UターンIターン転職・就職のメリットとデメリットとは? 三重県の支援も紹介!

「進学を機に三重県を離れたけれど、また三重に戻って就職したい」

「都市部で育ったけれど、地方に移住してワークライフバランスを大切にした働き方を実現したい」

「実家の近くに住んで、親に子育てを協力してもらいながら働きたい」

さまざまな考えから三重県へのUターンやIターンを希望している人がいます。

就職や転職をするだけでも人生にとっては大きな転機となりますが、移住がともなうとなると考えることが多くなります。

三重県内には、移住を支援する制度や窓口などが多くあります。

この記事では、三重県内に移住して就職を考える人のためにUターンIターンのメリットやデメリットから、県内での就職を成功させるための方法、三重県が行う移住支援策などについてくわしく紹介します。

三重県に移住を考えている人は必読です!

Uターンとは? Iターンとは?

UターンやIターンという言葉はよく耳にしますよね。

本項では、まずこの2つの言葉について解説します。

Uターンとは?

進学や就職などを機に、地元から他の地方へ移住した人が再び故郷に戻ることを指します。

元いた場所から移動し、再び元いた場所に戻ることを示す図がアルファベットの「U」に似ていることから「Uターン」と呼ばれるようになりました。

多くの地方都市にとっては若者が進学や就職を機に地元から流出し、そのまま戻ってこない人が多いことが人口減少の要因となっており、人を呼び戻すことが課題となっています。

Iターンとは?

その土地にはまったく縁のない都市部に住む人が、就職などを機に地方に移住することを指します。

移動のパターンが一方から一方へ向かうことがアルファベットの「I」に似ていることから「Iターン」と呼ばれるようになりました。

地方の魅力を広く発信し、地元出身者でない人にも県内に移住してもらうことは意義深いことです。

多くの自治体で移住支援を行っています。

UターンIターンのメリット

UターンやIターンのメリットはどのようなものがあるでしょうか? 

本項で詳しく解説します。

通勤ラッシュから解放される

都市部で働いていて大きなストレス要因となるのが日々の通勤ラッシュでしょう。

満員電車に揺られて数十分、長い人だと一時間以上を通勤に費やします。

往復となるとその倍で、一日に二時間以上を通勤の時間に取られる人も多くいます。

通勤にかかる時間に疑問を感じる人も多いのではないでしょうか?

さらに、公共交通機関のラッシュ時の混雑は精神的にも体力的にも消耗するものでストレスの元となります。

地方に移住すれば車通勤が主流ですし、公共交通機関を使っても都市部のような通勤ラッシュにはなりません。

通勤にかかるストレスはだいぶ減るでしょう。

自治体の支援が受けられる可能性がある

自治体によっては、移住者支援を行っている自治体があります。

住居サポートや子どもへの支援などもあります。

要件を満たせば移住支援金を得られるメリットもあります。

親からのサポートが得られる

Uターンする人にとっての大きなメリットが、親からのサポートを得られることでしょう。

実家に戻れば食事や洗濯などの家事をサポートしてもらえます。

家族でUターンする場合には、子どもを預かってもらったり送迎を手伝ってもらうこともできます。

都市部で夫婦2人だけで子育てをしていた人にとっては、大きな恩恵が得られることでしょう。

都市部よりも豊かな暮らしができる

都市部に比べて、生活費全般が安くなります。

賃貸に住む場合には家賃は数万円単位で安くなります。

「一戸建てを購入したい」と思っても、都市部ではなかなか難しいのが現状ですが、地方だったら購入することが可能ですし広い敷地で十分な広さの庭付き一戸建ても叶います。

子どもを伸び伸び育てたいという想いも叶うでしょう。

子供にかかる塾や習い事の費用も安い傾向にあります。

全体をとおしてリーズナブルに生活でき、その分趣味や娯楽、旅行など多くのことを楽しめるでしょう。

保育園に入園しやすい

夫婦共働きの場合、子どもを保育園に入れる必要があります。都市部だといくつも希望の園を書いても通るかどうかわかりません。

兄弟が別々の保育園になってしまうこともあります。

自宅からずいぶん遠い場所の園になってしまい、送迎に時間がかかることもあります。

その点、地方だったら希望する保育園に入園させることが可能です。

共働きをしやすい環境といえるでしょう。

親の介護と仕事を両立できる

親の介護が必要になった場合、都市部に住みながら介護を引き受けることは難しいでしょう。

地元に住んでいれば、働きながら介護をすることが可能です。

介護までいかずとも、年老いた親を近くで見ながら仕事ができるのは親子ともども安心材料となるでしょう。

身につけたスキルが活かせる

都市部の企業で働いていたときに身につけたスキルを地元企業で活かせます。

都市部の企業のほうがより早くより高いスキルが身につけられます。

そのスキルを持って地元企業の即戦力となって転職することができます。

UターンIターンのデメリット

UターンやIターンすることのデメリットにはどんなことが挙げられるでしょうか? 

