【三重県に住みたい!】古民家暮らしのメリットとデメリットを紹介!

地方移住は時代とともに人気になっていますが、同時に古民家にも注目が集まっています。

古くからある日本の住まいで、地域の風土にあった佇まい。

古き良きものと、心地よく調和します。

このような雰囲気が好きな人にとって、古民家暮らしはひとつの憧れでもあります。

とはいえ、古民家暮らしは、現代の日本の住宅建築と異なるため、生活が不便になることも。

断熱性も高くないため、冬は室温がかなり下がります。

現代の暮らしに合わせた暮らしやすさを求めるなら、住む前のリノベーションが必要に。

古民家は安く購入できるのがメリットの一つではありますが、リノベーションにかかる費用は通常の中古住宅よりも高くなると思ったほうがいいでしょう。

この記事では、古民家のメリットやデメリットはもちろん、古民家暮らしに向いている人についても紹介していきます。

古民家とは

茅葺屋根の家には、昔ながらの土間や縁側があって部屋がひと続きになっている。

古民家のイメージはこんな感じでしょうか。

古民家というものに明確な定義はありませんが、主に建築基準法制定時の1950年以前に建てられた建造物などを指します。

「一般社団法人 全国古民家再生協会」では「昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた『伝統的建造物の住宅』すなわち伝統構法」と定義しています。

伝統的な建造物で、そのレトロな雰囲気、和室の多さ、価格の安さなどから人気が出ています。

引用:「古民家」の定義について | 一般社団法人全国古民家再生協会

古民家暮らしのメリット

古民家で暮らすことに憧れる人も多いでしょう。

ここでは、古民家暮らしのメリットについて考えます。

  1. 昔ながらの間取りで開放感がある
  2. フレキシブルに間取りを変えられる
  3. 家が広い
  4. 夏は比較的涼しい
  5. 価格がリーズナブル
  6. 固定資産税がやすくなる
  7. 古民家再生の補助金が出る
  8. 安心して住める

それぞれ見ていきましょう。

1.昔ながらの間取りで開放感がある

古民家の間取りは襖で仕切られた平屋のことが多く、襖を開ければ各部屋がひと続きになります。

開放感があり家全体の風通しも良くなります。

心地良い暮らしができるでしょう。

2.フレキシブルに間取りを変えられる

家族の気配を感じつつ、場合に応じて襖で個室化することができます。

家族のライフスタイルの変化に柔軟に対応できますし、急な来客時にも安心です。

3.家が広い

古民家は、比較的広い敷地に余裕を持って建てられていることが多いです。

建物以外の敷地も広く、庭としてはもちろん家庭菜園などを楽しむのに十分な広さがあります。

子どもへの食育のために田舎暮らしを検討している人にも、古民家暮らしはぴったりです。

4.夏は比較的涼しい

古民家の作りは、冷房がなくても夏を快適に過ごせるよう通気性が良くなっています。

昨今の猛暑では対応しきれない日もあるかもしれませんが、夏も比較的涼しく自然の風を通すことで過ごせます。

5.価格がリーズナブル

古民家には建物としての価格はほとんどつかず、また古民家が建つ立地も比較的田舎のことが多いので、物件価格はかなりリーズナブルに抑えられます。

古民家の場合、リノベーションが必要になるので、物件価格が抑えられる分をリノベーション費用に充てられます。

6.固定資産税が安くなる

固定資産税は物件の価値に応じて課される税金です。

築年数の経過とともに建物の価値は下がるため、固定資産税の税率が下がっていきます。

7.古民家再生の補助金が出る

古民家のリノベーションには、自治体から補助金が出るケースもあります。

さまざまな種類の補助金があるので、対象になるものを活用することで費用を抑えることができます。

8.安心して住める

シックハウス症候群をはじめとするさまざまなアレルギーは、現代の建物に多く見られる症状です。

古民家はそれらの原因物質を含まない建材を使っているため、アレルギーが起こる心配を軽減できます。

古民家暮らしのデメリット

古民家で暮らすことにはデメリットもあります。

古い建築物ゆえの不便がありますし、リノベーションの規模が大きくなり、想定以上の費用がかかることも。

ここでくわしく紹介しましょう。

  1. 冬は寒い
  2. 陽の光が入りづらい
  3. 建物が劣化している可能性がある
  4. 大掛かりなリフォームが必要な場合がある
  5. 虫が発生しやすい   
  6. すぐには住めない 

