【伊勢・志摩版】移住希望者必見!ユニークな子育て支援、紹介します!

これまで県北部、県央部、県南部の市町が行っている子育て支援策を紹介してきました。今回はこのシリーズのラストとして伊勢・志摩エリアの下記4市町の子育て支援について紹介します。子育て世帯はもちろん、これから子どもを持つ予定があり、これらの市町に移住したい、あるいは引っ越したいなど、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

  • 伊勢市
  • 南伊勢町
  • 鳥羽市
  • 志摩市

悩みをサクッと解決、伊勢市の「ママ☆ほっとテラス」

▲ママ☆ほっとテラスの様子。伊勢市オリジナルのいせシナモロールを背景に生後100日記念の写真を撮ることもできる(左下写真)


長い子育て期間の中でも妊娠中や産後直後は特に母親はナーバスになるものです。そんな時期の母親の不安や悩みに寄り添い、相談に乗る場として、伊勢市では福祉健康センター2階、中央保健センター内にママ☆ほっとテラスを設けています。

ママ☆ほっとテラスでは母子保健コーディネーター(保健師)や助産師が母親の相談に乗ってくれます。また同じ境遇の母親とも交流でき、情報交換を行えます。自分と同じように悩みながら子育てに奮闘している他の母親と話せるだけで気持ちが楽になるはずです。

妊娠や出産、育児に関する相談は平日の9時~17時で受け付けていますが、下記、一部の内容は予約制です。予約する際は健康課(電話:0596-27-2435)へお問い合わせください。また、相談会などへ参加する際は母子健康手帳・バスタオル(赤ちゃん用)を持参してください。

【予約が必要な内容】

  • おっぱい相談会 〔毎週木曜(祝日・年末年始は休み) 10時~12時〕
    妊娠中や産後のお母さんを対象に、助産師による個別相談を行います(要申込)
    相談内容に応じて、医療機関の受診をお勧めする場合があります。
  • おしゃべりタイム
    毎週水曜(祝日・年末年始は休み) 10時~11時、11~12時 各回3組開かれており、妊娠中の方や産後の母親同士が交流できる場となっています。

健診スケジュールも一目瞭然。伊勢市オリジナルの子育てカレンダー

伊勢市の子育て支援でもう一つ紹介したいのが「母子保健事業カレンダー」です。子どもが生まれてからの各種健診のスケジュールや、受けられる子育て支援が年間と子どもの年齢ごとに一枚にまとめられています(下記画像参照)。

下記リンクからプリントアウトして、目につく場所に貼っておくと便利でしょう。

2022.kagayake.ura.pdf (city.ise.mie.jp)

2022.kagayake.omote.pdf (city.ise.mie.jp)

▲「母子保健事業カレンダー」の裏面(一部)。子育て支援の年間スケジュールを確認できる
▲「母子保健事業カレンダー」の表面(一部)。受けるべき健診が子どもの年齢ごとに表記されている

育児不安を払しょくする南伊勢町の多彩な産後ケア

出産はしたものの、子育てに不安を抱く母親は多いものです。周りに相談したり、援助を受けられる親類などがいない場合や、ワンオペ育児が予想される場合はより不安は大きくなるでしょう。出産後、子どもや母親自身の体調が優れない場合も育児に不安がつきまとうものです。

そうした母親の育児不安を払しょくするため、南伊勢町では以下のような多彩な産後ケアを用意しています。一人一人の状況に合わせて宿泊や通所や訪問など、適した形でケアが受けられます。こうした丁寧な産後ケアは、ネグレクトなどの児童虐待防止にも繋がります。

【産後ケアの種類】

  • 宿泊型産後ケア
    出産した医療機関を退院した日か後日、委託機関に宿泊しながら保健指導等を受けられます。
  • 通所型産後ケア
    出産した医療機関を退院した日か後日、委託機関に通所(日中のおおむね約8時間)しながら保健指導等を受けられます。
  • 訪問型産後ケア
    出産した医療機関を退院した日か後日、委託機関から助産師などが訪問(日中のおおむね約2~3時間)する形で保健指導等を受けられます。

産後ケアの対象者とケア内容は以下の通りです。

【対象者(以下の要件を全て満たす方)】

  • 南伊勢町に住民票がある方
  • 産後おおむね1年までの産婦およびその子
  • 産婦と児ともに専門的な治療の必要のない方
  • ご家族などから産後の家事、育児などの援助が受けられない方
  • 産後の身体的機能の回復について不安がある、または、育児不安が強く保健指導を必要とする方