本項で詳しく解説します。

収入が低い傾向がある

給与は都市部の企業より低くなるでしょう。

同業種・同職種であっても低くなります。

ただ、家賃をはじめとする生活費全般が安くなるので、給与が減ったことで生活が苦しくなるわけではありません。

実家に戻る場合は家賃もかからないのでその分自由に使えるお金が増えるでしょう。

自分に合った求人が見つかりにくい

希望する職種や業種の求人が少なかったり、場合によっては希望の職種自体がないこともあります。

人口が少ない地方都市ではどうしてもありえることです。

専門職や技術職として転職を考えている人は、移住先に自分の従事したい職種があるかどうかをリサーチしましょう。

車の維持費がかかる

多くの地方都市の場合、車が必需品になります。

移住と同時に車の購入費用がかかります。

さらに維持費がかかります。

維持費は、ガソリン代や車検代、その他修理代などが含まれます。

環境に溶け込めない場合がある

Iターンで就職する場合、新しい土地に馴染めない可能性があります。

土地には独特の風習や文化があります。

積極的に地域の催しやお祭りなどに参加し、溶け込む努力が必要です。

地域住民が集まって町内に関わる仕事をしたりすることなどもあり、都市部とは違い密な関係が必要になります。

地元出身でない場合は、積極的にコミュニケーションをとる姿勢が大切です。

コミュニケーションが苦手な人は苦労する可能性があります。

平均賃金の差の考え方

地方は都市部と比べて給与が低くなることを、前項で解説しました。

具体的には三重県と都市部でどのくらいの賃金の差があるのでしょうか?

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、三重県の平均賃金は298.2万円でした。

東京都の平均賃金は364.2万円、大阪府の平均賃金は326.9万円となっています。

都市部と比べると平均賃金の差が大きいことが数値として分かります。

しかし、家の購入費や賃貸料、生活費、教育費などは都市部に比べてずいぶんやすくなります。

給与が低くなったからといって生活が困るわけではありません。

特に住まいの安さは格別です。

総務省統計局の「借家の1か月当たり家賃・間代及び1畳当たり家賃・間代ー都道府県(2018年)」によると、三重県の1か月当たり家賃・間代は43,656円でした。

東京都は81,001円、大阪府は55,636円となっています。

東京都と比べると2分の1弱の家賃で家が借りられます。

参照:厚生労働省|「令和3年賃金構造基本統計調査」(10) 都道府県別にみた賃金

参照:総務省統計局|「都道府県別でみる住宅状況〜住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より〜」統計局ホームページ/統計Today No.152

新卒でUターン就職を目指す

令和5年1月の三重県の有効求人倍率は1.15倍(正社員に限る)となっています。

有効求人倍率は1より大きくなるほど求人に対して応募が不足している状態といえます。

つまり、三重県の企業は現在人材確保したい状態にも関わらず、応募者が少なく人材確保に苦戦している状態といえます。

都市部からUターンを検討する学生にとっては企業を選んで志望企業に内定する可能性が高い状況です。

今はUターン就職も有利にはたらく時代といえます。

参照:厚生労働省 三重労働局|労 働 市 場 月 報

UターンIターンを成功させる方法

就職や転職にともなって住む場所を変えることは、仕事だけでなく生活全般、ひいては人生にも関わるような大きなことです。

UターンやIターンを検討する場合は、いくつかのことを考えてから行動に移しましょう。

本項では、UターンやIターンに成功するための方法について詳しく解説します。

移住先で叶えたいことを明確にする

移住して叶えたいことは何でしょうか?

どのように暮らし、何を大切にして人生を歩んでいきたいと思っていますか?

