インターンシップ受け入れに参加を検討する企業・採用担当者は必見!三重県内にインターンを呼び込もう!
三重県内の企業でインターンシップ受け入れに参加したいと思っている採用担当者の方は多いでしょう。
「インターンを受け入れたいけれど、どこで募集をかけたらいいのか分からない」
「全国規模の就職サイトに掲載しても、埋もれてしまうかもしれない」
「そもそも、インターンシップでは学生にどんなことをしてもらったらいいのだろう?」
インターンシップはここ十数年で一般的になってきたもので、具体的にどのようなカリキュラムでインターンを受け入れるべきか模索している企業も多いものです。
さらに、三重県内の企業にとっては大都市の大学に通う学生に周知したくても難しい現状を感じてもいるでしょう。
今回の記事では、インターンシップに参加したい三重県内企業の採用担当者に向けて、実施方法についてご紹介します!
インターンシップとは?
インターンシップとは、学生が社会に出る前に職場や職業を体験するものです。
学生にとっては、実際に働く人の元で話を聞き、仕事を体験することで
「自分にあった業種か、職種か」を見極めることに役立ちます。
企業風土や会社の雰囲気を実際に体験する中で自分にあう企業を知る機会になります。
企業側にとっては、応募への母集団形成に役立ちますしミスマッチによる早期離職の減少に役立ちます。
インターンシップの内容によっては、優秀な人材の発掘にもつながります。
インターンシップは、欧米では古くから多くの企業が採用してきたものですが、日本でも2000年代以降から広く一般的になってきています。
リアル開催だけでなくオンラインでインターンシップを開催する企業もあり、遠方に住む学生にとって参加しやすい形態もあります。
インターンシップの目的・時期・期間・内容
インターンシップの目的にはどのようなものがあるのでしょうか?
さらに一般的な時期や期間について解説します。
目的
インターンシップを行う目的は、企業にとっては母集団形成や優秀な人材の発掘などがあります。
学生にとっては、業界や職種、企業の研究、理解を深める機会となります。
社会人としてのコミュニケーションに触れることでビジネススキルの基本を知ることができます。
時期
学生の夏休みや冬休みに合わせて開催する企業が多数です。
特に夏休みは「サマーインターンシップ」と呼ばれ、多くの企業が実施します。
期間
インターンシップの期間は企業によって大きく変わります。
数日で終える企業もあれば、半年以上など長期に渡ってインターンを受け入れる企業もあります。
短期の場合は、ワークショップや座談会、簡単な課題への取り組みなどになります。
実施期間が短い代わりに回数を多くして、たくさんの学生にインターンシップに参加してもらうこともできます。
長期の場合は、アルバイトのような位置づけと考えると分かりやすいでしょう。
長期インターンで学生の資質を見て選考の参考にすることもできます。
1日だけの開催はインターンシップではなく「1day仕事体験」という名称を使います。
インターンシップという名称を使えるのは2日以上開催する場合に限られます。
内容
グループワークや資料作成のアシスト、ディスカッション、課題解決などがあります。
長期の場合は実際の実務に関わることもあります。
給料について
短期の場合は無給でも学生が集まります。
学生側も企業研究や業界研究の役に立つと考えるためです。
一方、中長期に渡るインターンはアルバイトのような形ととらえましょう。
学生を拘束する時間が長いため、適切な給料を支払いましょう。
インターンシップを行うメリット
インターンシップを行うことの企業側のメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
本項でくわしく解説します。
ミスマッチの防止
入社後のミスマッチによる離職率を少なくすることができます。
採用活動において大きなマイナスとなるのが、入社後の早期離職です。
採用から入社までにかけたコストが無駄になることを防ぐために、インターンシップを受け入れることは意義があります。
優秀な人材に出会える
適性試験や面接だけでは見えてこない、現場での実践力のある人材に出会えるのもインターンシップの特徴です。