それぞれ見ていきましょう。

1.冬は寒い

古民家は、通気性を良くして夏を涼しく過ごせる代わりに、気密性が低いため冬は室温が上がりにくく寒いです。

寒さに弱い人は、毎年冬を超すのに苦労するかもしれません。

そういった人は、できれば温暖な気候の土地で古民家を探すのが良いでしょう。

2.陽の光が入りづらい

平屋造りの分、北側や土間部分は光が入りにくく、日当たりの悪い部屋ができてしまいます。

夏は涼しい避難場所として使えますが、反対に冬は寒さがこたえるでしょう。

3.建物が劣化している可能性がある

古民家は丈夫な建材でつくられているものですが、中には劣化が激しい物件もあります。

空き家になっている間に換気がされず、雨漏りなどがそのまま放置されていることも。

シロアリが発生していることもあります。

物件の購入を決める前に、専門家に調査してもらい、劣化が激しい場合のリノベーション費用などの概算を算出してから、購入を決めましょう。

4.大掛かりなリフォームが必要な場合がある

建物の劣化が激しい場合、リフォームが大掛かりになります。

安価なため購入しやすいと思われた物件にも、思わぬ大きな出費がかさむこともあるので、注意が必要です。

5.虫が発生しやすい 

古民家は立地的に自然豊かな土地にあることが多く、必然的にさまざまな虫が出没します。

家の周りや庭などには虫が多く生息しています。

また、家の構造的に虫が室内に入りやすいこともあり、家の中で虫に遭遇することも頻発するかもしれません。

虫が苦手な人にとっては、安心して過ごせる場所ではなくなってしまうことも。

虫が身近にいる環境でもそれほど困ることなく生活できるかどうか、よく考えることが必要です。

6.すぐには住めない

古民家は長年にわたって空き家のことも多く、修繕やリノベーションが必要になることがほとんど。

古民家を購入してもすぐに住めることのほうがまれでしょう。

移住前にリノベーションなどの打ち合わせが何度か生じる可能性もあります。

すぐには移住できない可能性が高いことも頭に置いておきましょう。

移住先での就職が順調に決まったようなら、しばらくは賃貸で暮らし、家に住めるようになるまで待つことも選択肢として考えておきましょう。

古民家暮らしが向いている人

古民家暮らしには、思わぬデメリットもあります。

賃貸ではなく購入する人も多いことから、自分に古民家暮らしがあっているかどうかよく考えることが大切。

ここでは、どんな人が古民家暮らしに向いているか考えます。

  1. 田舎暮らしに興味のある人
  2. オンリーワンが好きな人
  3. 古いものが好きな人
  4. 家族の気配をいつも感じていたい人
  5. 虫が平気な人