漠然とした考えで就職先を決めてUターンやIターンをしても後悔につながりかねません。

UターンやIターンを検討する際には、自分のライフプランについて考えましょう。

ライフプランとは、生涯にわたる生活設計のことです。

人生を歩む中で、結婚や出産、子どもの進学、住宅の購入、車の購入など大きなイベントや変化がおとずれます。

そのときどきの変化を予測して計画を立てておくことでお金の準備などができます。

ライフプランをたてる過程で自分はどんな人生を望んでいるのかが少し明確になります。

家族がいる人は、家族と話し合いながら計画をたてることでお互いが人生をどう歩んでいきたいかのすり合わせができます。

特に子どもの進学に関することや家の購入などは、個々の考え方によって大きく異なるものです。

下記に、ライフプランをたてる上で参考になるサイトを紹介しています。

ぜひトライしてみましょう。

ライフプランをたてて、それにそった転職活動を行いましょう。

参考:一般社団法人 全国銀行協会|自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション

地域での交流に積極的に参加する

地方では、その土地ならではの集会やイベントなどが頻繁に開催されます。

都会暮らしのときにはなかった密度の濃さにとまどうこともあるでしょう。

地域に溶け込むことはその土地で暮らしていく上で大切なことです。

自分が住む土地を活性化する一員となるべく、地域貢献と思って積極的に参加しましょう。

都市部でスキルを身につける

地元企業の場合、即戦力に限定して求人を出すことも多いです。

特にIT系や技術職の場合は、雇ってから教育するよりも即戦力となる人材を望むものです。

都市部で働いている間に高いスキルを磨きましょう。

大企業でしか学べないスキルがあります。

スキルがないまま県内企業に就職しても教えてくれる人材がいない場合があります。

高いポータブルスキルを身に着けてUターン転職をすれば採用された企業で重宝がられるでしょう。

Iターンの場合はまずおためし移住を検討する

Iターンの場合、移住先での生活はイメージしにくいものでしょう。

イメージとのギャップに悩むこともあるかもしれません。

移住してから「イメージと違った」と感じてしまった場合、再度違う土地に引っ越すのもかなりの労力です。

家族がいる場合はさらに環境の変化に対する負荷を考慮しなければなりません。

本格的な移住の前に、おためしで移住してみましょう。

週末や連休などを使って短期で住むことで、多少なりともイメージがつかめます。

気候の違いなども肌で感じることで自分や家族にあうかどうか想像できるでしょう。

三重県の支援サイトを紹介

三重県にUターンやIターンをする人向けの支援サイトがあります。

本項で詳しく紹介します。

おしごと広場みえ

UターンIターン就職を希望する人をサポートしてくれます。

東京・大阪に相談窓口があります。

相談会や合同企業説明会なども実施しています。

新卒でのUターンIターン向けに近府県の大学を中心に25の大学と就職協定を結んでいます。

各大学と連携し、学生の就職活動を支援しています。

参考:おしごと広場みえ|U・Iターン就職

ええとこやんか三重

三重県への移住、交流のポータルサイトです。

電話やメールでの移住相談に加え、Zoomを利用したオンライン相談を実施しています。

予約が必要ですので、詳しくは同サイト内|Zoomを活用したWeb相談を行っています!|セミナー|三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重までアクセスしてみましょう。

東京都にあるふるさと回帰支援センター内に「ええとこやんか三重移住相談センター」を設置しています。

現在、東京圏にお住まいの方は対面で相談できるのでぜひ活用しましょう。

営業時間は火曜〜日曜10時〜18時、定休日は月・祝日になっています。

相談の流れ、予約等についてはこちらからアクセスしてください。

ふるさと回帰支援センター

ええとこやんか三重には、各市町の「応援制度一覧」も掲載されています。

移住を検討する市町の制度を確認しましょう。

市町の応援制度一覧|三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重

参照・参考:ええとこやんか三重

移住に関する相談窓口

東京・大阪・名古屋には移住相談窓口が設けられています。

各窓口ごとに営業時間、実施日が異なるため、あなたの三重暮らしを応援します|三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重より、お近くの窓口にアクセスの上、確認しましょう。

移住支援金に関して

東京23区の在住者または東京圏在住で23区への通勤者を対象に、三重県内に移住して就業する人への移住支援金制度があります。

支給金額や支給要件は移住先市町によって異なります。

くわしくは移住先市町の担当窓口に問い合わせてみましょう。

まとめ

この記事では、UターンIターンで三重県に移住し、働くことを希望する方のために、以下のことについて具体的に解説しました。

  • Uターンとは?Iターンとは?
  • UターンIターンのメリット
  • UターンIターンのデメリット
  • 新卒でUターン就職を目指す
  • UターンIターンを成功させる方法
  • 三重県の支援サイト
  • 三重県の支援金に関する情報

現在は県内の有効求人倍率が1倍を超えており、応募者にとって有利な状況となっています。

三重県では移住相談窓口を主要都市に設けていますし、オンラインでの相談も可能です。

東京23区在住や東京圏で働く人が移住する場合(支給要件を満たした場合)には移住支援金も支払われます。

自然豊かな三重県でワークライフバランスを保って働きたい人はぜひ一度相談をしてみましょう。

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この記事を書いた人

ミエマン

ミエマン

三重県で生まれ、三重県で育ち、三重県で活動中。 三重県歴35年以上のミエ大好きマンです。 三重県のありとあらゆるローカル情報を発信し、三重県がより住みやすくなることを願って活動しています。

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