三重にゆかりのある作品8選 映画編
寒さも厳しくなり、家で過ごす時間が増える季節になってきました。
家でこたつに入りながら、のんびり映画や読書をして過ごすのはどうでしょうか。
映画も色々とあって悩みますよね。
そこで今回は、三重でロケ地が行われた映画を中心に、三重に何かしらゆかりのある映画8選をご紹介したいと思います。
ここ知ってる!とか、行ったことある!または行ってみたい!と感じると、親近感も湧くし映画の楽しみ方の一つではないでしょうか。
といっても三重ゆかりの映画は沢山ありすぎて書ききれないので、比較的最近のものを、あくまで筆者の個人的セレクトで選ばせていただきました。
三重の様々な景色や観光地、名産品が出てきたりと、三重の魅力を改めて知っていただく、または映画選びの参考になれば幸いです。
(公開順)
- 線は僕を描く(2022)
- ニワトリフェニックス(2022)
- 浅田家!(2021)
- 半世界(2018)
- 君の名は(2016)
- wood job!神去なあなあ日常(2014)
- ROUTE42(2012)
- 酒井家のしあわせ(2006)
※以下はネタバレを避ける方はできれば映画を観たあとに読んでいただくのがおすすめです。
(※データは2022年11月末時点です。)
線は僕を描く
こちらは現在公開中です。(2022年11月末時点)
原作は、水墨画の世界を題材にした砥上裕將さんの小説。
水墨画の世界を舞台に、心に喪失を抱える主人公が周囲の人たちと関わり、水墨画を通して心の快復をも描く作品。
主なロケ地は滋賀ですが、三重の木曽岬町干拓地でも撮影がされています。(実際にはこの木曽岬町の干拓地、普段立ち入り禁止の場所だそうですので、ロケ地めぐりはご遠慮ください、とのことです) ここでのシーン、ぜひぜひ見ていただきたいです。
原作の小説、2020年本屋大賞で3位を受賞されており、実際に水墨画家でいらっしゃる著者の小説を読んでみるのも良いです。
「線は僕を描く」公式HP:https://senboku-movie.jp/
現在上映中ですが、三重での上映は終わっています。愛知、滋賀などの劇場で見られます。
ニワトリ☆フェニックス
いるはずのない「火の鳥」を探しに、男二人の逃避行を描く、珍道中ロードムービーです。
なぜ旅に出るのか?観てみるとわかるかも。 道中出会う人物たちがクセつよ個性的すぎます。
アーティスティックな映像美、音楽。ラストはほっこり感動。
海の博物館、おかげ横丁、伊勢志摩スカイラインなどなど、
ロケ地ほぼ全てが伊勢志摩となっています。
2022年ロケーションジャパン大賞にノミネートされています。
どなたでもスマホで投票できますので、この機会に地元映画を応援するのは如何でしょうか。
ロケーションジャパン大賞ノミネート作
https://locationjapan.net/newss/13-lj-granprix-nominates/
「ニワトリフェニックス」公式HP:https://niwatoriphoenix.com/
U-NEXTで独占配信中。
浅田家!
