あなたは本当の三重県民?実は三重発祥のグルメたち4選!
皆さんのお住まいはどちらでしょうか。
このミエタイムを読んでいただいている方の中には三重県出身・在住の方をはじめ、愛知県や岐阜県などの近隣の方、そして移住してこようと考えておられる方もいらっしゃると思います。
そんな皆さんにお聞きしたいことがあります。
三重県の名物を他県の名物と勘違いしていませんか?
今回の記事では、実は三重県発祥のグルメであるにも関わらず、いつの間にか他県が発祥であるかのようなすり替えをされてしまっているグルメをご紹介させていただきます。
そのようなグルメに三重県発祥の看板を付けなおすことが本記事の役割です!
それではご紹介していきます。
①天むす~実は「めいふつ天むすの千寿」三重県発祥なのをご存じでしたか?~
天むすというと「愛知県発祥」のイメージがあり、ご当地名物としても紹介されていますよね。
現在は閉店してしまいましたが、「中部国際空港 セントレア」にも天むすのお店が以前あり、名古屋名物の本場天むすとして紹介されていたことからも、空港を利用する方にとっても名古屋名物のイメージが大きいですよね。
しかしながら、この天むすの発祥の地は、我らが三重県津市が始まりなんです。
津市の大門に今でもお店を構える「めいふつ天むすの千寿」で昭和30年代に先代店主さんの奥さんが、忙しい夫にせめて栄養のあるものをと昼食時に小さめのおにぎりの中に大きめの海老の天ぷらを入れたのが原点だと言われています。
その後、昭和53年頃に名古屋にのれん分けをしたお店が出店し、名古屋を中心にたくさんの店で扱われる様 になったことから名古屋名物と言われているそうですね。
「めいふつ天むすの千寿」では、「天むす」を商標登録しており、元祖天むすのお店として、現在でも地元で絶大な人気を誇っています。
こちらのお店では、天むすが1人前5個が750円であり、みそ汁が150円(店内のみ)で飲むことができます。
天むすにはきゃらぶきが添えられており、これが絶妙に合うんですよね。
もちろん店内で食べていくこともできますし、天むすはテイクアウトすることもできます。
テイクアウトには、天むすをアルミホイルとヒノキの経木で包んでくれますので、お土産にも特別感があっておすすめです。
どこか懐かしく、落ち着く味、三重県発祥の名物をご堪能ください。
お店名
めいふつ天むすの千寿
住所
津市大門9-7
電話番号
059-228-6798
ホームページ
http://www.gansotenmusu.com/index.html
営業時間
9:30~17:30(L.O.17:00)
定休日
日曜日、第3月曜日
アクセス
②みそかつ~実は三重県「カインドコックの家 カトレア」発祥なのをご存じでしたか?~
みそかつというと、これも同じように「愛知県名古屋名物」と思われていることも多いと思います。
特に名古屋の「矢場とん」は豚がまわしをつけた看板が特徴で、みそかつといえば、同店を思い浮かべる方がほとんどです。
私としても、最近までみそかつは、名古屋名物だと思っていました。
しかしながら、こちらみそかつの発祥地はなんと今回も三重県津市!
津市上弁財町に現在もお店を構えている、「カインドコックの家 カトレア」で1965年にこちらで生まれたのがみそかつです。
鉄板に平たく大きなカツレツがのっており、その上から味噌ソースをかければ、ジュワ~と音がすると、カツにソースがしみ込んでいって、しっとりとした食感を楽しむことができます。
味もさほど濃くないため、「矢場とん」よりも食べやすいとの声もありますね。
人気なのは「味噌かつスペシャル」1,250円!
三重県本場発祥のみそかつを是非味わってみてください!
