2026年9月30日、総務省の国勢調査確定値に基づく三重県の人口動態が公表されました。三重県の総人口は2025年10月1日現在で約169万3,200人となり、前回調査から約7万7,000人減少した一方で、県内に暮らす外国人住民は過去最多となっています。
人口が減っているという事実は、地域にとって決して小さなテーマではありません。けれど同時に、三重県には今も新しく暮らし始める人、働く人、地域と関わる人が増えている側面もあります。
ミエタイムは、三重県の「遊ぶ」「食べる」「暮らす」「働く」を紹介する地域メディアとして、この数字をただの統計としてではなく、三重のこれからを考えるきっかけとしてお伝えします。
三重県の人口、前回調査から約7万7,000人減少

三重県の人口減少は、今回の国勢調査でも明確に表れています。県全体の人口だけでなく、市町ごとの増減を見ることで、地域ごとの課題も見えてきます。
2025年10月1日現在の三重県の総人口は、約169万3,200人です。前回調査が行われた2020年と比べると、4.4%、人数にして約7万7,000人の減少となりました。2005年の調査をピークに、三重県の人口は4回連続で減少しています。
市町別では、前回調査より人口が増加したのは朝日町と川越町のみで、その他の27市町は減少しました。県内で最も減少率が高かったのは南伊勢町で16.2%減、次いで大紀町が16.1%減とされています。
こうした数字を見ると、人口減少は一部の地域だけの問題ではなく、三重県全体で向き合うべきテーマであることが分かります。特に、南部地域や中山間地域では、暮らしを支える人、地域の仕事を担う人、次の世代へ文化や産業をつなぐ人の存在が、これまで以上に重要になっていくと考えられます。
ただし、人口減少を必要以上に悲観的に捉えるだけでは、地域の未来は見えにくくなります。大切なのは、現状を正しく知ったうえで、三重県にどのような可能性があるのかを考え続けることではないでしょうか。
一方で、三重に暮らす外国人は過去最多に

人口全体が減少する一方で、三重県内に暮らす外国人住民は増加しています。これは、三重県が多様な人々に選ばれ、暮らしや働く場として関わりを持たれていることを示す大切な変化です。
公表された情報によると、三重県内の外国人住民数は前回調査比で31.4%増加し、約6万7,600人となりました。これは過去最多です。国籍別では、ベトナムが約1万4,000人で最も多く、次いでブラジルが約1万3,000人、フィリピンが約8,500人、中国が約6,400人とされています。
また、三重県の公式統計でも、外国人住民数は令和4年から3年連続で過去最多を更新しており、令和6年末時点では66,836人と公表されています。国籍・地域別ではベトナムが14,176人で最も多く、今回の国勢調査で示された傾向とも重なります。
三重県では、製造業、農業、介護、サービス業など、さまざまな現場で外国人住民が地域社会の一員として暮らし、働いています。もちろん、文化や言語の違いに配慮した環境づくりは必要です。けれど、人口が減少するなかで、多様な人が三重県を生活の場として選んでいることは、地域にとって前向きに受け止め、考えたい内容でもあります。
これからの三重県を考えるうえで、多文化共生の視点はますます大切になっていくでしょう。
人口減少は、三重県内の「働き手」にも直結する

人口が減るということは、地域で暮らす人が減るだけではありません。企業にとっては、採用できる人材が少なくなることにもつながります。
三重県内には、製造業、物流、介護、保育、観光、飲食、美容、建設など、地域の暮らしを支える仕事が数多くあります。人口が減少すれば、こうした現場で働く人を確保することは、これまで以上に重要な課題になります。
企業側から見れば、求人を出せば自然に応募が集まる時代ではなくなりつつあります。働く人に選ばれる職場づくり、柔軟な働き方への対応、未経験者を育てる仕組み、多様な人材を受け入れる体制が求められます。
一方で、求職者にとっては、三重県内での働き方を見直すきっかけにもなります。都市部だけに仕事があるわけではありません。地元に近い場所で働く、自然の近くで暮らしながら仕事をする、家族との時間を大切にしながらキャリアを考える。三重県には、そうした働き方を考えられる余地があります。
人口減少は、企業にも求職者にも関係するテーマです。だからこそ、地域の仕事や暮らしの情報を分かりやすく届けることが、これからますます大切になっていくとミエタイムは考えています。
ミエタイムが、この話題に向き合う理由

ミエタイムは、三重県の人口減少という課題に向き合い、三重県の魅力を発信することで、三重県へ移住者を増やすことを目指すWEBメディアです。
人口が減っているという数字だけを見ると、どうしても暗い印象を持ってしまうかもしれません。けれど、三重県には、まだまだ伝えきれていない魅力があります。
伊勢神宮や熊野古道に代表される歴史・文化資源。志摩地方をはじめとするリアス海岸と、海の幸に恵まれた食文化。鈴鹿山脈がつくる豊かな自然環境。松阪牛をはじめとする三重ならではの食。そして、名古屋や大阪など大都市圏へのアクセスの良さ。
三重県は、観光で訪れる場所であると同時に、暮らす場所、働く場所としての魅力も持っています。海があり、山があり、歴史があり、食があり、都市部とのつながりもある。そうした地域の価値を、県内外の人に丁寧に届けていくことが、ミエタイムの役割です。
人口減少というテーマは、避けて通れない現実です。しかし、数字だけを見て終わるのではなく、「では、三重県には何があるのか」「どんな暮らし方ができるのか」「どんな仕事や地域との関わり方があるのか」を伝え続けることが、地域メディアとしての私たちの姿勢です。
ミエタイムは、三重県で暮らす人、働く人、これから三重を訪れる人、移住を考える人に向けて、これからも地域の情報を発信していきます。
それでも、三重を選ぶ人・三重で働く人がいる

今回の国勢調査では、三重県全体の人口が減少している一方で、外国人住民が過去最多となったことも明らかになりました。これは、三重県が多様な人々にとって暮らしや働く場所として選ばれているという事実でもあります。
もちろん、人口減少の課題がすぐに解決するわけではありません。地域によって状況は異なり、企業の採用、暮らしの利便性、交通、子育て、地域コミュニティなど、考えるべきことは多くあります。
それでも、三重県には人を惹きつける力があります。歴史や文化に触れられる場所があり、海や山の自然があり、地域に根ざした仕事があります。大都市圏に近い一方で、落ち着いた暮らしを選びやすい環境もあります。
三重県に住んでいる方にとっては、あらためて地元の魅力を見つめ直すきっかけに。県外で暮らしている方にとっては、「三重で暮らす」「三重で働く」という選択肢を考えるきっかけに。
人口減少という現実を受け止めながらも、三重県の魅力を一つひとつ伝えていくこと。ミエタイムは、その積み重ねが地域の未来につながると考えています。
三重には、まだ知られていない場所があります。
まだ出会っていない仕事があります。
そして、これから三重を選ぶ人を迎える余白があります。
ミエタイムはこれからも、三重県の「遊ぶ」「食べる」「暮らす」「働く」を通じて、この地域の魅力と可能性を発信していきます。
注記
※本記事は、2026年9月30日に配信された三重テレビ放送の報道、および総務省国勢調査確定値、三重県公式統計として公表されている外国人住民国籍・地域別人口調査をもとに作成しています。人口・外国人住民数などの数値は、各公表時点の情報に基づきます。