【保健指導の内容】

  • 乳房ケア、授乳指導
  • 乳児の出後の経過及び発育状態の観察
  • 育児指導(抱っこの仕方、沐浴指導など)
  • 産婦の母体回復に必要な環境整備及び生活面の指導や相談
  • その他必要とする保健指導や相談

所得制限なし。南伊勢町の子ども医療費助成制度

南伊勢町では生活保護を受けておらず、かつ健康保険に加入している子どもがいる家庭に対し、0歳~18歳の子どもの医療費を助成しています。

助成されるのは保険診療の自己負担分で、医療機関ごとに入院・外来別に1ヶ月単位で計算されます(同じ医療機関であっても、歯科の診療費は独立して計算されます)。受給するための所得制限はありませんが、高額療養費などの給付を受けている場合は、助成額から差し引かれます。

受給するためには、受給資格の申請を行い受給資格証(白色)の交付を受ける必要があります。医療機関の窓口で医療費を支払う際、受給資格証を提示することで、後日、対象の医療費が振り込まれます(下図参照)。


ただし、0歳~6歳の子どもに関しては、白色の受給資格証とオレンジ色の『現物給付』のある受給資格証を提示することで、窓口負担が無料になります。その際、小児慢性特定疾病や育成医療など、他に公費負担医療制度の受給資格証を持っている場合は合わせて提示してください。

受給申請に必要な書類は以下の通りです。もし申請せずに診察を受け、1ヶ月以上経過した場合、特別な理由がない限り、受給資格の開始は申請月の初日からとなります。

【受給申請に必要な書類など】

  • 印鑑
  • 預金通帳
  • 申請者の本人確認ができるもの
  • 個人番号(マイナンバー)がわかるもの
  • 健康保険証(子どもの氏名が記載されているもの)

なお、以下の場合は助成対象外です。

  • 交通事故などの第三者行為
  • 入院時の食事療養にかかる標準負担額
  • 保険給付以外のもの(定期検診や予防接種、差額ベッド代、診断書など)
  • 日本スポーツ振興センター災害共済からの給付を受けている場合

また、下記のような変更があった場合は届け出を行って下さい。

こんなとき持参するもの
住所・氏名が変わったとき印鑑・受給資格証・マイナンバーのわかるもの
健康保険証が変わったとき印鑑・受給資格証・新しい健康保険証 マイナンバーのわかるもの
振込口座が変わったとき  印鑑・受給資格証・新しい預金通帳 ・
マイナンバーのわかるもの
南伊勢町に転入するとき印鑑・預金通帳・身分証明書 子どもの健康保険証・
マイナンバーのわかるもの
南伊勢町から転出するとき印鑑・受給資格証・マイナンバーのわかるもの
死亡されたとき印鑑・受給資格証・マイナンバーのわかるもの
受給資格証を紛失したとき印鑑・身分証明書・マイナンバーのわかるもの

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種の奨励

南伊勢町では厚生労働省の審議で安全性が確認されたことをうけ、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種(以下、HPVワクチン)を受けることを奨励しています。対象は「小学6年生〜高校1年生に相当の女性」で順次案内を送付しています。接種を急ぐ場合は、子育て・福祉課(この項の一番下の「問い合わせ先」参照)までご連絡ください。

未接種のまま対象相当の年齢を過ぎてしまっている方に対してもキャッチアップ接種を行っております。対象は「平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンを合計3回受けていない方」です。令和7年3月31日まで接種を受けられますので、対象に該当し、接種を希望する方は子育て・福祉課までご連絡ください。

また、すでに自費でHPVワクチンの接種をされた方に対しては費用助成(償還払い)を行っています。対象は以下の要件に全て当てはまる方となります。

【ワクチン接種費助成対象者】

  • 平成9年4月2日から平成17年4月1日生まれの女性
  • 令和4年4月1日時点で南伊勢町に住民登録がある方
  • 定期接種の期間(小学6年生~高校1年生相当の間)を過ぎてから、令和4年3月31日までにHPVワクチンを日本国内で自費で接種した方
  • 申請する予防接種の費用に関して、他の助成金等の交付を受けていない

助成金額は、下記➀・➁のうち低い方の金額となります。

  • ➀接種年度の基準単価(最大3回接種分まで)
  • ➁接種に要した費用(交通費や文書料などは対象外)

費用助成の申請期限は、キャッチアップ接種同様、令和7年3月31日までです。申請は、「南伊勢町ヒトパピローマウイルス感染症予防接種費用助成金交付申請書」(下記リンク下部よりダウンロード可能)に下記添付書類を添えて子育て・福祉課へ提出してください。

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種(8/31更新)/南伊勢町 (minamiise.lg.jp)