三重県津市出身の写真家・浅田政志さんの半生を、実話をもとに描いたドラマです。
写真好きの政志青年と、彼を応援する温かな家族、周りの人との交流を通じ家族写真を作っていく様子を描く前半。
そして、東日本大震災という出来事を機に後半の物語がガラリとトーンを変えて進んでいきます。
キャストさん達による、家族写真の再現度もものすごく忠実ですし、演じる俳優さん達のあたたかい三重弁にも注目です。ほっこり暖かな気持ちになれます。
amazonプライム、dTV、TELASA等で視聴可能。
半世界
ロケ地は三重県南伊勢町。
30代後半の幼なじみ男性3人と、その家族や周りの人々との交流を描いたヒューマンドラマです。
父親として、職業人として日々悩みながら、折り合いをつけながら日々を生きていく、
諦めるにはまだ早い、家族や子があり、新たな一歩をふみだすには勇気がいる、「30代」という微妙な年代。
幼馴染み同士の友情や、家族、夫婦の絆も描かれています。
絆って目に見えないですが、やはりあるものですね。
涙あり、笑いありでとても暖かい気持ちになります。
「半世界」公式HP:http://hansekai.jp/
Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、dTV等で視聴可能。
君の名は。
現在上映中の「すずめの戸締まり」の監督新海誠さんの作品。
原作・脚本・監督を務められています。
この「君の名は。」舞台が三重という訳ではないのですが、主人公の三葉(みつは)と瀧(たき)を結びつける重要なアイテムとして、三重の伝統工芸である伊賀組紐が出てくるんです。
「主人公みたいにアクセサリーとして身に付けたい」「手作りしてみたい」と、映画を見た人が押し寄せる現象が起きた…こともありました。そこで三重ゆかりの作品に入れさせていただきました。
「すずめ…」を観てこちらをまだ観ていない方は、この機会に観てくださいね。
「君の名は。」公式HP:http://www.kiminona.com/
Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、Hulu、dTV、TELASA等で視聴可。
WOOD JOB!神去なあなあ日常
三浦しをんさん著「神去なあなあ日常」の原作を映画化した作品。原作も面白いです。
大学受験に失敗した青年、三重県の林業研修に入るところから物語は始まります。
最初は怖じ気づいている主人公も次第にーー。立派な山男になれるのでしょうか。
お祭りシーン、必見です。迫力!!
Amazonプライム、U-NEXT、dTV、TELASA等で視聴可能。
ROUTE42
三重県四日市市出身の瀬木直貴監督の作品。婚約者の死を目の当たりにし生きる気力を失う主人公と、ある女性との出会いから、「根の国(=黄泉の国)」への旅路へ。そこで主人公が見るものとは。。。
伊勢路から熊野へ向かう国道42号、googleマップで見てみてください。
紀伊半島を周回しています。
海と山と両方に接するこの国道は、まるで生の世界ともう一つの世界に接する境界のよう。でもないですか。。。神々や神話が身近に息づく、熊野へと続く、国道42号を疾走すれば神話の国へも繋がるかも。
TSUTAYA DISCUSでレンタル可能。
酒井家のしあわせ
伊賀市出身の呉美保監督の作品です。
全編監督の地元伊賀でロケが行われました。
ここに出てくる家族は事情を抱えた家族ではありますが、様々な出来事を通じて脆くも強くもある「家族」を秀逸に描きます。
演者さん達の大阪弁でのコント風の演技もポイント。
呉監督はこの作品以外にも様々な映画賞を受賞され、現在はご出産されて脚本家・CMディレクターをされています。
まだであれば今 見ておくべき監督の作品です。
TSUTAYA DISCUSでレンタル可能。
最後に
三重と言えば、巨匠 小津安二郎監督や市川昆監督、高畑勲監督など、実は三重出身の映画監督は多いです。
ですがあまり三重のイメージはないかもしれません。
世界の黒澤明監督も三重で撮影されていますし、「男はつらいよ」寅さんも三重に来ています。
これら巨匠の名作も是非観ておくべきです。
ご当地映画あるあるなんでしょうか。三重の人間としては
・三重弁が映画に出てくる(関西でも名古屋でもなく、三重!)と嬉しいようなこそばゆいような気持ち。
・エンドロールの地元ロケ地を見つけて親近感
こんな気持ちになりませんか。
昔と違い、現在は殆どの映画がおうちで見られる時代です。
家から出ずともいい映画が観られる。これを活用しない手はないと思います!
楽しみ方はどうあれ、良い映画は良いです。
Amazon、Netflix等、様々な配信サービスがありますが、どこも2週間〜1ヶ月の無料おためしという有り難いサービスがありますよ。
忙しい年末ですが、時間を作ってドリンクでも片手にぜひご自宅を映画館に。