関東(埼玉)在住の筆者から見た亀山市の【イメージ】&【移住情報に関する提案】

※当記事は埼玉在住の方に執筆頂きました。

この記事では、埼玉に住む筆者が、亀山市へ移住する想定で、同市への移住を後押しするアイディアや、同市へのイメージなどをお伝えしていきます。
筆者個人の見解も含まれますが、関東や東京に住む人間が抱く、亀山、及び三重に対するリアルな感覚も反映されている思います。

亀山市のイメージ

今から20数年前、高校1年生だった筆者は、夏休みに伊勢市の祖父母の家まで青春18切符で行くことにしました。

その道中、乗り換えの亀山駅で財布を落としました…。

という思い出があるため、個人的な亀山市に対するイメージは実はあまり良くありません。(笑)

もちろんこれは、実際の亀山市の魅力とは何の関係もないことですが、逆を言えば、こうした個人的な思い出や結びつきでもない限り、関東や東京に住む人が亀山市のことを知る機会はない気がします。

こういってはなんですが、三重県の中でも知名度は決して高くない市でしょう。

でもだからこそ、今回、この記事を書くにあたり、亀山市にどんな魅力があるのか知るのが楽しみでした。

知名度がなくとも移住者は呼べる

亀山市の隣りの鈴鹿市の鈴鹿サーキットのように全国的に有名な施設があれば人も呼びやすいですし、市のことを知ってもらうきっかけにもなります。
しかし、亀山市をはじめ、ほとんどの市は、そのような知名度のある施設など持っていません。
移住者の方も、別に市の知名度で移住するわけではないでしょう。

もちろん、魅力的な施設があるにこしたことはありませんが、そうしたものがなくとも移住者を呼べないわけでも、アピールできないわけでもありません。
都会からの移住者の多くが移住先に求めるのは、いかに心豊かに、穏やかに暮らせるかということです。

ですから、極端な話、関東や東京の都会に住む人からしたら、地方や田舎に住んでいたら当たり前の田んぼや、山がある風景さえ珍しく、魅力的に見えるものです。次の章ではそんな、亀山市に「普通にある魅力」を活かしつつ、関東や東京在住の移住検討者の心を動かす方法を考えてみます。

亀山市への移住を後押しするためのアイディア

①「住み良さ」を地道にアピールし続ける

亀山市には公式のTwitterもInstagramもないようです(ふるさと納税のInstagramのアカウントはありました)。

これはもったいないことだと思います。たとえ、大きなイベントが開かれるわけでも、目玉となるような施設があるわけでなくとも、日々の亀山の暮らしを地道に発信し続けることが大切です。

もしそこまで市として手が回らないのであれば、市おこしの協力隊のような形で、民間や市民の力を借りても良いでしょう。亀山に実際に暮らす人が、土地への愛着を感じられる発信をすることで、他県に暮らす人達にも(亀山って良いところなのかな)という思いが広がっていきます。

亀山市には「亀山市移住・交流促進アドバイザー」という制度があるようです。
他県に住む同市のアドバイザーが、その地域で亀山市の魅力を広めるというものです。

こうした面白い制度があるのですから、ぜひ県内にも市の魅力を発信できる人材を揃え、SNSで発信して欲しいものです。

②Uターン者移住者を増やす

正直、関東や東京在住の移住検討者が、何のきっかけもなしに、亀山市へ移住しようと思うことは少ないと思います。

子育て支援センター「あいあいっこ」など、子育てしやすい環境が整っており、市の防犯・防災メール「かめやま・安心めーる」や地域のパトロールにより治安も良く、内陸県のため津波の心配もないなど、調べれば亀山市の住みやすさはわかります。

けれどそれでも、なかなか(よし、亀山へ移住しよう)とはないらないでしょう。同じような魅力を持つ地方都市は全国にたくさんありますし、人は何かきっかけがないと動かないからです。

そして残念ですが、前章でもお伝えした通り、きっかけとなるようなインパクトのある特産品や県外から人を呼べる有名な施設が亀山市にはありません。そういったものをこれから作るのも大変です。