短期のインターンシップでは難しいですが、長期の場合は発掘できる可能性があります。
人材育成を早期に行える
インターンシップでビジネスの基本や自社の業務の簡単な作業を教えることで入社前から人材育成を行えます。
入社後はすぐに即戦力として動いてもらうことも可能です。
インターンシップを行うデメリット
インターンシップを行うことのデメリットもあります。
特に中小企業ではインターンシップの担い手となる社員に負担がかかります。
本項でくわしく解説します。
社員の負担になる
インターンシップは人事や採用担当者だけがかかわるものではなく、現場社員に協力を仰ぐ必要があります。
現場の社員には既存の業務があるので、社員の拘束時間や精神的負担が大きくなります。
通常業務の負担を減らすなどの配慮が必要です。
自社の魅力が伝わるか分からない
短期のインターンシップは自社の認知度を上げ母集団形成には役立ちます。
一方で「この会社にぜひ入社したい!」と思わせるほどの魅力が伝わるかどうかはわかりません。
学生にとってインターンシップに参加するメリット
学生にとってインターンシップに参加するメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
本項でくわしく解説します。
業界研究・職種研究ができる
業界や職種のことをどれほど研究しても、実際の職場に身を置くことにはかないません。
学生はインターンシップに参加することで研究を深めます。
職場・現場のイメージがわく
職場を体験することで業種や職種の実際に働いたときのイメージをつかむことができます。
就職活動の際にどのような業種・職種に応募するかの判断材料にできます。
世界が広がる
同世代の同じような環境にいる仲間としか交わってこなかった学生にとって、短期間とはいえ社会で働く人たちの中に身を置くことで世界は一気に広がります。
視野を広くして就職活動にのぞむことができます。
仲間ができる
大手企業では多くのインターンを受け入れます。
一緒にインターンシップを受けた学生同士が仲間になり、就職活動の情報交換をすることなど関係が構築できます。
入社後のミスマッチを防げる
インターンとして現場の雰囲気や仕事内容を知ることで、学生は自分に合うかどうかを判断できます。
入社後のミスマッチを防ぐことになるので企業側にとってもメリットになります。
志望動機に深みが出せる
インターンシップ後、実際に就職活動が始まる際に志望動機を書く際に、志望動機に深みや説得力が増します。
インターンシップを行う際に決めること
企業がインターンシップを行うに当たって明確にしておくべきこと、決めるべきことについて解説します。
目的を明確にする
自社がインターンシップを行う目的を明確にしましょう。
「母集団形成が目的なのか」
「内定に近い学生を発掘することが目的なのか」
目的によってインターンの期間の長さや内容が変わります。
人事や採用担当だけでなく経営層とともに議論を重ね、インターンに参加する目的を明確にしましょう。
話し合いを重ねることで自社が求める人物像の明確化にもつながります。
期間・開催時期の決定
開催期間を数日の短期にするのか、数ヶ月にわたる長期にするのかを決めます。
インターンシップを行う目的によって決めるといいでしょう。
自社の認知度アップや母集団形成が目的なら、短期間にして開催回数を増やす方がいいでしょう。
優秀な人材に出会うことが目的なら長期にカリキュラムを組んで実践するほうが良いでしょう。
開催時期は学生の休暇に合わせて夏休みや冬休みに開催する企業が多くなっています。
自社の繁忙期を避けるなどしてベストな開催時期を探りましょう。
内容の決定
会社説明会の延長のような形にしたり社員を含めた座談会にしたり、インターンシップの内容は多岐にわたります。
自社オリジナルのカリキュラムを組んで、学生の記憶に残るインターンシップを目指しましょう。
カリキュラムの作成
インターンシップのカリキュラムは業種や職種、目的によって変わります。
いずれにしろ、カリキュラムがしっかり組まれていないと参加学生の時間を拘束しただけで終わってしまう危険性もあります。
自社に合ったカリキュラムを作りましょう。
インターンシップに関わる社員を決定する