お店名
カインドコックの家 カトレア
住所
津市上弁財町17-108-1
電話番号
059-226-5629
ホームページ
営業時間
9:00~20:00(L.O)木曜日15:00(L.O)
定休日
金曜日
アクセス
③ひつまぶし~実は三重県の「つたや」発祥なのをご存じでしたか?~
ひつまぶしというと、うなぎの身が刻まれておりたれがかかっていて、一度目はそのまま食べる、二度目は薬膳(わさび、ごま、のり)とともに食べる、三度目はだしをかけ、茶漬け風にして掻き込むと1食で三度も味を変えることができる鰻の人気料理ですよね。
木のお櫃(ひつ)に入れられていることと、まぶし(混ぜ)て食べることから、ひつまぶしという名前が付いたらしいですね。
ひつまぶしには、こちらも名古屋発祥説と三重県津市発祥説がありますが、いまだに名古屋発祥説が強くひつまぶしといえば名古屋というイメージがあります。
三重県津市は、平成19年ごろには市民一人あたりの鰻消費量が全国一位であり、市内に20軒以上も鰻を食すことができる店があるぐらい、昔から鰻と密接な市でした。
河・海があるその立地と養蚕が盛んであったからこそ、鰻の養殖に必要となる蚕も簡単に準備ができたため、養鰻も盛んになったらしいですね。
三重県津市発祥説の発祥地として有名なのが、津市の老舗である「つたや」となっています。
創業は明治8年、1世紀半以上続く老舗として、地元民にも昔から愛されており、お店の入り口まで上る階段の途中あたりからうなぎのタレを焦がしたような炭火焼の香ばしい食欲をそそる匂いがしてきます。
元々、大昔にかたく質の悪い鰻は客に出せるものではなかったために、細かく刻んで大きなお櫃に入れてかき混ぜ「賄い料理」としてお茶漬けなどで食べていたことが始まりと言われており、発祥と言われています。
現在はもちろん鰻も上質でどれを食べても美味しいのですが、うな丼ももちろんのことながらひつまぶしも発祥の地であって、おすすめですよ!
④番外編:四日市とんてきも危ない!?
三重県四日市市の地元グルメとして、更にB級グルメとしても認知度が高くなってきた四日市とんてき。
分厚い豚肉をにんにくと一緒に濃い目のたれでソテーし、たっぷりのキャベツの千切りをそえた料理で、グローブのように見えるとんてきは見た目のインパクトも味のインパクトも兼ねそろえております。
四日市では戦後間もない、市街地でも食されていたとのことでかなり歴史はあるんですね。
とんてきのたれは全国的にもスーパーなどで流通するなど、知名度が向上していることがわかります。
しかしながら、この四日市とんてきに少し暗雲が立ち込めています。
またしても、県外にその名をとられそうになっています。
とんてきのお店が名古屋や愛知県に出店され、少しずつ勢力を拡大しており、店舗数が三重県を超えかかっているというのです。
とんてきが全国的に知れ渡るのは三重県民として嬉しいことですが、この三重県発祥である「四日市とんてき」として四日市の文字を外さず知れ渡ってほしいですね。
今回こちらの項目でご紹介するのは、四日市とんてきの中でも特におすすめしたいお店です。
その名も「まつもとの来来憲」です。
一番人気のメニューは「元祖 四日市名物大とんてき」1,540円 !
分厚く250gもある豚の肩ロースを柔らかく焼き上げ、にんにくとソースをからめた味で、野菜やごはんにとても合う味になっています。
肉が全部引っ付いている「グローブ」といわれる形も「とんてきスタイル」と言われています。
個人的には、大とんてき、ご飯、豚汁、漬物がついている「大とんてき定食」1,900円。
ご飯、豚汁、漬物はお代わり可能で高コスパです!
こちらのお店は、「ケンミンショー」などのテレビ番組をはじめとして、様々なメディアでも紹介・掲載されるほどの名店として、地元民やとんてきを食べにわざわざ来られるお客さんにも愛されています。
お店名
まつもとの来来憲
住所
四日市市松本2丁目7-24
電話番号
059-353-0748
ホームページ
https://matumoto-rairaiken.com/
営業時間
(平日昼)11:00~14:00(土日祝日昼)11:00~13:00(夜)17:00~19:00
定休日
月曜・火曜
アクセス
なぜ名古屋名物にされてしまうのか考えてみた
上記のように、三重県発祥のグルメを名古屋名物・名古屋発祥としてすり替えられていることがわかります。
近場の名古屋に取り込まれて行っているのが見てわかりますよね。
このようなことが起こっているのは三重県民の県民性も関係しているのではないでしょうか。
①他人に優しい
②争いを好まず、控えめ
③物腰が柔らかく、人付き合いがよい
このような特徴があると言われている三重県民。
ですので他県に他県名物・他県発祥といわれても、あまり気にしないのかもしれないですね。
むしろ、他県は他県で名古屋は名古屋で頑張っている。
広めてくれてありがとう、うちはうちで頑張るという風なやり口なのかもしれません。
後は、店舗毎の公式HPなどを持っているところが少ないため、周囲にPRができにくい。(天むすととんてきは公式HPがあり、周知できている!)
そして、自治体としても県内・県外にそれほどPRしていない。
現在はSNS時代と言われるほどの時代ですので、この記事を読んでいただいた皆さんがSNSを使って発信していただくのが一番良いかもしれません。
みんな知っている公然の三重発祥グルメ!
さて、先ほどまでは実は三重県発祥というグルメを記載してきましたが、誰もが知っている三重県グルメも記載していきますね!
赤福餅
こちらは三重県といえば、真っ先に頭に浮かぶものではないでしょうか。
電車の駅をはじめ、お土産屋さんでも大人気!