【申請に必要な添付書類】

  • 振込通帳の写し、またはキャッシュカードの写し
  • 接種費用の支払いを証明する書類の原本・・・領収書、支払証明書等
  • 接種記録が確認できる書類・・・母子手帳・申請証明書(様式第2号)等


(問い合わせ先)
南伊勢町役場 子育て・福祉課(南勢庁舎)
〒516-0194
三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦3057
電話:0599-66-1114 FAX:0599-66-1113

お得な特典が受けられる、鳥羽市の「とばっ子カード」の仕組み

鳥羽市には、子育て世帯(18歳以下の子どもがいる世帯)が協賛店舗で特典が受けられる「とばっ子カード」という仕組みがあります。

上の図のようにカードを申請し、協賛店舗(下記リンク参照)で提示することで店舗が独自に設けた特典(料金の割引など)を受けられます。申請は、とばっ子カード交付申請書(下記リンクよりダウンロード可能)に必要事項を記入し、鳥羽市健康福祉課子育て支援室または各連絡所窓口へ提出してください。

(とばっ子カード協賛店舗一覧)
https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000775350.pdf

(とばっ子カード交付申請書)
sinsei.pdf (city.toba.mie.jp)

なお、郵送で申請する場合は、下記まで申請書をお送りください。

(郵送先)
〒517-0022鳥羽市大明東町2番5号
鳥羽市健康福祉課子育て支援室まで

(とばっ子カードに関するお問合せ先)
電話番号0599-25-1184
E-Mail:kosodate@city.toba.mie.jp

親の就労から子育てを支援。志摩市の「自立支援教育訓練給付金事業」

ひとり親家庭の中には、世帯の収入が少なく、子育てをする上で経済的に厳しい状況に置かれている家庭も少なくありません。

そこで志摩市ではひとり親家庭の親を対象に、就労支援として、必要な技術を身につけるための教育訓練講座の受講費の一部を助成しています。講座受講により技術を習得し、より良い条件で企業に雇用されることで、ひとり親家庭の経済状況を好転させる目的があります。経済的に安定することで、子育てにかかる費用も余裕を持って捻出できるようになります。

対象者は「20歳未満の子どもを扶養している母子家庭の母、及び父子家庭の父」で、次の全ての項目にあてはまる方となります。

  • 市内に住所がある。
  • 過去にこの事業による訓練給付金を受けていない。
  • 児童扶養手当を受給しているか、同様の所得水準にある。
  • 雇用保険法による教育訓練給付の受給資格を有していない。
  • 就労経験や技能・労働市場の状況などから判断して、この教育訓練を受けることが適職につくために必要であると認められる。

【対象講座】
雇用保険制度の教育訓練給付(➀一般教育訓練給付・特定一般教育訓練給付・➁専門実践教育訓練給付)の指定講座

【支給額】

  • ➀一般教育訓練給付・特定一般教育訓練給付・・・受講料の60%
    (上限20万円。1万2千円以下は支給対象外)

  • ➁専門実践教育訓練給付・・・受講料の60%
    (修学年数×40万円を超える場合の支給額は修学年数×40万円で上限160万円。1万2千円以下は支給対象外)

なお、給付金は受講修了後に支給されます。また、雇用保険法による教育訓練給付金の受給者は、上記の額から雇用保険法による教育訓練給付金の額を差し引いた額が給付されます。

【助成申請の手順】

➀事前相談
受講の申し込みをする前に、健康福祉部こども家庭課に事前相談をしてください。受講開始後の手続きは受付けていないので、注意してください。また、事前にハローワークにて雇用保険制度の教育訓練給付金の対象となるかどうかの確認を行ってください。

➁対象講座指定申請

【講座指定申請に必要な書類】

  • 母子(父子)の戸籍謄本
  • 児童扶養手当証書又は前年度分所得証明書
  • 世帯全員の住民票・マイナンバーの分かるもの

➂講座受講

➃給付金支給申請
受講修了後30日以内に申請してください。

【給付金申請に必要な書類】

  • 母子(父子)の戸籍謄本
  • 児童扶養手当証書又は前年度分所得証明書
  • 対象講座指定通知書・教育訓練修了証明書
  • 受講料の領収書 等

なお、次の場合は、給付金を受けることはできません。

  • 市内に住所を有しなくなったとき
  • 教育訓練の受講を取りやめたとき
  • 母子家庭の母または父子家庭の父でなくなったとき

ひとり親家庭の進学をサポート。高認試験合格支援

志摩市では、ひとり親家庭の親または児童(20歳未満)が高等学校卒業程度認定試験合格を目指すための講座受講費の一部を助成しています。

対象者は市内在住で、20歳未満の児童を扶養しているひとり親家庭の親または20歳未満の児童で、次の要件を全て満たす方です。

  • 児童扶養手当を受給しているか、同様の所得水準にあること
  • 過去に高等学校卒業程度認定試験合格支援事業の支給を受けていないこと
  • 高等学校卒業程度認定試験に合格することが適職に就くために必要であると認められる者であること(児童が当事業を受ける場合は、親が上記の条件に該当すること)

