夏になると四日市市では数多くのイベントが開催されます。その中でも特に有名なのが近鉄四日市駅・JR四日市駅周辺で行われる大四日市まつりです。四日市市民はもちろんですが、県外からも訪れる人が数多くいる名物イベントとなっています。
本記事では大四日市まつりの魅力について詳しく解説します。大四日市まつりに興味があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
大四日市まつりとは?

大四日市まつりは、三重県四日市市で毎年8月の第1土曜日・日曜日に開催される、四日市市最大級の夏祭りです。毎年10万人以上の来場者が訪れる一大イベントへとなっています。
大四日市まつりの特徴は、地元の伝統文化と市民参加型のイベントが融合している点にあります。なかでも、からくり仕掛けで顔が伸びる「大入道山車(おおにゅうどうだし)」は圧巻で、見る人すべてを魅了する四日市の象徴的存在です。
また、四日市駅前を中心に、100店を超える屋台やキッチンカーが並び、地元グルメや定番の縁日メニューを楽しめます。よさこいソーランや四日市おどり、地元団体によるパレードやステージ演奏など、参加者と観客の距離が近く、まつり全体が一体感に包まれます。
アクセス面でも、近鉄四日市駅・JR四日市駅から徒歩圏内に会場が集約されているため、公共交通機関を使って参加しやすいのが魅力です。家族連れはもちろん、カップルや若者、帰省中の地元出身者など、幅広い層が訪れている四日市市の名物イベントです。
大四日市まつりのスケジュール
今年の大四日市まつりは、8/2(土)、8/3(日)に開催されます。詳細なプログラムについてはまだ発表されていないので、参加する予定がある方はこまめに公式ホームページをチェックしておきましょう。
また、大四日市まつりは天候次第でスケジュールが変わったり、プログラムに変更があったりする場合もあります。随時情報を発信されるので、見逃さないように注意してください。
大四日市まつりの魅力

大四日市まつりの魅力は数多くあります。ここでは、代表的な大四日市まつりの魅力について紹介します。大四日市まつりに参加してみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
四日市の伝統文化を象徴する迫力満点の「大入道山車」
大四日市まつり最大の見どころといえば、「大入道(おおにゅうどう)」のからくり山車です。大入道は、江戸時代のからくり技術を活かして製作されており、約6メートルという巨大な姿から、顔がぐんと伸び上がり、目玉が動き、舌を出すなどのユニークな演出を見せてくれます。
特に子どもたちにとってはインパクト抜群で、「はじめて見たけどびっくりした!」という声も多く聞かれます。四日市の伝統文化と職人技が詰まったこの山車は、市外・県外から訪れる観光客にも人気が高いです。
また、からくりの操作は地元の保存会が担っており、地域文化を今に伝える重要な役割を果たしています。写真映えも抜群なので、SNSに投稿する方も年々増加しています。訪れた際には、ぜひその目で迫力のからくりを体感してみてください。
100店舗以上が並ぶグルメゾーン
大四日市まつりの楽しみといえば、市街地に広がる屋台・露店です。近鉄四日市駅前の広場や商店街通りには、たこ焼き・唐揚げ・焼きそば・フルーツ飴といった定番の屋台が軒を連ね、どこも大勢の人で賑わっています。
地元ならではの出店も豊富で、四日市名物のとんてきや、地元高校生が企画したオリジナルスイーツ屋台など、ここでしか味わえない限定メニューが登場することもあります。観光目的の方はもちろん、地元住民にとっても毎年の「食の楽しみ」の一つとなっているといえるでしょう。
また、夜はライトアップされた屋台の雰囲気が幻想的になり、お祭りのムードを一層盛り上げてくれます。家族連れ・カップル・友人同士での食べ歩きにもぴったりな時間を過ごすことができるでしょう。
四日市の熱気を感じるパレード&演舞イベント
大四日市まつりの大きな特徴は、市民参加型イベントの多さです。メインストリートでは、「四日市おどり」や「よさこいソーラン」などの演舞が披露され、地元の企業・学校・市民団体などがグループごとに参加します。特に夜の部は提灯や衣装で彩られており、見応えがあります。
また、伝統的な獅子舞や子ども神輿(みこし)、和太鼓演奏なども実施され、観光客にとっては四日市らしい「文化とのふれあい」ができる貴重な機会です。観客との距離が近く、掛け声や拍手で会場全体が一体となるのも特徴です。ただ見るだけでなく、「参加している感覚」を味わえるお祭りであることが、リピーターの多さにもつながっています。