人事や採用担当とともに、インターンシップで学生と関わる部署や社員を選定し、どのようなカリキュラムで進めるかを話し合いましょう。
現場の社員からの意見はカリキュラムの作成に役立ちます。
長期の場合は仕組みを作る
長期のインターンシップの場合はそれなりの仕組みを作ることが必要です。
採用選考の情報として使いたい場合は、学生の力を見抜けるような長期的なカリキュラムを作る必要があります。
必要な環境の準備
PCやデスクなど、インターンを受け入れるための環境の設定が必要です。
セキュリティ対策
PCに触れさせる場合などは、機密情報に学生がアクセスできないようセキュリティ対策を行うことが必要です。
インターンシップの内容について
インターンシップで行う内容は、開催する期間によって変えるといいでしょう。
本項でくわしく紹介します。
短期の場合
数日程度の短期の場合は簡単なセミナー形式や課題形式で行うことが多いです。
学生にとっては業界研究や職業研究ができますし拘束時間が短いので参加しやすい形式です。
オンラインでも開催できるので都市部の学生に認知を広げるチャンスになります。
中期の場合
数日から数週間程度の中期の場合は、グループディスカッションやプレゼンテーション形式などでのインターンシップが可能です。
ひとつの課題を設定して学生にディスカッションを重ねてもらったり、最終的なプレゼンテーションでの発表を期待できます。
長期の場合
1ヵ月以上の長期にわたって実際の業務を行ってもらいたい場合は長期のインターンシップを行います。
3年次だけでなく1、2年次から始める企業もあります。
企業・学生双方の負担は大きいですが、入社後のミスマッチを減らすメリットがあります。
2025年卒のインターンシップは採用情報にできる!
経済産業省、文部科学省及び厚生労働省は「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正し、2025年卒の就職活動から、一定要件を満たすインターンシップに参加した学生情報を採用選考に活用して良いということになりました。
これまでは、インターンシップを採用に直結させると学業がおろそかになってしまうことが懸念されることから禁止されていたものが解禁された形です。
一定の基準とは
一定の基準として経済産業省のHPに記載されているものは以下のとおりです。
- 就業体験要件 必ず就業体験を行う。インターンシップ実施期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てる
- 実施期間要件 インターンシップの実施期間は、汎用的能力活用型では5日間以上、専門能力活用形では2週間以上
上記のような要件などがあります。
参照・引用:経済産業省|現大学2年生より、インターンシップのあり方が変わります!
インターンシップサイト
「みえ」のインターンシップ|「みえ」のインターンシップ情報
三重県内のインターンシップ受入企業を検索できるサイトです。
エリアと業種から該当する企業を抽出できるようになっています。
掲載を希望する企業は、同サイトから法人登録申請を行いましょう。
全国規模の就職サイトに掲載
全国規模の就職情報サイトもあります。
都市部の学生を呼び込みたい場合やUターンだけでなくIターン希望の学生も呼び込みたい企業は全国規模の就職サイトに掲載すると効果的です。
まとめ
本記事では、インターンシップを開催したい企業や採用担当者に向けて解説しました。
本記事で解説した内容は、以下の通りです。
- インターンシップとは?
- インターンシップの目的・時期・期間・内容
- インターンシップを行うメリット
- インターンシップを行うデメリット
- 学生にとってインターンシップに参加するメリット
- インターンシップを行う際に決めること
- インターンシップの内容について
- 2025年卒のインターンシップのルール改正について
- インターンシップサイトの紹介
インターンシップを行うことは、自社とマッチする学生と出会い、よりよい人材を早い段階で見極める上で大きなメリットがあります。
一方で、インターンシップに関わる社員にとっては業務が増えることでの負担があります。
それなりのコストもかかるでしょう。
メリットとデメリットをよく考え、自社にあった形のインターンシップを開催しましょう。