給付金には講座受講開始時と修了後、試験に合格した時に給付される3種類があり、それぞれ給付額は以下の通りです。

  • ①受講開始時給付金
    受講費用の30%
    (上限7万5千円。4千円以下は支給対象外)
  • ②受講修了時給付金
    受講費用の40%から受講開始時給付金を差し引いた額
    (受講開始時給付金と合わせて上限10万円。4千円以下は支給対象外)
  • ③合格時給付金
    受講費用の20%
    (受講開始時給付金、受講修了時給付金と合わせて上限15万円)

ただし、合格時給付金については、受講修了時給付金を受けた方が、受講修了日から起算して2年以内に高認試験の全科目に合格した場合に支給されます。

【助成申請の手順】
①事前相談
受講の申し込みをするまでに、健康福祉部こども家庭課に事前相談してください。

②対象講座指定申請

【講座指定申請に必要な書類】

  • 受講講座の資料
  • 世帯全員の住民票
  • 母子(父子)の戸籍謄本
  • 児童扶養手当証書の写しまたは所得証明書

③講座受講

④「受講開始時給付金」支給申請   
受講開始日から起算して30日以内に申請してください。

【給付金申請に必要な書類】

  • 世帯全員の住民票
  • 対象講座指定通知書
  • 母子(父子)の戸籍謄本
  • 受講施設の発行する領収書 
  • 児童扶養手当証書の写しまたは所得証明書


⑤「受講修了時給付金」支給申請   
受講修了日から起算して30日以内に申請してください。

【給付金申請に必要な書類】

  • 受講施設の発行する領収書
  • 対象講座指定通知書・受講修了証明書
  • 児童扶養手当証書の写しまたは所得証明書
  • 母子(父子)の戸籍謄本・世帯全員の住民票


⑥高等学校卒業程度認定試験
年2回(8月・11月)行われます。

⑦「合格時給付金」支給申請 
合格証書に記載されている日から起算して40日以内に申請してください。

【給付金申請に必要な書類】

  • 世帯全員の住民票 
  • 母子(父子)の戸籍謄本
  • 対象講座指定通知書・合格証書の写し
  • 児童扶養手当証書の写しまたは所得証明書

②・④・⑤・⑦に共通する、世帯全員の住民票・児童扶養手当証書の写しまたは所得証明書については、公募等で確認できる場合は省略できます。
また、次の場合は、給付金を受けることはできません

  • 市内に住所を有しなくなったとき
  • 対象講座の受講を取りやめたとき
  • ひとり親家庭の親または児童でなくなったとき

まとめ

これまで、県北、県央、県南、そして今回の伊勢・志摩地域と4回にわたって県内の市町の様々な子育て支援策を紹介してきました。どの市町にも共通する施策や似たような施策もありましたが、その中でもそれぞれの市町ならではの細かい工夫を感じることができました。そしてどの市町のどんな施策からもその市や町で子育てをする親が、育つ子どもが、幸せに元気に過ごせるようにという願いを感じました。

子育て支援策は、その市や町の将来を担う子どもとその子どもを育てる親を対象にしている点で、一番その市や町の「ここに住み続けてもらいたい」という気持ちが反映される施策だと思います。だからこそ、これから三重に移住しようとしている方や、県内で引っ越そうとされている方は、4つの記事を参考に、自分自身でもその市や町の子育て支援について調べてみてください。施策からその市や町の子育てに対する姿勢が見えてきます。その「姿勢」に共感できればきっと、その市や町であなたらしく安心して子育てができるはずです。

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この記事を書いた人

横山 遼

横山 遼

物心ついた時から関東育ちなくせに、生まれたのが伊勢の病院というだけで、出身地を尋ねられたら頑なに「三重!伊勢!」と答えるほど三重が好き。 伊勢には母方の祖父母が住んでいたため、幼い頃は夏休みに伊勢に“帰る“のが楽しみでした。 そんなルーツを持つ自分の中には「純粋に三重が好き」という気持ちと「東京から三重がどう見えているか」という冷静な視点、その2つがあります。 こうした自分の立ち位置を踏まえ、ミエタイムでは、“東京や関東在住の人がどうしたら三重に興味を持ってくれるか”という切り口で、三重の魅力や移住情報などを発信していきたいと思っています。

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