三重県で住宅を購入するための基礎知識についてvol.4〜お家の考え方〜
今回は三重県で住宅を購入するための基礎知識のvol.4ということで、前回からの引き続き住宅選びについて、どう考えた方がよいかを記載していきたいと思います。
やはり、ハウジングセンターに行って、営業マンの話を聞くと、どれもが本当のような気がして、何を重視していいかわからなくなってくる時があると思います。
そんな方に是非読んでいただきたい内容になっているので目を通してみてくださいね!
メーカーによって金額が違う?高い家がやっぱりいいの?
やはり、各ハウスメーカー・工務店の営業マンと話していると、各社の概算金額がわかってくると思います。
そうなってくるとA社はこんな破格の安い値段なのに、B社は恐ろしいほど高い!!など比較して驚いてしまう人もいるでしょう。
「安ければ安いほど、今後の生活に影響が少ないから得だよね!」と考える人もいれば、「いやいや、高い家こそ品質がよいことだから、安心できるんだ!」と考える人もおそらくいるでしょう。
この答えは正直なところ、人によります。
十人十色という言葉があるように、人それぞれ重視する点が異なるためです。
経済面を重視するあなたへ~LCC(ライフサイクルコスト)~
住宅を経済的に建てたい、少し理論的に考えるのが好きな人には、このLCC(ライフサイクルコスト)の考え方を知っていただきたいと思います。
住宅を建てる上で考えていただきたいのが、住宅は汚れていく、劣化していくことが前提のものです。
皆さんが営業マンから提示されている住宅の金額は、この劣化していくことを想定しているものになっているでしょうか。
建築して、我々がそこに住み、日々を過ごしていくことになるので、年数としても何十年単位で考えなければいけません。
汚れたり、劣化する前には、もちろんメンテナンスが必要です。
これをしっかり考えられていて、金額提示されているかがポイントです。
メンテナンスで想像しやすい場所は、特に外壁・屋根であると言われています。
外壁塗装の耐用年数はおよそ10年~20年と言われています。
その度に塗装代金と足場代金が必要になり、90万~150万前後かかることが多いです。
現在、外壁や屋根には、メンテナンスがほぼフリーのものもあります。
外壁でいうと、タイル外壁などもメンテナンスがほぼフリーのため、コストが抑えられます。
60年住み続けるのであれば、3回外壁塗装をしたとして、約450万程度の差になるんですね。
ですので、住宅を購入するときは、今後どのようなメンテナンスが必要になるかを重視して考えましょう。
よくこの考え方は氷山の一角で考えることが多いのですが、海面より上は氷山が小さくお得に見えるけれど、実際は見えない海面下にも氷山は大きくあり、その金額の方が高いとの考えです。
車も、購入額だけではなく、燃費であったり、軽油・レギュラー・ハイオクの違いで燃料費の生涯合計額が変わってきたり、車の維持、そして車検代や保険代もかかりますよね。
それは住宅も変わりません。
値段の安さだけではなく、高い理由をしっかり検証することも大切なんですね。
しかしながら、人によって考え方は異なります。
外壁塗装については、購入される方がどこまで気が付くかがポイントになります。
メンテナンスフリーで割高な住宅をおすすめするのは、「車をこすったときに少しの傷でも気になってしまい、修理したくなる」ような方です。
逆に「少しぐらいの傷であれば全然走れるなら問題ないや」と考える人は、通常の外壁で問題ないでしょう。
ある意味では、外壁の見た目が悪くなったとしてもそれを全く気にしない人は得だと思います。
太陽光システムは搭載しているか。
太陽光システムというと、太陽光パネル、HEMS(制御装置)、蓄電池の3点セットが挙げられます。
太陽光パネルは、住宅屋根に設置し、太陽の光を基に電気を発電します。
蓄電池は、発電した電気を貯めることや、夜中に電力会社の安い電力を買い貯めておくことができます。
設定によって、朝昼の電力の値段が高い時間帯に貯めた安い電力を使うことも可能です。
最近では、持続可能なエネルギーということで、東京都の住宅(戸建て)には、太陽光パネルの設置が条例で義務付けされるなど注目されています。
最近の電力価格が上昇していることからも、電力の大切さはわかりますよね。
ただエコなだけではなく、経済的でもあるんですね。
ハウスメーカーや工務店では、太陽光パネルを付けた場合と付けない場合のコスト比較を行うことができるソフトを持っているところが多いため、比較をし、設置代金と見比べて、原資を回収できるかどうか確認することをお勧めします。
また、住宅のキッチンがIHになっていたり、給湯器がエコキュートであるとガスを使わず、電気一本化でお得になることもあります。
蓄電池が設置されていると、発電した電気を貯めておけるので、地震などの有事の際にその電気を利用して必要最小限の電気のある暮らしをすることができるなど防災にも安心なんです。
その床暖房・空調システムは必要?