三重の和菓子屋「赤福」によって考案されたものです。
お餅がこしあんに包まれており、絶品の甘さがお茶に合います!
伊勢市のおかげ横丁に本店があり、そちらのお店では、テイクアウトと店内で召し上がることもできます。
毎月1日には朔日餅と呼ばれる、季節限定のお餅を販売していることから、毎月1日は早朝から本店に行列ができるほどです。
夏季シーズンには、「赤福氷」と呼ばれるかき氷が販売され、こぞって地元民も観光客も食べる絶品でおすすめです。
松阪牛
誰もが知る松阪牛。
高級品かつ全国的にも知名度が高いこちらのお肉は松阪と名前がつくように三重県発祥。
贈答品にも好まれ、その脂がのったお肉は誰もが食べたいと思うほどです。
条件として、
- 黒毛和種、未経産の雌牛
- 松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
- 松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること
※生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る
という内容を網羅したものが松阪牛として認定されるのです。
伊勢えび
高級なえびとして、全国でも知られているのがこちらの伊勢えびです。
刺身で食べると弾力があり、しまったその身はぷりぷりで甘みがあり、味噌も食べると絶品。
みそ汁や地獄焼き、網焼きにも使われており、ロブスターと並びえびの中の頂点ともいえる存在です。
全国的な漁獲量では、三重県と千葉県が一位を取り合っており、三重県では県魚に指定されているほどです。
「伊勢えび」という名称から、古くから三重県伊勢湾でとれるえびというイメージが強く、三重県発祥と言えます。
伊勢うどん
ふにゃふにゃと言ってもおかしくないその柔らかいうどんと甘辛いたれが混ざり合ったうどんです。
以前より、江戸時代など伊勢神宮に参拝される参拝客のために、疲れた体でも食べられるようにと考案されたものらしいですね。
現在となっては、車や公共交通機関での移動が当たり前ですが、当時となると日本各地から伊勢神宮に参拝される方は歩いて訪れたということになります。
その参拝客のことをそこまで考えられるのはすごいですね。
伊勢うどんは、観光地グルメのイメージが強いですが、本格的なお店も多く、出汁によって味が変わるので店舗によって食べ比べると味の違いがわかっておもしろいですよ。
てこねずし
志摩付近の漁師が船上でとれた魚をその場でさばいて、手で混ぜあわせたことから「てこねずし」と呼ばれるようなったとのことです。
現在はたれに魚の刺身が付け込まれ、酢飯の上に並べて、しそや海苔などの上にちらして食べられることが多いもので、観光客にも大人気です。
主に海沿いの地域で食されてきたが、現在では、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれ、三重県を代表する郷土料理の一品となっています。
三重県南部はカツオの漁獲量が全国でも有数の県であり、マグロの主要な養殖地にもなっているため、カツオ・マグロそして伊勢湾の豊富な海の幸があるからこそ、現在もおもてなし料理として、愛されているのではないでしょうか。
おにぎりせんべい
三重県の企業である「マスヤ」にて作られたのが、「おにぎりせんべい」です。
幼い頃に食べられた方は多いのではないでしょうか。
子供会でもらうお菓子の詰め合わせ袋に入っていた覚えがいまでもあります。
おにぎりの形をしたせんべいが醤油に染まっていて、海苔がちりばめられているお菓子は私の周辺でも評判でした。
一度食べ始めると中々手が止められないというお菓子ですね!
ベビースターラーメン
こちらも三重県の企業である「おやつカンパニー」によってつくられたお菓子です。
小袋に入った「ベビースターラーメン」から、麺が重なり合って平たく大きな「ドデカイラーメン」、そして麺が丸形になりカップの中に入っている「ラーメン丸」など。
世代を超えて、老若男女に愛されているお菓子であると思います。
最近は、「おやつタウン」というベビースターラーメンのテーマパークも開いており、大きなアスレチックやベビースターラーメンづくり体験もすることができて、大人気です。
最後に
今回ご紹介させていただいた、実は三重発祥のグルメ。
皆さんは三重発祥であることをご存じでしたでしょうか。
この記事ではじめて知ったという方がいらっしゃるのであれば、周囲の方にも教えてあげてください。
実はまだ諸説あるのですが、「ういろう」の発祥が三重県の伊勢市という説や「いちご大福」の発祥が三重県の津市の「とらや本家」という説もあり、三重県の発祥グルメというのもまだまだ多そうです。
三重県発祥のグルメ、発祥の地である店舗の料理も是非味わってみてくださいね。
しかしながら、名古屋などの料理も美味しいからこそ「名物」として現在まで有名であることも事実。
両方を食してみて、味比べができるといいですね!
今回も記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!