駅から近く参加がしやすい
四日市の中心市街地で開催される大四日市まつりは、近鉄四日市駅・JR四日市駅から徒歩でアクセス可能という立地の良さも大きな魅力です。メイン会場は駅からすぐのアーケード街や中央通り周辺に集中しているため、電車で来ても迷うことなく会場入りできます。
また、周辺にはコインパーキングや大型商業施設の駐車場も多数あり、車での来場にも便利です。特にファミリー層からは「帰りの混雑を避けやすい」という声も多く、アクセスの良さが快適なイベント体験につながっています。
公共交通機関の混雑情報やシャトルバス運行などは、公式サイトや市の広報で事前に確認できるため、事前準備さえしておけばストレスなく参加できるお祭りといえるでしょう。
世代を問わずに楽しめる
1963年に四日市市の市制を記念してスタートした「大四日市まつり」は、今や60年以上の歴史を誇る地域密着型のビッグイベントです。「地元の誇り」として毎年開催され、市内の小中学生から高齢者まで幅広い年代が関わって運営・参加しています。
祖父母・親・子どもが同じ思い出を共有できるイベントとして、「三世代が参加できるの夏の風物詩」となっており、思い出作りや地元愛の育成にもつながっています。また、四日市出身の方がUターンしてこの祭りに合わせて帰省することも多く、「人の縁がつながる場所」としても価値があるイベントといえるでしょう。
大四日市まつりに参加する際のポイント

大四日市まつりに参加する際には、意識しておくべきポイントがいくつかあります。快適にお祭りを楽しむために、ぜひ以下のポイントをチェックしておいてください。
混雑を避けたいなら時間帯をずらそう
大四日市まつりは人気が高く、特に土曜の夜と日曜夕方は来場者が集中しやすい時間帯です。ゆっくりと楽しみたい方は、朝〜昼過ぎの比較的空いている時間帯に訪れると快適に過ごせます。
また、パレードやステージイベントの時間が決まっているため、お目当ての催しがある方は開始時間の30分〜1時間前には会場入りしておくと安心です。屋台巡りが目的の方は、夕方前に出向くと比較的並ばずに楽しめるでしょう。
荷物は最小限にしておく
お祭り当日は、身軽な格好で参加するのが鉄則です。人混みの中ではリュックよりもボディバッグや斜めがけのポシェットが動きやすく、スリ対策にもなります。また、貴重品は身体に密着する場所に収納するのが安全です。
持っておくと便利なアイテムとしては、小銭(現金)・モバイルバッテリー・汗ふきシート・ハンカチ・除菌シート・ポケットティッシュなどがあります。スマホ決済が使える屋台も増えていますが、まだまだ現金のみの店舗もあるため、両方準備しておくと安心です。
トイレの場所は事前にチェックしておく
お祭りでは屋外に長時間滞在することになります。トイレの場所を事前に確認しておくことはとても重要です。会場には仮設トイレが設置されますが、混雑時には長蛇の列になることもあります。時間に余裕を持って行動しましょう。
近鉄四日市駅や周辺商業施設のトイレを活用するのもひとつの手ですが、施設の営業時間に制限がある場合もあるため注意が必要です。お子様連れの場合はとくに早め早めの対応を心がけると安心です。
服装は動きやすさを重視しよう
大四日市まつりは8月の真夏に開催されます。日中はとても暑くなるため、通気性の良い服装・帽子・日焼け止め・水分補給用の飲み物は必需品です。夜になっても蒸し暑さが残るため、動きやすく、汗をかいても不快にならない服装を意識しましょう。
また、浴衣で訪れる方も多いですが、履き慣れない下駄や草履で長時間歩くのは足を痛める原因になります。靴擦れ対策として絆創膏や履き替え用のサンダルを持っておくのもおすすめです。
SNS投稿・撮影の際はマナーを守ろう
SNSに写真を投稿したい方も多いと思いますが、撮影する際は他の来場者や出演者の迷惑にならないよう配慮が必要です。特に子どもや一般参加者が映り込む場合は、肖像権への配慮も忘れないようにしなければいけません。
また、混雑中のスマホ操作やセルフィー棒の使用は危険を伴うこともあります。まわりの安全を確認しながら撮影するように心がけましょう。
大四日市まつりに関するよくある質問
大四日市まつりに関するよくある質問に回答します。大四日市まつりに参加予定の方は、ぜひ確認しておいてください。
Q1. 大四日市まつりは雨天でも開催されますか?
