったので、きっと美味しかったんだろうなと推察します(笑)

ベビーフードに頼りがちな旅行ですが、このような準備していただいた食事を一緒に食べることができるのは、とても嬉しかったです!

また、すぐ食べさせられる状態で提供されるため、準備に追われることなく、落ち着いて食事ができたのもとても良かったです。

「赤ちゃんの食事はどうしよう」と不安を感じている方にとって、非常に心強いサービスだと感じました。

食事(大人)│夕食・朝食バイキングは大人も大満足の内容

大人の食事は、夕食・朝食ともにバイキング形式でした。料理の種類が非常に多く、和食・洋食・デザートまで幅広くそろっています。

ディナーバイキングの様子①
ディナーバイキングの様子②
ディナーバイキングの様子③

さすが鳥羽!刺身も新鮮で、海の幸をしっかり楽しめる内容で大満足でした。

マグロの解体ショーも開催されており、会場内に設置されたテレビからも様子を見ることができました。

マグロの解体ショー
バイキング会場に設置されたテレビからも解体ショーが見られる

赤ちゃん連れでその場に居続けるのが難しくても、雰囲気を楽しめる工夫がされているのが嬉しかったです。

中でも印象的だったのが、デザートのアップルパイです。

アップルパイ

温かくて甘さも程よく、食後でもぺろりと食べられました。

こちらはお土産でも購入できる戸田屋のイチオシ商品ということもあり、ぜひ食べていただきたい一品です!筆者は3切れも食べてしまいました(笑)

戸田屋の夕食は、バイキングと部屋食が選べますが、筆者夫婦がバイキング好きということもあり、今回はバイキングの夕食を選びました。

子ども(特にベビー)連れは、バイキングが大変なイメージはありますが、戸田屋ではバイキングでも温かい心遣いがあったので、迷っている方は、バイキングデビューにぜひおすすめします!

朝食バイキングの様子①
朝食バイキングの様子②
朝食バイキングの様子③
朝食バイキングの様子④

サービス│ベビー甚平が可愛すぎる!思い出作りにも◎

戸田屋では、ベビー用の浴衣(80~90cm)を貸し出してもらえます。今回、筆者が利用した「ウェルカムベビー特典付き」のプランでは無料で付いていました。

これが想像以上に可愛く、着せた瞬間から写真撮影が止まりませんでした(笑)

ベビー用の浴衣(80cm)を着たわが子

「パジャマを持っていかなくて良い」というのも、かなり高評価ポイントでした!

また、館内には写真映えするスポットも多く、子どもとの思い出をしっかり残せます。

今回訪れた際は、クリスマス仕様のフォトスペースと小物類が置いてあり、自由に写真が撮れるようになっていました。

クリスマス仕様のフォトスペース
スマホ用の自撮り棒も設置されています
家族写真の撮影にもぴったり

季節に合わせた装飾もあり、滞在そのものがイベントのように感じられたのは嬉しかったです。

また、売店ではおむつも販売されており、「万が一足りなくなっても大丈夫」という安心感があります。

売店の入り口
売店に売っているオムツ

こうした細かな配慮が、子連れ旅行では本当にありがたいです!

温泉│子連れでも楽しめる貸し切り風呂と大浴場

赤ちゃん連れの温泉旅行で、特に気になるのが「本当にゆっくり入れるのか」という点ではないでしょうか。

周囲に気を遣わずに入れるのか、赤ちゃんのペースに合わせられるのかなど、不安を感じる方も多いと思います。

戸田屋では、家族だけで利用できる貸し切り風呂と、開放感のある大浴場の両方が用意されており、子ども連れでも無理なく温泉を楽しめます。

その日の赤ちゃんの機嫌や生活リズムに合わせて、入浴スタイルを選べるのは大きな安心ポイントです。

「温泉に入りたいけれど、赤ちゃん連れだと難しいかも…」と感じている方でも、戸田屋なら無理のない形で温泉時間を楽しめると感じました。

無料貸切温泉

温泉の案内板

戸田屋の無料貸切風呂は全5つでした。(利用可能時間:6:00~24:00)

こちらの貸切風呂は、なんと無料かつ予約不要

我が家は、ベビーの機嫌が良かったので、チェックイン後すぐに向かいました。

貸切風呂の入り口

今回は、「2番地:たぬき風呂」で家族3人(大人2人+ベビー)で入ってみました。

空いている貸切風呂をいくつか覗きましたが、どこも中はコンパクトですが、落ち着いた雰囲気でとても居心地が良かったです。

2番地:たぬき風呂

周囲を気にせず利用できるため、赤ちゃん連れでも安心して入浴できます!

ただし、貸切風呂にはベビーソープやベビーバスグッズはありませんので、ご注意ください。

家族だけの空間で温泉を楽しめるのは、「子連れ旅行ならではの贅沢だな~」としみじみ感じた温泉時間でした。

大浴場

大浴場は、男女合わせて13もあり、全て回ることができなかったですが、どこも開放感があってとても気持ち良かったです。

女風呂、男風呂ともに特におすすめなのは、嬉春亭の露天風呂です!こちらは洗い場が少ないため、人が多い時間帯は少し混み合うかもしれませんが、かなりおすすめです。

育児で溜まった疲れが、じんわりと癒やされる感覚がありました。

いくつか大浴場があるので、部屋から近い大浴場を夫婦で交代しながら利用しやすい点も、赤ちゃん連れには嬉しいポイントです!