ひとつずつ見ていきましょう。

1.田舎暮らしに興味のある人

田舎暮らしに興味のある人は、自然豊かな土地でのんびりとした時間を過ごしたい、雄大な景色を堪能したいと考える人が多いでしょう。

田舎ならではの虫との共生も喜んで受け入れられる人も。

このような人は古民家暮らしにも同様に興味を持ち出したりします。

古民家暮らしも楽しめる人が多いでしょう。

2.オンリーワンが好きな人

古民家は一軒一軒、趣が違うオンリーワンの建物。

都会によくある建売住宅とは異なるものです。

そのオンリーワンに価値を感じられる人、古民家の貴重さを味わえる人は古民家暮らしを満喫できるでしょう。

3.古いものが好きな人

古い道具やアンティーク家具などと古民家は相性が良く、とてもよい雰囲気の部屋になります。

こういったアイテムが好きな人は、古民家暮らしを楽しめるでしょう。

毎日の生活に潤いがあって、家に帰るのが楽しくなります。

4.家族の気配をいつも感じていたい人

古民家は、ひと部屋ひと部屋を壁ではなく襖でしきっているため、すべての空間が緩やかにつながっています。

そのため、家族の気配を感じながら生活できます。

子どもが小さいうちは、襖を開け放って居間と子どもが遊ぶスペースをつなげて広く使えます。

子どもが成長し個室を望むようになったら、襖を閉めて使えばいいでしょう。

5.虫が平気な人

古民家の立地は田舎であることがほとんど。

自然あふれる土地には、さまざまな生き物が生息しています。

庭や軒先はもちろんのこと、家の中に虫が入ってくることも日常茶飯事。

虫嫌いの人は、古民家暮らしは安心できる場所にはならないでしょうが、虫好きの人だったら楽しんで共存できます。

古民家探しのチェックポイント

古民家暮らしを考えるとき、本当にそこで心地よく暮らしていけるか、いろいろチェックしておいたほうがいいことがあります。

ここでは、そのポイントを紹介します。

  1. 暮らしに馴染めるかチェック
  2. リノベーションでどこまで快適になるかチェック
  3. 内見では細部までチェック

それぞれ見ていきましょう。

1.暮らしに馴染めるかチェック

古民家での暮らしは、それまで慣れ親しんだ住宅設備とは異なります。

風通しがいいので夏は比較的涼しくしのげますが、冬は寒いことにある程度耐性がないとつらいでしょう。

また、古民家に限らないことですが田舎暮らしをする場合は生活に必要な施設が自宅からどのくらいかかるかも把握する必要があります。

銀行や郵便局、病院、市役所などがそれにあたります。

そのほか、保育園や小学校、中学校など、子どもが通うことになる施設についても確認が必要です。

2.リノベーションでどこまで快適になるかチェック

空き家だった場合は特に、再び住める状態にするためにリノベーションが必要です。

古民家は安価に購入できるものですが、リノベーションにどのくらいの費用がかかるかということも考えて、移住にかかる費用として準備する必要があります。

建物全体の劣化が進んでいる場合は、大規模な修繕が必要になります。

3.内見では細部までチェック

内見の際は、住む前に治したほうがいい箇所がどれくらいあるかをチェックします。

そのままの状態で住める部分もチェック。

台所や風呂、トイレなどの水回りは古いことが多く、そのままの状態で住めるか、治す必要があるかなどもしっかり確認しましょう。

三重県の空き家情報

三重県では、市町ごとに空き家情報を掲載しています。

移住希望先の空き家情報をチェックすると、古民家が見つかるかもしれないので、ぜひチェックしましょう。

参考:空き家バンク一覧|三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重

三重県の支援

三重県では、東京23区在住しているか東京圏に在住している人で、23区に通勤している人に対して、移住支援を行っています。

移住支援金は、単身世帯で60万円、二人以上世帯で100万円支払われます。

さらに、子育て世代には加算され、18歳未満の世帯員一人につき最大で100万円支払われるようになりました。

該当する人で三重県に移住を考えている人は、ぜひ利用したい支援です。

なお、支援金が支払われる要件にはさまざまなものがあります。

まず、移住元に関する要件としては、住民票を移す直前の10年間に通算して5年以上の期間、東京23区に在住していた人、もしくは東京圏に住んでいて、東京23区に通勤していた人であることが定められています。

それに加えて、住民票を移す直前に、連続して一年以上の期間を東京23区内に在住していたか、同時期に連続して一年以上東京圏に住み、東京23区内に通勤していたことなどと、とても細かく設定されています。

さらに、移住先に関すること、世帯に関すること、就職に関することに関しても詳しい要件が定められています。

さらに、テレワークに関することや企業に関することなども、別途設けられています。

この他にもさまざまな要件が設定されているので、まずは自分で確認する必要があります。

さらに、支援金が支払われるかどうかや金額に関して移住先の市町によっても異なるので、必ず移住を希望する市町に問い合わせて確認しましょう。

なお、申請できる期間は、転入後一年以内となっています。

参照・参考:三重県移住・交流ポータルサイト|東京23区の在住者又は東京圏在住で23区への通勤者を対象に、三重県に移住して就業された方などへの移住支援金制度があります

まとめ

古民家暮らしを検討しだしている人は、そのメリットとデメリットの両方について検討する必要があります。

古民家に住む場合、田舎暮らしが想定されますが、田舎での暮らしは生活に不便が生じることも事実。

それらを楽しみながら生活できる人に向いている暮らし方です。

また、自給自足など野菜作りなどをしたい人にも最適。

反対に、虫が嫌いだったり、不便な生活を楽しめない人には向いていません。

古民家を実際に探しだしたら、どの部分をリノベーションするのかチェックし、費用の概算を出しましょう。

物件価格は安くてもリノベーション費用がかかるので注意が必要です。

三重県では居住支援を行っています。

東京圏に住んでいる人は支援金が支払われる可能性があるので、ぜひ確認しましょう。

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この記事を書いた人

ミエマン

ミエマン

三重県で生まれ、三重県で育ち、三重県で活動中。 三重県歴35年以上のミエ大好きマンです。 三重県のありとあらゆるローカル情報を発信し、三重県がより住みやすくなることを願って活動しています。

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