A. 小雨程度であれば原則開催されますが、荒天(台風や強風など)の場合は中止・延期・一部プログラムの変更となる可能性があります。最新の情報は、四日市市の公式ホームページやSNS、地元メディアで随時確認しましょう。
Q2. ペット同伴での参加は可能ですか?
A. ペット同伴は不可ではありませんが、混雑する時間帯・場所では危険が伴うため推奨されていません。特に大入道山車の周辺やパレードルートは人が密集するため、小型犬でも抱っこやカート使用が必須です。マナーを守っての行動を心がけましょう。
Q3. 子ども連れでの参加は安全ですか?
A. 安全面に配慮すれば問題ありません。会場内には仮設トイレや休憩エリアもあり、ベビーカーでの通行も可能です。ただし、人混みではベビーカーが動かしにくくなることがあるため、混雑時間帯(夕方〜夜)は避けるのが理想です。迷子対策や水分補給も忘れないようにしましょう。
Q4. 会場周辺に駐車場はありますか?
A. 会場周辺にはコインパーキングや大型商業施設の有料駐車場が複数ありますが、非常に混雑するため満車になることが多いです。公共交通機関の利用が推奨されています。どうしても車で訪れる場合は、少し離れた場所に駐車して徒歩またはシャトルバスを利用するのがおすすめです。
Q5. トイレは会場内にありますか?
A. 仮設トイレが数カ所に設置されます。駅や商業施設のトイレも利用できますが、夕方以降は混雑しやすいため、早めの利用を心がけましょう。お子様連れや高齢者はトイレの場所を事前に確認しておくと安心です。
Q6. 混雑する時間帯はいつですか?
A. 最も混雑するのは土曜・日曜の18時〜20時頃です。大入道山車の登場やパレードがこの時間に集中するため、人通りが多くなります。混雑を避けたい場合は、午前中やお昼前後の来場がおすすめです。
Q7. 浴衣で参加しても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。多くの来場者が浴衣で訪れています。ただし、長時間の歩行になるため履き慣れた靴を準備する、足袋ソックスを履くなどの対策がおすすめです。履き替え用のサンダルを持っておくとさらに安心です。
大四日市まつりに参加して夏の思い出を作ろう
大四日市まつりは、四日市市が誇る夏の一大イベントとして、市民はもちろん県外からも多くの来場者を集めています。からくり仕掛けの「大入道山車」をはじめ、屋台グルメ、伝統文化と市民が一体となるパレード、演舞など、多彩なプログラムが繰り広げられる本イベントは、年齢を問わず誰でも楽しめるのが魅力です。
会場は近鉄・JR四日市駅からアクセスしやすく、公共交通機関でも気軽に訪れることができます。さらに、事前の準備や持ち物、混雑時間帯などを意識しておくことで、より快適にまつりを満喫することが可能です。
四日市の夏の風物詩として定着している大四日市まつり。家族や友人、大切な人とともに、四日市ならではの熱気と楽しさに包まれる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