周辺観光│戸田屋周辺の子連れにおすすめスポット

赤ちゃん連れの旅行では、移動距離が短く、無理なく立ち寄れる観光スポットを選ぶことが大切です。

戸田屋周辺には、子どもの月齢に合わせて楽しめる場所が点在しており、宿泊と組み合わせた観光プランが立てやすいと感じました。

今回の宿泊では、筆者自身も実際に戸田屋周辺のスポットをいくつか訪れています。その中で「赤ちゃん連れでも行きやすい」「写真も撮りやすい」と感じた場所を中心に紹介します。

長時間の移動や詰め込みすぎたスケジュールにならず、赤ちゃんのペースを大切にできる点も、実際に回ってみて良かったポイントです。

ミジュマル公園inとば

ミジュマル公園inとば

ミジュマル公園は、戸田屋から歩いて10分ほどの場所にある、子ども連れにとても人気の公園です。

車を出さなくても気軽に行ける距離なので、チェックイン前後や、少し時間が空いたときにも立ち寄りやすいためおすすめ!

公園名にもなっている「ミジュマル」は、三重県の応援ポケモンとして親しまれているキャラクターで、県内各地でさまざまな取り組みに登場しています。

そのミジュマルをモチーフにした遊具やオブジェが園内に点在しており、子どもたちのテンションが一気に上がる空間になっています。

ミジュマル公園inとばの全体
滑り台は大迫力
ミジュマルのマンホールも可愛い

実際に訪れてみると、土曜日だったこともあり、多くの子ども連れ家族でにぎわっており、「大人気スポット」という印象でした!

周囲からは楽しそうな声が聞こえてきて、子どもが自然とワクワクする雰囲気があります。

遊具だけでなく、写真映えするスポットが多いのも魅力のひとつです。

ミジュマルのオブジェやカラフルなデザインは、赤ちゃんとの記念写真にもぴったり。実際に筆者も、宿泊の思い出としてたくさん写真を撮りました。

大きな滑り台の前でパシャリ(写真が下手すぎる・・・)

赤ちゃんの場合は、遊具で遊ぶというよりも、外の空気を感じながら散歩したり、写真を撮ったりするだけでも十分楽しめる場所だと感じます。(我が家も滞在時間は20分ほどでした)

ベビーカーでも移動しやすく、短時間の滞在でも満足感がありました。

「遠くまで観光に行くのは大変だけど、少し外で過ごしたい」という子連れ旅行ならではの希望を、ちょうどよく叶えてくれるスポットです。

戸田屋に宿泊するなら、ぜひスケジュールに組み込んでみてくださいね。

鳥羽水族館

鳥羽水族館前の看板

鳥羽水族館は、赤ちゃん連れ・子ども連れ旅行の定番ともいえる観光スポットです。

戸田屋からもアクセスしやすく、車で2分・徒歩で約15分の場所にあり、移動時間が短めなのは、赤ちゃん連れにとって大きな安心材料です。

今回、我が家は2日目に行ったので、戸田屋から車で移動しました。

館内はとても広く、ベビーカーでもそのまま回りやすい造りになっています。エレベーターやスロープも整っており、「赤ちゃん連れで入りづらい」という印象は全くありません

入ってすぐにある大きなモニュメント
各所にスロープがあり、ベビーカー移動もラクラク

通路も比較的ゆったりしているため、人が多い時間帯でも移動にストレスを感じることはありませんでした。

展示されている生き物の種類が非常に多いのも、鳥羽水族館の魅力です。

大きな水槽で泳ぐ魚や、ゆったり動く生き物を眺めているだけでも、赤ちゃんがじっと見入っている場面が多くありました。

初めて見る水族館の魚を不思議そうに見ていました
鳥羽水族館の看板・ジュゴンともツーショット成功!

まだ言葉が分からない月齢でも、色や動きのある展示はしっかり反応してくれると感じます。

また、屋内施設なので、天候に左右されず楽しめる点も大きなメリットです。

雨の日や暑い日・寒い日でも予定を変更せずに済むため、旅行全体のスケジュールが組みやすくなります。

「外遊びは難しいけど、どこか行きたい」というときの選択肢として、鳥羽水族館はとても頼れる存在です。

とても大きなタコ
たくさんのサメ
大きな亀(まるでディズニー映画!)

赤ちゃん連れの場合は、すべてを回ろうとせず、無理のない範囲で一部だけ楽しむのがおすすめだと感じました。

今回、人気のアシカショーを見る予定でしたが、あまりの人の多さに席を確保できず、今回はアシカショーを諦めました(涙)

ですが、アシカショー中は館内が比較的空いているので、その間に人気のジュゴンやペンギンなどをゆったりと回れたのは良かったです!

途中で休憩を挟みながら、赤ちゃんの様子を見つつ回れるのも、施設が広い鳥羽水族館ならではです。

また、鳥羽水族館はおむつ替えスペースはもちろん、ミルク用の熱湯も利用できるようになっていて、とても便利でした。(赤ちゃんスペースは写真NG)

観光を頑張りすぎず、それでも「来てよかった」と思える満足感がある場所。

戸田屋に宿泊するなら、ミジュマル公園とあわせて、ぜひ候補に入れたい子連れ向けスポットです!

まとめ|8か月の赤ちゃん連れでも「また泊まりたい」と思えた理由

いかがでしたでしょうか?今回は、鳥羽市にある老舗温泉宿「戸田屋」を紹介しました。

全体的に、戸田屋は、設備・サービス・雰囲気のすべてにおいて、子ども連れへの配慮が行き届いた宿だと感じました。

8か月の赤ちゃん連れでも、大きな不安を感じることなく、安心して滞在できたのは本当にありがたかったです。

初めての赤ちゃん温泉旅行を考えている方にも、自信をもっておすすめできます。「また家族で泊まりたい」と自然に思える、そんな宿でした。

鳥羽に訪れる際は、ぜひ「戸田屋」に宿泊してみてくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。