そこで、Uターン移住者を増やす方策を取るのはどうでしょう。
もともと亀山に住んでいた人であれば、そのこと自体が亀山へ戻る、すなわち、Uターン移住するきっかけになります。

あとは市の方で、Uターン移住を後押ししてやればいいだけです。
津市の「ふるさと就職活動応援奨励金」のような補助金制度を作るのも1つの手でしょう。

実際、亀山市の魅力を伝えるサイト、「住めば、ゆうゆう。亀山」で紹介されている移住者の中にもUターン移住者がいます(Uターン移住者:阪上直子さん)。
人は誰も、心のどこかで生まれ故郷に戻りたいという思いを抱いているような気がします。

そうした、亀山市にゆかりがあり、戻りたいと思っている人を温かく受け入れる体制を整えていくことが、移住者を増やすことに繋がるのではないでしょうか。

実際、筆者の母も、今は関東で暮らしていますが、生まれ故郷である伊勢市に戻りたいと今でも口にします。もしかしたら、年齢を重ねれば重ねるほど、そうした思いは強くなるのかもしれません。もしそうであるのなら、Uターン移住者だけでなく、シニア層へ向けた移住支援策を拡充させることも大切でしょう。

③移住説明会の開催

亀山市では「かめやま暮らしめぐり」と銘打ち、移住検討者に市内を案内しているようです。この試みはとても良いと思います。地元の人に市を案内してもらい、魅力を説明してもらうことで、より深く亀山市のことを知れるからです。

ただ、関東や東京の人が亀山まで行く機会はあまりないため、やはり移住説明会も開くべきです。

東京で開くのが難しければ、せめて名古屋あたりで開いて欲しいものです。
➁で紹介した、Uターン移住者の阪上さんは亀山市への魅力を“ほどよい田舎のまち”という言葉で表現しています。

移住説明会を開き、そうした亀山市のホッとする住みやすさを地道にアピールしていくのが良いと思います。こうしたことは、地元の人にとっては当たり前のこと過ぎてアピールポイントに思えないかもしれませんが、案外、関東や東京の都会に住んでいる人には響くものです。

➃空き家にネット環境を整備する

亀山市にもUターンや移住者に向けた空き家情報バンク(空き家情報バンク)があるようです。

筆者も少しサイトを覗いてみましたが、こんなに大きな一軒家がこの値段で借りられるのかと、関東や東京の家賃や部屋の広さに慣れている身にとっては驚きでした。
在宅ワークや、働き方が多様化している現代において、地方で東京の仕事をすることも、珍しいことではなくなってきました。

そうした場所に縛られない働き方をしている人にとって、亀山市の大きな空き家と豊かな自然は魅力的でしょう。ただ、そうした人達にアピールするには、単に田舎で部屋が広く、家賃が安いだけでは足りません。正直、そのような地域は他にもあります。

そこで、在宅ワークの要となる、Wi-Fiなど、ネット環境を空き家に整備してはどうでしょうか。
費用の問題はあると思いますが、実現できれば他の似たような地域と差別化が図れ、在宅ワーカーや、若い世代の移住検討者へのアピールになります。

まとめ

記事でも紹介した亀山市の魅力を伝えるサイト「住めば、ゆうゆう。亀山」(住めば、ゆうゆう。亀山)を読めば読むほど亀山に住む人の穏やかさ、住みやすさが伝わってきます。

もしかしたらそうした目には見えない「空気感」のようなものこそ、一番移住者が求めていることかもしれません。
ですから今回の記事では亀山市が持つ住みやすさや心地良さをどうアピールするかについていくつかアイディアを出させてもらいました。

大切なのは継続的かつ積極的な発信と、Uターン者など亀山市と何らかの繋がりがある人を味方につけ、増やすことだと思います。

タグ

この記事を書いた人

ミエタイムマスター

ミエタイムマスター

ミエタイム事務局長、通称「ミエタイムマスター」として就任。 三重県で生まれ、三重県で育つ、38年間三重一色の管理人。 三重県の素晴らしさを県外、国外に向けて日々発信中!

この記事を見た人がよく見ています!