住宅を建築する際に、「これはどうですか?」と聞かれるのが、床暖房と空調システムです。
床暖房は冬時期には最適!
ぽかぽかな自宅ライフを楽しめます。
最近では、空調システムの中でも全館空調で冷房も暖房も換気もできるシステムが流行しています。
床暖房と空調システムについて、共通するのが導入金額が高いということです。
我が家では、全館空調を取り入れており、快適に暮らしていますが、エアコンではいけないのかという問いには中々反論はできません。
以前までのエアコンならまだしも、現在のエアコンは高性能であるものが多く、上記の床暖房や空調システムを導入する金額で楽々何台も購入することができます。
どのメーカーの家も高断熱であることが一般化している現在では、高性能エアコンでも問題がないように思えます。
空調システムや床暖房だと冬時期に床から温かいという利点はあります。
そのため裸足で過ごせたり、赤ちゃんがいるご家庭ではハイハイをする際にも暖かいのでその点は評価できると思います。
この点についても人によって、何を重視するのかで導入するかしないかが決まってきますね。
個人的には、住宅を既に建築した立場から言うと、高性能エアコンでも問題がなかったのではないかと思いますね。
住宅は大きければ、大きいほどよい?
この問いについては、必ずしもそうではありません。
やはり大きな住宅に憧れる方は多いと思います。
ハウジングセンターに建っている住宅は、展示場サイズといい、大きめの魅せるための住宅です。
「見ているとすごくいいなあ」と思うようにできていますが、現実的なサイズではありません。
展示場サイズは大体60坪~70坪の住宅が多いのですが、3~4人家族として、現実サイズとしては30坪~36坪程度がおすすめです。
サイズが大きくなるともちろん金額も上昇しますし、なにより掃除や管理が大変です。
現在は若い世代であればいいかもしれませんが、何十年後のことを考えると、年をとった自分が掃除をしたりするのが、苦になってしまうところがあるかも知れません。
私は、旦那と相談し、家族3人で30坪の住宅に住んでいますが、1階部分のリビングをできるだけ広くして、老人になってからは2階を使わず、1階だけで生活ができるような住宅づくりをしました。
欲をいうと、平屋の住宅を建てたかったのですが、土地面積のこともあって断念しました。
平屋は、1階部分しかないため、年をとってからも階段を使わず、過ごすことができるからです。
仮に土地の面積にも余裕がある方には是非平屋をおすすめしたいですね!
最後に
今回は、お家の考え方ということで、購入・建築する上でのポイントについて解説・記載させていただきました。
最終的には、建てられる方の重視するポイントが大切だと思うのですが、実際に建てた人はどうなんだろうと思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんので、少し実体験も交えて記載させていただきました。
最後に今回の記事のポイントをまとめました。
- 住宅は安ければいいのではなく、高ければすべていいこともない
- 住宅金額は、その時だけでなく、メンテナンス費も含めてお得であるかが大切
- 太陽光パネルや蓄電池は有事の際には安心
- 床暖房・空調システムは絶対ではない
- 老後を考えた家づくりがおすすめ(特に平屋)
今回の記事も最後まで読んでいただいてありがとうございました。